投稿が順調であれば、SNSのプロフィール欄を工夫する必要は無いと思われるSNS担当者の方もいるようですが、一般ユーザーが興味を持ち企業アカウントのプロフィール画面にアクセスした際に、そのアカウントの第一印象となるのがプロフィール欄です。そこで今回は、Twitterプロフィール欄の設定項目や企業アカウントの事例を紹介いたします。
Twitterのプロフィール欄
※PC画面イメージ

>>参考: Twitterヘルプセンター_Twitterプロフィール(ヘッダー、自己紹介など)のカスタマイズ方法
A:プロフィール画像
丸型の画像がプロフィール画像となります。(2022年12月下旬頃から、一部の企業アカウントは四角表示になりました。)
プロフィール画像はツイートした際にアイコンとして表示されるため、会社やサービスのイメージに紐づく画像を設定することをお勧めします。
例えば、商品ロゴ、キャラクター画像、などが挙げられます。また設定時に画像を中央に調整できるため基本的な画像を準備することで対応可能ですが、下記のように推奨サイズがあるのでご注意下さい。
プロフィール画像容量 (最大ファイルサイズ) | 2MB |
ファイル形式 | JPEG、GIF、PNG |
プロフィール画像の推奨サイズ | 400×400ピクセル ※こちらのサイズより小さいものは拡大され劣化して表示される場合があるので注意ください。 |
B:ヘッダー画像(バナー画像)
アカウントのイメージを決定づける、広告看板的なイメージで活用することをお勧めします。進行中のキャンペーンや、新サービスのイメージ、季節に合わせて変更するなど、定期的な更新もお勧めです。こちらのヘッダー画像もプロフィール画像と同様に劣化を避けるため、推奨サイズもしくはそれ以上のサイズで準備することをお勧めします。
プロフィール画像容量 (最大ファイルサイズ) | 2MB |
ファイル形式 | JPEG、GIF、PNG |
プロフィール画像の推奨サイズ | 1500×500ピクセル ※3:1を維持している画像であれば推奨サイズより大きくても設定できますが、容量は2MBなので注意が必要です。 |
C:自己紹介文
企業情報や、サービス・商品情報を掲載しましょう。
実店舗がある場合などは、ユーザーが更に情報を検索する必要が無いように、営業時間や位置情報などの基本情報を掲載することもお勧めします。 また一般ユーザーがツイートする際に入力してほしい#ハッシュタグも掲載することで、#ハッシュタグの認知にも繋がります。
自己紹介文の文字数 | 160文字以内 |
D:アカウント名(名前)
アカウントの呼び名となるため、企業名や商材などのブランド名やサービス名で設定することもお勧めです。
商品やサービスがローマ字である場合は、そのままアルファベットで問題ないのですが、国内の一般ユーザーに解りやすくするため日本語読みも併記するなどの工夫もお勧めします。
最大文字数 | 50文字 |
使用可能文字(日本語) | 漢字やひらがな、カタカナ、英数字、絵文字などを利用可能。多言語で利用できる。 |
ユニークではない | 固有ではないため他のアカウントで使われるアカウント名(名前)の設定が可能。 |
E:ユーザー名
アカウント名の下部に「@」が付いた文字列で、TwitterアカウントのURLに反映されるものです。
固有のものなので他のユーザーが使用している場合は設定できません。アカウント開設時に確定されますが、変更も可能です。変更する際は、他媒体で紹介している場合にはURLなども含めて訂正告知する必要があるため注意が必要です
見分け方 | 「@」から始まる英数字 |
使用可能文字 | 文字、数字、アンダースコア( _ )のみ |
文字数 | 長さは4文字以上15文字以内 |
URLの一部 | アカウントのURLとなる |
ユニーク設定 | 固有識別されている。 他アカウントで使用されている場合は発行されない。 |
>>参考: Twitterヘルプセンター:ユーザー名を変更する方法
F:場所
位置情報の設定です。
企業アカウントの場合は、実店舗や企業本社の所在地を設定しましょう。位置情報の設定は解除することができるので設定を非表示に再設定することも可能です。
一般ユーザーの方は自宅などを入れると個人情報となるため公開することがリスクにもなるため注意が必要です。
G:Web
リンクさせたいWebサイト(オウンドメディア)のURLを加えることで、ユーザーのWeb訪問を訴求できます。お問合せフォームのWebサイトへのリンクや、新商品のランディングページなど、閲覧してもらいたいサイトへのリンクを設定しましょう。
また、他のSNSでも公式アカウントがある場合に、そのSNSのアカウントを紹介するためにもリンクの設定もお勧めです。
H:誕生日
企業アカウントの場合は創業日などを設定しましょう。
設定した誕生日は変更が可能で、表示される範囲を設定したり削除する事も可能です。特に一般ユーザーの方は個人情報となるため表示範囲を設定することをお勧めします。
ちなみにアカウントを2022年1月以降に作成しTwitterをスタートした場合は、初期設定で誕生日はアカウントの所有者のみの表示になっています。
誕生日の公開範囲設定
自身のプロフィール画面の「プロフィール編集」→「生年月日」で変更ができます。
「生まれた年」と「月日」それぞれに公開範囲を設定できるのでアレンジが可能です。
【 プルダウンで下記の項目を選択します 】
- 公開:すべてのアカウントに誕生日を公開
- フォロワー:自分をフォローしているアカウントにのみ誕生日を公開
- フォローしているアカウント:自分がフォローしているアカウントにのみ誕生日を公開
- 相互フォローのアカウント:互いにフォローの関係にあるアカウントにのみ誕生日を公開
- 自分のみ:自分以外のアカウントは誕生日を閲覧不可(非公開)

