企業公式SNSアカウントならば!認証バッジが欲しい。(Facebook、Instagram、X:旧Twitter)

ヘッダータイトル画像:企業公式SNSアカウントならば!認証バッジが欲しい。(Facebook、Instagram、X(Twitter))

SNS担当者が、アカウント開設の際に気になるのが「認証バッジ」だと思います。 今回は、企業アカウント担当者だからこそ知っておきたい、「認証バッジ」の意味や取得方法など、既に取得している企業アカウントなどを参考に、基本的なことを確認していきたいと思います。

※ネット上での呼ばれ方も様々で「公式マーク」や「認証マーク」と言われていますが、 当記事では「認証バッジ」と呼ばせていただきます。

目次

認証バッジ(公式マーク)とは

プロフィール画像の周辺にあるマークで、公式マークとも呼ばれています。
そのアカウントが著名人、企業、世界的ブランド、各種団体等の公式アカウントであること(本人であること)を各SNSから認められたことを示しています。

なりすましアカウントや、コアなファンによるアカウントと区別できるように認証バッジが必要とされています。また、偽アカウントではないことを確認でき、運用規模も認められたことになるので、SNSユーザーにとっても安心してフォロー出来るようになります。

各SNSが注意している点は、SNSプラットフォームとして推薦しているアカウントということではなく、あくまでも公式(本人)のアカウントだという証明であるということだそうです。

参考画像:主要SNS企業の公式アカウントに表示されている認証バッジ

>>参考: 
 X(@X)
 Meta(@MetaJapan)
 Instagram for Business(instagramforbusiness)

改定が続いているX(旧Twitter)の認証バッジ(公式マーク)

以前は青地に白のチェックマークのみ1種類で、取得には費用はかからず無料で申請ができました。公開されていない独自のガイドラインによって当時のX(Twitter)社による審査があり付与されていたので、認証バッジがなかなか得られず、取得すると企業アカウントの多くは喜びの投稿をしていました。

>>参考: 東京ばな奈(@tokyobanana1991)2021/6/11投稿より
東京ばな奈公式X(Twitter)アカウントでは認証バッジ取得の喜びの投稿をしていました。

参考画像:東京ばな奈(@tokyobanana1991)2021/6/11投稿より

イーロン・マスク氏がCEOに就任しサブスクサービス「Twitter Blue」(現在:X Premium)契約による取得となった

イーロン・マスク氏がX(Twitter)に就任した2022年の年末から、認証バッジに関して改定が続きました。
2022年11月からカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスで、有料サブスクリプションサービス「Twitter Blue(現在:X Premium)」のサービスを開始しました。このサービスに加入すると、日々のTwitterの投稿などに便利な機能が使えるだけでなく、認証バッジを有料で取得できるようになり話題になりました。
その後、2023年1月に日本で、2023年3月に世界で「Twitter Blue(現在:X Premium)」のサービスが正式にスタートしています。

そのため2023年春ごろに、公式アカウントには認証バッジが無いが、「Twitter Blue(現在:X Premium)」に契約をした偽アカウントに認証バッジが表示されているという混乱が生じていました。

X(旧Twitter)が認証バッジの色分け(青、金、グレー)をスタート

イーロン・マスク氏がCEO就任してすぐに認証バッジを色分けすると情報を発信していたように、2023年3月にはX(Twitter)社の認証システム「Twitter Verified Organizations(Twitter認証済み組織)」(現在:X認証済み組織)の受け付けをスタートしています。

>>参考: Elon Musk(@elonmusk) 2022年11月25日投稿

参考画像:Elon Musk(@elonmusk)2022年11月25日投稿

2023年4月に、イーロン・マスク氏は旧来ルールで付与した青の認証バッジを削除すると発表しました。

>>参考: Elon Musk(@elonmusk) 2023年4月12日投稿

参考画像:Elon Musk(@elonmusk)2023年4月12日投稿

その後、2023年4月には、X(Twitter)社の投稿で「Twitter Verified Organizations(Twitter認証済み組織)」(現在:X認証済み組織)について紹介されました。 金色バッジ、グレー色バッジについては改めて契約や申請が必要になりました。

>>参考: Marketing JP  (@MarketingJP)

参考画像:Marketing JP(@MarketingJP)

X(旧Twitter)の3色認証バッジ(公式マーク)

X(旧Twitter)の認証バッジは青、金、グレーの3色あります。

それぞれの色には対象アカウントの分類があり、契約料金が発生するものやX(Twitter)社から付与される場合もありますので一つずつ紹介します。

>>参考: Xヘルプセンター「Xプロフィールのラベルとチェックマークについて 」

X(旧Twitter)青色バッジ

X(Twitter)認証バッジイメージ:青色バッジ

>>参考:  NHKニュース(@nhk_news)

