Instagramキャンペーン_基本の応募方法3パターンと企業アカウント事例

ヘッダータイトル画像:インスタグラム、基本のキャンペーンスタイル「Instagramキャンペーンの基本的な応募方法4パターンと企業事例」

多くの企業アカウントが、新規フォロワーの獲得や認知拡大、またユーザーとの交流を促進するためにInstagramでキャンペーンを実施しています。
しかし、いざ実施しようとすると「応募方法はどんな種類があるのか?」、「そもそもInstagramではキャンペーンは禁止されているのでは?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、Instagramキャンペーンの基本的な応募方法3パターンを、実際の事例とあわせて紹介します。また、実施にあたって確認しておきたいInstagramが公開しているガイドラインについて整理しました。初めてキャンペーンを企画する方も、既存施策を見直したい方も、ぜひ参考にしてみてください。

Instagramキャンペーンの応募方法1:フォロー&「いいね」方式

フォロー&「いいね」方式は、Instagramキャンペーンで最もシンプルで、かつ参加ハードルが低い応募方法です。
応募方法は、その企業アカウントをフォローし、キャンペーンの告知投稿に対して「いいね」をタップするだけです。短期間で参加者を集めやすく、新規フォロワーの獲得にもつながります。

フォロー&「いいね」キャンペーンの応募方法

キャンペーン応募プロセスイメージ:インスタグラムのフォロー&いいねキャンペーン主に2ステップで、①実施しているアカウントをフォロー、②その告知ポストの「いいね」をタップします。当選したら③DMで実施している事務局や担当者から連絡が来ます。
  1. 実施企業のアカウントをフォローする。
  2. 当選者には、ダイレクトメッセージ(DM)で連絡が来る。
  • キャンペーン事務局は、当選者に賞品の受け取り意思や送付先住所を確認します。個人情報のやり取りが伴うため、当選連絡はダイレクトメッセージ(DM)で行われます。

メリット

  • 応募の手間がほとんどないため、参加率が高い。
  • 新規フォロワーを短期間で獲得しやすい。
  • 応募状況を「いいね数」で可視化できる。

デメリット

  • 応募する動機が「賞品目的」になりやすく、終了後にフォロー解除される可能性がある。

運用ポイント

当選連絡・再抽選のルール

気軽に応募できるキャンペーンでは、ユーザーが応募したことを忘れてしまい、当選連絡のダイレクトメッセージ(DM)に返信しないケースがよくあります。そのため、返信が期日までにない場合は当選を無効とする判断時期や、再抽選を行うことを事前に運用チームで策定し、キャンペーン告知投稿などに明記しておきましょう。

フォロー&いいね方式事例:CITIZEN xC(シチズン クロスシー) 腕時計

フォロー&いいねキャンペーン事例ー参考画像:時計メーカー・シチズンのレディース腕時計ブランド「クロスシー」公式Instagramより

>>参考:  「夏のおしゃれを楽しもう!xC Summer キャンペーン」

応募条件:①シチズンの公式アカウント(@xc_citizenjp)をフォロー、②キャンペーン告知投稿に「いいね」をする。
応募期間:2025年8月1日(金)21:00 ~ 8月31日(日)23:59
当選賞品:自社商品、腕時計(抽選で1名)
時計メーカー・シチズンのレディース腕時計ブランド「クロスシー」公式Instagramでは、人気モデルの腕時計を1名にプレゼントするフォロー&「いいね」キャンペーンを実施していました。
応募条件がシンプルで参加しやすい一方、当選者を1名に絞ることで特別感を演出しており、シンプルながらも効果的な設計になっています。

Instagramキャンペーンの応募方法2:フォロー&コメント方式

フォロー&コメント方式は、企業アカウントをフォローし、指定の投稿にコメントを残すことで応募が完了する方法です。コメント内容を工夫することで、ユーザーの好みや意見を収集でき、エンゲージメント向上にもつながります。

フォロー&コメントキャンペーンの応募方法

キャンペーン応募プロセスイメージ:インスタグラムのフォロー&コメントキャンペーン主に2ステップで、①実施しているアカウントをフォロー、②その告知ポストにキャンペーン告知投稿にお題にあわせてコメントを入力する。当選したら③DMで実施している事務局や担当者から連絡が来ます。
  1. 企業アカウントをフォローする。
  2. 当選者には、ダイレクトメッセージ(DM)で連絡が来る。
  • キャンペーン告知投稿のキャプション(投稿文)や画像に、コメントのお題やアンケートを指定します。
    例:「あなたの推し商品」「この夏、行きたい場所」など
  • キャンペーン事務局は、当選者に賞品の受け取り意思や送付先住所を確認します。個人情報のやり取りが伴うため、当選連絡はダイレクトメッセージ(DM)で行われます。