>>参考: Twitterヘルプセンター_プロフィールの表示設定について
I:Proカテゴリー
運用しているTwitterのアカウントを「Proアカウント」に切り替えるとプロフィール欄に表示されるものです。Twitterが2021年10月からサービスを開始した「Proアカウント」サービスに切り替える際に、どの分野の企業かを設定したものが表示されます。
こちらの表示もProアカウントへの切り替え設定後に、プロフィール欄でのProカテゴリー表示を非表示にすることも可能です。Proアカウントへの切り替えは無料で、切り替えることで個人アカウントでは使えない機能が利用できるようになります。
>>参考:Twitter Business 2021/10/1投稿より
(※こちらの投稿は削除されたようです。)

四角のプロフィール画像と丸いプロフィール画像の違い
2022年11月認証バッジの色分けが日本でもスタート
認証バッジ(公式マーク)は、そのアカウントが本人や公式であることをTwitter社から証明され付与されるマークです。また有料サブスクリプションサービス「Twitter Blue」で取得できるようにもなっています。
昨年の2022年11月に「政府をグレー」「個人を青」「企業を金」に認証バッジの色分けして付与するようになりました。
>>参考:Twitterヘルプセンター About profile labels and checkmarks on Twitter

認証バッジ(公式マーク)が金色のビジネスアカウントのプロフィール画像が四角表示に
その後、2022年12月下旬頃から、認証バッジ(公式マーク)が金色のビジネスアカウントのプロフィール画像が円形から四角に表示が変わりました。
Twitter社によると、金色の認証バッジを取得したビジネスアカウントのプロフィール画像を四角に表示することで、個人ユーザーとの差別化を図ったそうです。ちなみに政府などの公式アカウントは個人アカウントと同様にプロフィール画像は丸いままです。
Twitter社が順次対応していることもあり、企業のアカウントでもまだ青バッジのままの企業もあるため、いまだ混沌としている状況ではあります。
>>参考:Twitter Businessブログ Twitter Verification for Organizations, a new kind of network on Twitter(※現在はこちらのページは削除されています。)

>>参考:内閣府( @cao_japan)
日本の内閣府の公式アカウントです。確認してみると政府系のアカウントのプロフィール画像は、以前のままで丸い表示でした。(2023年4月時点)

X(旧Twitter)企業アカウントのプロフィール欄事例
ここからは、企業アカウントプロフィール欄にどのような画像や自己紹介文を入れているかを見てまいりましょう。
事例:ヨックモック
>>参考: @yokumoku_jp
洋菓子メーカー、株式会社ヨックモックの公式Twitterアカウントです。
プロフィール画像には、代表商品のクッキー菓子「シガール」を並べた画像を設定しています。シンプルな構成ですが、商品自体の知名度と歴史を感じられます。ヘッダー画像はにぎやかにしたいものですが、逆にシンプルなものでも社風が伝わるという事例だと思います。
自己紹介文には簡単に会社の歴史、運用方針、問合せ先のURLを表記するなど、堅苦しくなく説明している点も参考にしたいところです。