>>参考:  Xヘルプセンター 「Xプレミアムについて」

X(旧Twitter)金色バッジ

X(Twitter)認証バッジイメージ:金色バッジ

>>参考:  Google Japan(@googlejapan)

「X認証済み組織」による認証バッジを取得すると、アカウントのプロフィール画像の形状が四角に変わります。また、「関連アカウント」という子アカウント分の契約をすると、アカウントごとに連携も可能です。

>>参考:  Xヘルプセンター 「X認証済み組織とは」

X(旧Twitter)グレー色バッジ

X(Twitter)認証バッジイメージ:グレー色バッジ

>>参考:  内閣官房(@Naikakukanbo)

金バッジと同様に、「X認証済み組織」でのバッジ取得をすると、プロフィール画像の形状が四角に変わります。

ここからはFacebookページ、Instagram、についてまとめております。

Metaグループの新サービスMeta認証(Meta Verified)について

Meta認証(Meta Verified)サービス開始

X社を追いかけるように2023年7月、Meta社がグループSNSサービスのFacebookとInstagram向けに、有料サブスクリプション「Meta認証」をスタートし、日本でも順次スタートすると発表されました。

参考画像:2023年7月、Meta社がグループSNSサービスのFacebookとInstagram向けに、有料サブスクリプション「Meta認証」をスタートのWebサイト

>>参考:  InstagramとFacebookのサブスクリプション「Meta認証」を日本でも提供開始

オーストラリアとニュージーランドで2023年2月にテストを実施し、利用者からの要望などを収集したところクリエイターアカウント利用者からの認証バッジサービスのリクエストが多かったようです。また多くのフィードバックを活かして、将来的に新たな機能を検討して行くと発表しています。

>>参考:  Testing Meta Verified to Help Creators Establish Their Presence

既に認証バッジを取得している企業アカウントはどうなるのか

著名人、有名ブランド商品、企業などのアカウントで、以前からのガイドラインの条件を満たし、既に認証バッジを取得しているFacebookとInstagramのアカウントは、現状のまま無料で認証バッジが付与されたままとなります。

Meta認証(Meta Verified)の対象者について

下記の認証利用資格の条件を満たす必要がありますが、基本的に18歳以上の個人ユーザー、クリエイターアカウントが対象となります。


ブランド商品、企業などのビジネスアカウントは対象外です。
まだ認証バッジを取得していない企業は、いままでどおりに申請をして認証バッジの取得を目指すことになります。
ゆくゆくは、ビジネスアカウントにも利用価値のあるサブスクリプションサービスを構築したいとMeta社は発表しており、今後の動きを注視していきたいところです。

>>参考:  Instagramヘルプセンター_コミュニティガイドライン

Meta認証(Meta Verified)の特典機能とメリット

大きく下記の4つがMeta認証のメリットとなります。

Meta認証(Meta Verified)の利用料金

申し込み方法が違うと若干金額が変わるため注意が必要です。

先でも触れたとおり、現時点では「Meta認証」の登録利用は、FacebookもInstagramもビジネス系のアカウントは対象外のため、いままでどおり無料で付与される認証バッジの取得をめざして申請をする必要があります。
ここからは、Facebook、Instagramの認証バッジの取得についてまとめました。

Facebookページの認証バッジ(公式マーク)

Facebookでは2013年から日本でも認証バッジ申請がスタートしました。
特に実名制のFacebookでは、なりすましアカウントとの差別が必要で認証バッジがあることは信頼感を与えることになります。 また、Facebookの検索結果に上位表示されやすくなるようですので、認証バッジ申請をお勧めします。

>>参考:  Facebookヘルプセンター:認証済みページ、認証済みプロフィールとは何ですか。

>>参考:  Adobe Creative Cloud(@AdobeCreativeCloudJapan.jp )

参考画像:Adobe Creative Cloud(@AdobeCreativeCloudJapan.jp )

Facebook社(現 Meta社)2019年10月30日グレーバッジを廃止

地方を中心としたローカルビジネス、中小企業、団体の場合はグレーバッジの取得が可能でした。申請もしやすく取得もしやすかったのですが、2021年10月にグレーバッジは廃止となりました。
当時、グレーバッジを取得していた企業にとっては認証グレーバッジが突然消えるということが起こったようです。(Facebook社からはアカウント側の投稿画面にメッセージが表示されたようですが、あまり気が付かれていなかったようです。)