メリット

  • 応募者のコメント内容からユーザーの関心や嗜好を把握できる。
  • エンゲージメント率(コメント数)が高まり、投稿のアルゴリズム上の表示が増える。

デメリット

  • 参加に手間がかかるため、応募者数は『フォロー&「いいね」方式』よりやや少なくなる。
  • コメントの管理や抽選作業に工数がかかる。

 運用ポイント 

抽選・当選基準の明確化

抽選や当選者の選定基準を、事前に運用チームで策定しておきましょう。
(例:先着順、おもしろいコメントを選ぶなど)

コメント管理のルール策定

不適切なコメントに対応するため、削除基準や対応ルールを運用チームで策定し、共有しましょう。

フォロー&コメント方式事例:浦和PARCO / 浦和パルコ

フォロー&コメントキャンペーン事例 - 参考画像:浦和PARCO / 浦和パルコ公式インスタグラムで実施された「ゴディバの「アイス シーズナルコレクション」が当たる!」、投稿の画像がカルーセルで、ゴディバのイメージにフィットしたゴージャスな感じを演出した色使いでした。

>>参考:  「【Instagramキャンペーン】ゴディバの「アイス シーズナルコレクション」が当たる!」

応募条件:①浦和PARCO公式Instagramをフォロー(@parco_urawa_official)、②キャンペーン告知投稿に「好きなアイスクリームのフレーバー」をコメントする。
応募期間:2025年8月1日(金)10:00~8月17日(日)23:59
当選賞品:テナント企業のゴディバの夏限定商品
ファッションビル「PARCO(パルコ)」浦和店の公式Instagramでは、テナントであるチョコレートブランド「ゴディバ」の夏限定アイスクリームが当たるフォロー&コメントキャンペーンを実施。
応募方法のコメントのお題は、「好きなアイスクリームのフレーバーをコメントする」というシンプルな形式。季節感のある賞品に加え、コメント内容を工夫することで、ユーザー参加型のコミュニケーションを生み出しています。また、テナント紹介にもつながる点は、施設アカウントのキャンペーンとして参考になる事例です。

Instagramキャンペーンの応募方法3:ハッシュタグ&写真投稿方式(UGCキャンペーン)

ハッシュタグ&写真投稿方式は、ユーザー自身のInstagramアカウントで写真や動画を投稿します。また投稿の際に、指定のハッシュタグをキャプション(投稿文)に加えて応募する方法です。
この方式は、Instagram上に自社の商材に関するUGC(※)を増やせるため、ブランド認知拡大やクチコミ効果が期待できます。UGCを活かしてブランド認知や拡散を狙いたい企業に有効です。

※UGCとは:「User Generated Contents」の略
「ユーザー生成コンテンツ」とも呼ばれる。ユーザーによって作成されたコンテンツのことで、 SNSだけでなくネット上の投稿された写真、動画やクチコミサイトのレビュー、そして新聞などへの投書なども含まれます。

ハッシュタグ&写真投稿キャンペーン(UGCキャンペーン)の応募方法

キャンペーン応募プロセスイメージ:インスタグラムのフォロー&写真投稿方式キャンペーン(UGCキャンペーン)は、①実施しているアカウントをフォロー、②キャンペーンテーマに沿った写真・動画を撮影しInstagramに投稿。当選したら③DMで実施している事務局や担当者から連絡が来ます。
  1. 企業アカウントをフォローする。
  2. 当選者には、ダイレクトメッセージ(DM)で連絡が来る。
  • アレンジ例:ユーザーが投稿する画像に、自社アカウントをメンションでタグ付けすることも条件に加えて、プロフィール画面への誘導やアカウント認知の効果を加えることも可能です。
  • キャンペーン事務局は、当選者に賞品の受け取り意思や送付先住所を確認します。個人情報のやり取りが伴うため、当選連絡はダイレクトメッセージ(DM)で行われます。

メリット

  • Instagram上に、自社商材についての投稿が増加する。
  • 投稿された写真や動画(UGC)をマーケティング素材として活用できる。
  • ハッシュタグを検索することで、キャンペーン参加状況を可視化できる。

デメリット

  • 投稿の質や量にバラつきがあり、管理工数が増える。
  • フォロワー外への拡散はハッシュタグの認知度次第となる。
  • 投稿必須のため、参加ハードルは『フォロー&「いいね」方式』などに比べより高くなる。