事例:カップヌードル
>>参考: @cupnoodle_jp
食品加工メーカー日清食品株式会社の商品ブランド、カップヌードルの公式Twitterアカウントです。
自己紹介文には、有名な調理時間の3分にかけて「3分の暇つぶしくらいにはなると思います。」というシンプルで面白いキャッチコピーのような一文だけにしています。サービス認知の広い企業や商品の場合は、自己紹介文をこのくらいシンプルにすることでお洒落に見えます。
また、ヘッダー画像は新商品のクリエイティブ画像で飾っていました。新商品のアピールにヘッダー画像エリアを活用する点は参考にしたいところです。

ロケーションスポットライト(Twitter Proアカウント)
前段にも触れた、2021年からサービス提供が開始したProアカウントに切り替えると使える機能の中に、2022年10月から追加された機能「ロケーションスポットライト」があります。
プロフィール欄に小さな地図や住所や連絡方法が表示される機能で、住所や連絡先を分かりやすく掲示できます。Google Mapやユーザーの初期設定の地図アプリが開きます。
営業時間はオプションなので非表示にもできますが、時間や曜日も表示をカスタマイズできるので店舗営業している企業には便利だと思います。
「お問合せ」をタップすると連絡方法へ誘導されます。設定は1つ以上できるのでユーザーが直接連絡をとる手段を提示することが可能です。
お問合せに設定できる連絡方法 | ・ 電話 ・テキストメッセージ ・Twitterダイレクトメッセージ ・メール |
事例:北雪酒造
>>参考: @hokusetsushuzou
新潟佐渡にある明治5年創業の酒造企業、株式会社北雪酒造の公式Twitterアカウントです。
有名な日本酒「北雪(ほくせつ)」のシンボルマークをプロフィール画像にすることで、歴史とブランディングが感じられます。ヘッダー画像には蔵の外観の画像が設定されており更に深みが感じられます。
ロケーションスポットライトが設定されており、「お問合せ」にはTwitterダイレクトメッセージと電話番号が表示されるようになっています。

Proアカウントへの切替は無料ですが、Twitterが下記のような要件を満たす必要があるため申請の前に確認しましょう。
引用:
・Twitter利用者契約に複数回違反していないこと。
・アカウント名、自己紹介、プロフィール写真など、プロフィールのあらゆる項目が設定されていること。
・認証済みの個人情報がプロフィールで確認できること。プロフィールで他の人物、ブランド、組織の名を騙っていないこと、他者を欺く目的で偽の個人情報をプロフィールに掲載していないこと。ブランドや組織と直接提携している場合を除き、動物や架空のキャラクター画像をプロフィールに使用していないこと。パロディアカウント、ファンアカウントはProアカウントとして認証されません。
まとめ:公式情報など最新情報を加えて定期的に更新しましょう。
今回はTwitterのプロフィール欄について事例と合わせて確認してまいりました。事例のような多くの企業アカウントを拝見すると、多くの文章を載せるだけでなく、シンプルなキャッチコピーのみの企業アカウントもあるなど、工夫がみられます。日々の投稿も重要ですが、そのアカウントの様子を見にきた一般ユーザーへのアプローチに繋がるため、定期的な更新をお勧めします。
承認バッジも必要ですが、商材のマーケティングフェーズによっては、プロフィール文の冒頭に公式アカウントであることを掲載しましょう。また認知されていない場合は、どのような企業で、商品やサービスであるか伝えることもお勧めです。
公式アカウントと交流したい一般ユーザーに使用してほしい#ハッシュタグをプロフィール欄で紹介しましょう。#ハッシュタグでソート検索できるため、自社の商材について投稿している一般ユーザーを調べやすくなるためSNS担当者にとっても便利です。
キャンペーンや、実施しているイベント、新しいWebコンテンツなどを掲載しましょう。
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