企業はFacebookページをコンテンツサイトとして活用しよう。

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他の主要なSNSとは異なり、Facebookは投稿容量が大きいという特長を持っています。その特長を活かし、第2のWebサイトやデジタルコンテンツのプラットフォームとして活用するためのポイントをまとめました。

Facebookのユーザー数とユーザー層

改めてFacebookの利用状況を確認しましょう。海外での利用は圧倒的に多く、2021年4月28日にリリースされた「2021年第1四半期決算発表会」で2021年3月の月間アクティブユーザー数は28億5千万人と発表しています。

国内のアクティブユーザー数については、2019年8月に前フェイスブックジャパン代表の長谷川氏が退任前のインタビューで、国内の月間アクティブユーザー数は2,600万と公表しています。

また利用者の世代を確認すると、総務省-情報通信政策研究所の「令和5年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、30代が最も多く、次いで40代、50代が利用しているようです。SNSの先駆者ということもあり、ユーザー層は大人世代以上の利用率が高いようです。

>>参考:  CNET Japan(2019年07月08日)

>>参考:総務省_  「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
・30代:46.5%
・40代:38.2%
・50代:26.7%

参考画像:Facebook、総務省_「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」

「Facebookページ」とは?

「Facebookページ」は、企業向けのFacebookのアカウント(ビジネスアカウント)です。

メリットも多く、Facebook上で検索され、かつWeb(インターネット)で検索される対象となり、Facebookのアカウントを持たない一般のユーザーにも閲覧可能です。
また、SNSの特徴であるコミュニケーション(交流)が取れるので、ユーザーは気軽にお問合せをコメント投稿できるので、企業としては接点を得られるデジタルコンテンツとなります。

>>参考:Meta ビジネスヘルプセンター  Facebookページについて

ブログ的な活用できるFacebookページの投稿機能

今回は詳しい設定方法などは省略しますが、Facebookページを第二Webサイトとして活用できるポイントをまとめております。

複数名で運用が可能

Facebookページは複数のユーザーによる運用が可能です。全権限があるものと部分的な権限となるものがあり、Facebookへのアクセス許可をそれぞれ担当レベルで分けて付与することで、ページを共同管理ができます。

>>引用:Meta ビジネスヘルプセンター  ページの管理権限_Facebookページへのアクセスについて

  • コンテンツ: ページのコンテンツ(投稿やストーリーズなど)を作成、管理、削除する。オリジナルコンテンツの権利を管理し収益化を図るツールを申請・利用する。
  • メッセージ: 受信箱内のダイレクトメッセージへのページとしての返信。
  • コメント: ページのコメントへの返信、およびページが作成した既存のコメントの編集や削除。
  • リンク済みのアカウント: Instagramアカウントなど、リンク済みのアカウントの追加、管理、削除。
  • 広告: 広告の作成、管理、削除。
  • インサイト: ページ、投稿、広告のインサイトを使用したページのパフォーマンス分析。
  • イベント: ページのイベントの作成、編集、削除。
  • 削除とブロック: ページからの利用者の削除またはブロック。

全権限のあるFacebookへのアクセス許可を持っている利用者は、以下の管理も可能です。

  • 設定: ページ情報の管理・編集やページの削除など、すべての設定の管理と編集。
  • アクセス許可: ページやリンク済みのInstagramアカウントにアクセスするためのFacebookへのアクセス許可(全権限のあるFacebookへのアクセス許可を含む)またはタスクへのアクセス許可の付与、またはこれらのアクセス許可の削除。

記事をメインとした投稿が可能

明確な最大文字数は公表されていませんが1投稿おける文字数は6万文字とも言われています。そのため長文の記事コンテンツを投稿が可能で、Instagramとは違い文字が冒頭に表示されるので読み物(ブログ)コンテンツとして運用に向いています。

注意点としては、ある一定の行と文字数になると「続きを読む」が表示され短縮表示されるので、最初の数行で印象を与えるなどライティングには工夫が必要です。

タイムライン1投稿につき無数の画像投稿が可能

Facebookは機能が順次ブラッシュアップされるため運用時に確認が必要とされるのですが、複数画像の投稿が可能です。

運用上の注意点としては、投稿時にFacebook側がレイアウト編集するため、ファーストビューで実際に見せたい部分が表示されない場合があるため、投稿前にテストやチェックが必要です。