運用ポイント

抽選・当選基準の明確化

抽選や当選者選定の基準を、運用チームで事前に策定しておきましょう。
例:ランダム抽選、写真のクオリティ重視、テーマへの合致度など。

投稿画像の著作権・利用許諾

キャンペーン後に、投稿された画像や動画を自社SNSやWebサイトで二次利用する場合は、その旨と利用範囲(例:公式SNSでの紹介、広告素材への利用など)を必ず明記してください。
また「投稿をもって利用に同意したものとみなす」などをキャンペーン告知投稿に明記することもおすすめです。

ハッシュタグ&写真投稿方式(UGCキャンペーン)事例:カゴメ株式会社(KAGOME)

フォロー&写真投稿方式キャンペーン(UGCキャンペーン)事例 - 参考画像:カゴメ株式会社(KAGOME)のインスタグラム公式アカウントで実施された「#私のカゴメ時間 投稿キャンペーン」。応募の際に投稿する写真のサンプルをキャンペーン告知投稿の画像で説明があったので、どんな写真を撮ったらいいのか迷うことなくイメージづくようになっていました。

>>参考:  「#私のカゴメ時間 投稿キャンペーン」

応募条件:①カゴメ株式会社公式Instagramをフォロー(@kagome_jp )、②カゴメに関する写真を撮影し、指定ハッシュタグ「#私のカゴメ時間」を付けて投稿。
応募期間:2025/6/19(木)~2025/7/31(木) 23:59
当選賞品:カゴメ商品の詰め合わせ
食品メーカーのカゴメ株式会社では、ハッシュタグと写真投稿を組み合わせた、ハッシュタグ&写真投稿キャンペーン(UGCキャンペーン)を実施しました。ユーザーは、カゴメの商品やカゴメを楽しむシーンを撮影し、「#私のカゴメ時間」を付けて投稿。
応募者の投稿には、日常の食卓や料理風景など、生活に自然に溶け込んだ写真が多く集まり、ブランドの世界観をユーザー発信で広げることに成功しています。
UGCを活用したこの施策は、ブランドのファンの存在を可視化できるだけでなく、広告色を抑えながら認知拡大を狙いたい場合に有効です。

Instagramのガイドラインを確認 ー キャンペーン実施の注意ポイント 

Instagramでは、キャンペーンの実施自体は禁止されていませんが、プラットフォームのルールに沿った運用が必要です。まずはInstagramの公式ガイドラインを確認しましょう。

Instagramヘルプセンター:利用規約・ポリシー(コミュニティガイドライン)より引用

上記のガイドラインをふまえると、キャンペーンを実施する際は以下に注意が必要です。

キャンペーン実施で注意するポイント 

  • 現金・金券・商品券をインセンティブ(賞品)にしてはいけない。
  • 応募者が、何度も同じ投稿をするような設計をしない。
  • 応募ユーザーによるエンゲージメント(「いいね」、フォロー、コメント、シェア、など)は応募手段であって、抽選したり、投稿内容を厳選して当選者を決めることを明記する。

例えば、下記のようなキャンペーンはInstagramでは禁止となります。

Instagramで実施してはいけないキャンペーン例
  • フォロー&いいねで!Amazonギフトカード5,000円プレゼント!!!
  • フォロワーになったら!〇〇百貨店商品券1000円を全員にプレゼント!
  • 「#〇〇」を付けて写真を投稿したら!QUOカード(3,000円分)配布キャンペーン★

>>参考:Instagramヘルプセンター  プロモーションガイドライン

まとめ:ガイドラインを理解して、基本の応募方法スタイルで実施しましょう。

今回ご紹介した応募方法は、ユーザーにも広く認知されている定番のスタイルです。Instagramには、ストーリーズを活用したものや、よりアレンジされたキャンペーンもありますが、初めて実施する場合は、まず基本の応募方法で始めることをおすすめします。

Instagramでキャンペーンの実施は可能です。

Instagram公式のガイドラインを確認すると、現金や金券をインセンティブにして実施してはいけないということがわかりました。ルールを守った上で安心できるキャンペーンを実施しましょう。


本記事が、Instagramでキャンペーンを運用する企業アカウント担当者の皆さまの参考になれば幸いです。これからキャンペーンを始める方も、すでに運用されている方も、ぜひ今回のポイントを活用いただければと思います。
弊社も日々チャレンジを続けています。一緒に、魅力的なキャンペーンをつくっていきましょう。

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