X(旧 Twitter)キャンペーンの基本スタイルと企業アカウント事例

ヘッダータイトル画像:X(Twitter)キャンペーンの基本スタイルと企業アカウント事例

X(Twitter)運用の担当者は、フォロワー数の増加や商品の認知拡大などを視野に入れ、キャンペーンの実施を考えることがあると思います。そこで今回は、基本的なX(Twitter)キャンペーンの手法と参加者の応募プロセスを、実際にX(Twitter)キャンペーンを実施していた企業アカウントの事例も紹介しながら説明したいと思います。

基本のフォロー&リポスト(リツイート)

フォロワーを増やし、リポスト(リツイート)で拡散。

X(Twitter)キャンペーンは、フォロー&リポスト(リツイート)という基本手法をベースに応募方法がアレンジされています。

ユーザーにとって応募へのハードルが低いため、多くの企業アカウントがフォロワー増加や商品の認知拡大を目的として実施しています。
応募方法が簡単な反面、魅力的な賞品によっては応募者が殺到する可能性もあります。懸賞マニアによる応募も増える傾向があることを理解しておきましょう。

参加方法

ユーザーは2ステップで参加ができます。

  1. 実施企業のアカウントをフォローする。

※キャンペーン終了後に、キャンペーンを開催したアカウントからダイレクトメールで連絡があり、応募者したユーザーは賞品の受け取りの返答をする。

イラスト図:フォロー&リポスト(リツイート)

>>参考:  明治ブルガリアヨーグルト
乳製品・菓子メーカー、株式会社明治の商品ブランド「明治ブルガリアヨーグルト」の公式X(Twitter)アカウントです。
新商品の紹介をするキャンペーンを実施していました。こちらのX(Twitter)キャンペーンで参考にしたい点は2つあり、1つ目にプレゼント賞品を新商品にしたいところですが、商品がアイスクリームのため配送がむずかしいためか、商品パッケージデザインのQUOカードにするという工夫をしていました。2つ目にキャンペーン規約投稿です。画像をタップすると、大きな画像でキャンペーンの詳細や規約が表示される投稿は、特設ページをWebサイトに準備せずに済むため、参考にしたいポイントです。

参考画像:明治ブルガリアヨーグルト、キャンペーン規約投稿をX(Twitter)でも投稿しています。

基本のフォロー&リポスト(リツイート)にプラス「いいね」

フォロー&「いいね」&リポスト(リツイート)キャンペーン

上記のフォロー&リポスト(リツイート)キャンペーンに、「いいね」をすることも参加条件にするタイプのキャンペーンです。キャンペーン投稿のエンゲージメント数を高める効果が見込める応募方法です。

参加方法

ユーザーは3ステップで参加ができます。

  1. 実施企業のアカウントをフォローする。
  2. そのキャンペーンについての投稿を、リポスト(リツイート)して完了。

※キャンペーン終了後に、キャンペーンを開催したアカウントからダイレクトメールで連絡があり、応募者したユーザーは賞品の受け取りの返答をする。

イラスト図:フォロー&「いいね」&リポスト(リツイート)キャンペーン

>>参考:  リンメル ロンドン
コスメブランド、リンメルの公式X(Twitter)アカウントです。
新商品の紹介をかねたプレゼントキャンペーンで、Instagramと同時開催で実施していました。X(Twitter)の応募方法は基本のフォロー&リポスト(リツイート)キャンペーンに、「いいね」を加えたものでした。当選数(プレゼント賞品数)は少ないものの、期間の中盤で既にキャンペーン投稿には2000を超える「いいね」を獲得するなど、エンゲージメント数も高い結果を得ていたようです。

参考画像:コスメブランド、リンメルの公式X(Twitter)アカウントのキャンペーン投稿

#ハッシュタグキャンペーン

基本のフォロー&リポスト(リツイート)キャンペーンに加え、応募者はキャンペーン投稿にリプライまたは引用リポスト(リツイート)を行い、引用文に指定のハッシュタグを付けて投稿します。

応募者がキャンペーン投稿に指定のハッシュタグを付けて投稿することで、そのハッシュタグの利用が促進されます。これは、キャンペーンの認知度を高め、参加者を増やす効果があります。

ハッシュタグ&引用リポスト(リツイート)キャンペーン

実施企業が指定するハッシュタグを付けて、キャンペーン投稿を引用リポスト(リツイート)します。

参加方法

ユーザーは2ステップで参加ができますが、ハッシュタグを付けることを忘れないように注意が必要になります。

  1. 実施企業のアカウントをフォローする。
イラスト図:#ハッシュタグ&引用リポスト(リツイート)キャンペーン

>>参考:  ステラおばさんのクッキー公式
クッキー製造・販売、ステラおばさんのクッキーの公式X(Twitter)アカウントです。
こちらのキャンペーンでは、プレゼント賞品によって参加方法を段階的に変えていました。参加ハードルが低いフォロー&リポスト(リツイート)のみで参加できるものは、店舗で購入できる商品がプレゼント賞品となっていました。豪華プレゼント賞品への応募は、引用リポストで指定のハッシュタグ「#ステラおばさんペンシルバニア旅行」を付けて投稿するハッシュタグキャンペーンとしていました。

参考画像:ステラおばさんのクッキー公式のハッシュタグ&引用リポスト(リツイート)キャンペーンについての投稿

ハッシュタグ&リプライキャンペーン

上記の引用リポスト(リツイート)とほぼ同じで、実施企業が指定するハッシュタグを付けて、キャンペーン投稿に対してハッシュタグを付けてリプライします。

参加方法

ユーザーは2ステップで参加ができますが、ハッシュタグを付けることを忘れないように注意が必要になります。

  1. 実施企業のアカウントをフォローする。
参考画像:#ハッシュタグ&リプライキャンペーン

>>参考:  マクドナルド
ファーストフードチェーンストア、日本マクドナルドの公式X(Twitter)アカウントです。
期間限定ハンバーガーの紹介キャンペーンを実施しました。応募方法は、キャンペーン投稿にリプライを行い、指定ハッシュタグ「#帰ってきたぞトリプル肉厚ビーフ」を付けるというものでした。
すでにフォロワー数が約680万人を超える企業アカウントであることから、本キャンペーンではフォローを必須条件としていませんでした。プレゼント賞品はマクドナルドで利用できる商品券となっており、多くのユーザーの応募を促進する効果が見込めるプレゼント賞品選びに参考にしたい事例です。

参考画像:日本マクドナルドの公式X(Twitter)アカウントのハッシュタグ「#帰ってきたぞトリプル肉厚ビーフ」キャンペーン投稿

まとめ:多数参加を目的にする場合は、基本のキャンペーンスタイルがおすすめです。

X(Twitter)キャンペーンには、その場で当落が分かるインスタントウィンキャンペーンや、一般ユーザーに写真などの作品投稿(UGC)を必須とする手法もありますが、今回は基本的なX(Twitter)機能で実施できるキャンペーンを紹介しました。

応募方法が簡単で参加ハードルが低い基本キャンペーンは、多くのユーザーから参加が期待でき、さらにX(Twitter)上でのリポスト(リツイート)による拡散や、口コミによる認知拡大も見込めます。

一方で、熱心なファンだけでなく、ライトなファンや懸賞目的のユーザーからの応募もあり、想定層ではない方が多く応募する場合もあります。

キャンペーンを予定する際は、どのような目的で実施するか(KPI)を明確化してから準備することをおすすめします。

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