参考:以前表示されていたグレーバッジ

>>参考: LeTAO -小樽洋菓子舗ルタオ-(@letao.jp )
こちらの北海道小樽を拠点としている洋菓子メーカーLeTAO の公式Facebookページには、以前グレーバッジが表示されていましたが、現在は表示されていません。

参考画像:LeTAO -小樽洋菓子舗ルタオ-(@letao.jp )以前のFacebook認証、グレーバッジ

※当時のプロフィール画面(カバー画像)のため現在のものとは異なります。

Facebook社(Meta社)は「ベストプラクティス」が重要だと宣言

グレーバッジがなくなることで、そのアカウントの検索結果へ影響は無いとFacebook社(Meta社)は言っています。
Facebookユーザーにページを見つけてもらい、フォローしてもらうためにも、より検索され上位に表示されるために最適化する条件となる「ベストプラクティス」を推奨しています。

「ベストプラクティス」では、アカウント分類でカテゴリー選択も適当にせずに実際のビジネスに最も近いカテゴリを選択することや、実店舗がある場合は住所を追加し、ページにプロフィール写真とカバー写真を追加することなどを推奨しています。

>>参考:Facebook Businessヘルプセンター
  ページを見つけやすくし、フォロワーのエンゲージメントを高めるためのベストプラクティス

Facebookページの認証バッジはブルーバッジのみになり直接申請が可能

現在Facebookページの認証バッジは、他SNSと同様に一種類となりブルーバッジのみとなっています。
2021年9月Meta社による申請プロセスの公平性を実現するため、利用者がスムーズに申請フォームから直接申請が出来るように変更されました。

Facebookページ認証バッジの申請フォームの場所

下記ページの「プロフィールまたはページを認証する」にフォームのリンクがあります。

>>参考:Facebookヘルプセンター
 Facebookの認証バッジをリクエストするにはどうすればよいですか。

Instagramの認証バッジ(公式マーク)

Instagramでは2014年12月から認証バッジが導入されました。
PC画面ではアカウント名の右横に表示され、アプリでは画面トップに表示されるギザギザの青いマークがInstagramの承認バッジです。

>>参考:  3coins_official(3COINS(スリーコインズ))

参考画像:インスタ、3coins_official(3COINS(スリーコインズ))

Instagram認証バッジは2021年9月に直接申請が可能になった

以前は、Instagram社の独自の判断で限られた有力アカウントに付与されていましたが、上段で触れたとおり、Facebook同様Meta社の傘下であるInstagramは、2021年9月に認証バッジの申請プロセスを改善したことを公表しました。
現在は、申請フォームでユーザーによる直接申請が可能になりました。

>>参考: Meta  Instagram、認証バッジの申請プロセスのアップデートを発表

参考画像:Instagram、認証バッジの申請プロセスのアップデートを発表のWebサイト画面

Instagram認証バッジは却下されても30日後に再チャレンジ出来る!

申請が承認されない理由は、ガイドラインの情報を満たしていないという返答が来ますが、30日後に改めてチャレンジできるので一度きりであきらめずに、条件となるポイントを確認し再申請しましょう。

>>参考:  Instagramヘルプセンター_Instagramで認証バッジを申請するための要件を教えてください。

まとめ:2023年11月現在のSNS認証バッジ申請

X(旧Twitter)→自己申請可能・有料サブスクリプションサービス加入

  • 青の認証バッジ:個人や企業アカウントの場合「Twitter Blue(現在:X Premium)」に契約。
  • 金の認証バッジ:予算が確保できるのであれば「Twitter Verified Organizations(Twitter認証済み組織)」(現在:X認証済み組織)に契約。

※X(Twitter)広告を始める場合は「Twitter Blue(現在:X Premium)」の契約が必要です。

Meta社の新サブスクリプションサービスサービス「Meta認証」

ビジネスアカウントは対象外。いままでどおり無料で付与される認証バッジの申請をする。

Facebook→ブルーバッジの自己申請可能

(現在は、地方の中小企業向けグレーバッジは廃止)

Instagram→自己申請可能

※30日後に改めて再申請できる。

各SNSでガイドラインやポリシーが明確化され、申請フォームによる直接申請ができるようになり、さらにX(Twitter)においては有料サブスクリプションサービスの加入が必要となりました。
SNS運用担当者としては以前よりは取得までのハードルが下がったように思います。

一方で、申請する立場にあるユーザー側は受け身であることには変わりなく、認証バッジ付与までに時間の掛かり方もマチマチで、未だに筆者も運用しつつ勉強中でございます。

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