>>参考:Metaビジネスヘルプセンター  配置ごとの画像ピクセルサイズの最小要件

Facebookページ画像投稿事例

>>参考:るるぶトラベル @rurubu.travel  2月15日 17:15 投稿より
温泉やどの紹介をする投稿で、紹介したい露天風呂の良質な画像を1枚目に投稿しています。

参考画像:るるぶトラベル @rurubu.travel、公式Facebookページ、2月15日 17:15 投稿より

トップに固定

タイムラインで投稿したコンテンツの掲出が下に下がってしまうことがSNSの難点ですが、固定設定した投稿はシオリのようなアイコンが右上に付きタイムラインの最上部に表示されます。

活用例としては、新しい商品やサービス紹介、公式情報として注目して欲しい投稿をトップに固定して、Webサイトなどの流入に活かしてください。

>>参考:Facebookヘルプセンター_Facebook利用  Facebookページのトップにアイテムを固定する その他

ノート機能

Facebookは1投稿につき、入力できる文字数が多いのですが、タイムラインで過去のものを閲覧するにはユーザーがスクロールする必要があります。

「ノート」機能で作成した場合は、過去の記事が一覧化されアクセスすることが容易です。一般的なブログより若干機能がおとりますが、記事に装飾が可能で特別コンテンツとしての活用には最適です。

ノート機能を活用している企業事例

>>参考:無印良品 @muji.jp  「ノート」 2013年12月25日 9:44 投稿より
自社ブランドイメージに合うエッセイ記事と写真によるノート機能の活用は、デジタルコンテンツとしても秀逸です。

無印良品(@muji.jp)公式Facebookアカウント、当時のカバー画像より
参考画像:無印良品(@muji.jp)公式Facebookページ、「ノート」 2013年12月25日 9:44 投稿より

シリーズ投稿の企画やSNSライティングの工夫をしてコンテンツに厚みを。

Facebookに限らず、SNSの長期的運用を支えるのは投稿プランです。新商品・サービスの情報や、企業に関するニュースなども大切な投稿の一種ですが、ファンに楽しみにしてもらえる投稿を「シリーズ化」し定期的に投稿することもおすすめです。

例えば
・商品の開発エピソードシリーズ
・商材に食品があればアレンジメニューシリーズ
・今日の社長のランチシリーズ
など、


シリーズ投稿をしている企業事例

>>参考:ANA.Japan @ana.japan  1月24日投稿より
【青空に恋💙した人々】というANAで働く人々シリーズを展開しています。

参考画像:ANA.Japan @ana.japan、公式Facebookページ、1月24日投稿より。

コミュニケーション運用を追加(アクティティブサポート・アクティブコミュニケーション)

Facebookページでは、投稿したものに一般ユーザーからコメントが付きます。そこにはサービスや商材のファンならではの感想があるので見逃す手はありません。また、コメント返信されることで、一般ユーザーは公式アカウント(企業)からの返信に、その企業に対する好感度も上がり、より関係性を深める傾向にあります。


企業のSNS担当者の方々に意識していただきたい点は、Facebookの一般ユーザーは実名でコメント投稿をしているということです。他のSNSと比べて真摯かつ好意的な商材のファンからのコメントが多い点はFacebookならではだと思います。

コメント返信対応をしている企業事例

>>参考:アイリスオーヤマ @irisohyama  2018年12月11日投稿より
補修部品は購入可能かどうかを質問するユーザーのコメントに、詳細説明があるWebサイトを紹介しています。

参考画像:アイリスオーヤマ @irisohyama、公式Facebookページ、2018年12月11日投稿より、ユーザーからのコメントにへ返信対応しています。

>>参考:牛乳石鹸共進社株式会社 @cowsoap  1月9日 投稿より
デザインについてのユーザーからのコメントにカジュアルに対応しています。

参考画像:牛乳石鹸共進社株式会社 @cowsoap、公式Facebookページ、1月9日 投稿より。

まとめ:Facebookページはコミュニケーションがとれる第二のデジタルコンテンツサイトとして活用できる。

冒頭説明しましたが、SNSのパイオニアであるFacebookは、普及が早かったためユーザーは大人世代が多く、企業としてもアプローチすべき層が存在しているのも確かです。


今回は「Facebookページ」の運用で、ブログや読み物コンテンツとして活用する方法を提案させていただきました。他のSNS公式アカウントと同じ内容の投稿をするのではなく、差別化を図るためにもFacebookの特徴を活かした運用をお勧めします。

活用ポイント
  • シリーズ投稿などの読み物コンテンツによるデジタルコンテンツを公開するオウンドメディアとして活用
  • コメント対応でファン化に繋げるコミュニケーション活用

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