アディッシュプラスのSNS運用代行https://www.sns.adishplus.co.jpアディッシュプラスは、「CPO~Communication Process Outsourcing〜」という概念の元、サービスを提供Mon, 01 Sep 2025 00:25:06 +0000jahourly1https://www.sns.adishplus.co.jp/wp-content/uploads/2024/09/cropped-adso_log_favicon-32x32.pngアディッシュプラスのSNS運用代行https://www.sns.adishplus.co.jp3232 災害・緊急時にSNS企業アカウントが気をつけたい運用ポイントhttps://www.sns.adishplus.co.jp/blog/sns-management/blog-20250901/Sun, 31 Aug 2025 15:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=13160

災害時や緊急時に「発信すること」よりも「沈黙する勇気」と「判断のスピード」が重要です。運用担当者がおさえておきたいポイントをご紹介。]]>

地震や台風などの災害、突発的な事故や事件が発生した際、企業のSNSアカウントも慎重な対応が求められます。通常どおりの投稿が不適切と受け取られることもあれば、正確な対応が信頼につながることもあります。
本記事では、企業アカウントの運用を担当されている方に、災害や緊急時にSNSを運用するうえで、どのような対応が求められるのか、実務的な観点から注意すべきポイントを整理してご紹介します。

1.緊急時、SNS企業アカウントが投稿を立ち止まるべき理由。

タイムラインに表示させるべき情報は?!

災害や重大な事故が発生した際、SNSのタイムラインには自治体や交通機関、報道機関など、被災者や関係者にとって重要な情報が多数流れています。こうした状況下で、企業の通常の楽しく面白い投稿が多すぎると、本来必要な情報が埋もれてしまい、結果として多くの人が正確な情報を得られず困惑する恐れがあります。
そのため企業は、緊急時において「タイムラインに何を優先的に表示させるべきか」を意識することが非常に重要です。

イラスト:タイムラインには必要とされる災害や被災地の情報を優先するため、SNSの企業アカウント運用を担当されている方は投稿を止めることを意識してください。

通常モードの投稿は「不謹慎」になることも。

一方で、通常通りのキャンペーンの告知や、面白い内容の投稿を続けてしまうと、空気を読めていないということで「不謹慎」と受け取られ、企業の信頼を損なうリスクも高まります。

緊急時こそ、安易に発信を続けるのではなく、この投稿は本当に発信すべきか、自社の投稿がユーザーのタイムラインの優先順位を乱していないかなどを冷静に判断し、立ち止まることが必要です。

2.SNS企業アカウント運用で災害・緊急時にまず確認すべきこと。

何が起きたのか・どのくらいの災害が発生したのか情報を収集する。

企業のSNS担当者は災害や事故が発生した際、まずは信頼性の高い情報を的確に収集することが何より重要です。

挿入イラスト:どのくらいの災害が発生したのか情報は政府や公共機関が発信する信頼性の高い一次情報を確認しましょう。

情報収集の際は、公式かつ一次情報を重視しましょう。

特に優先して確認すべき情報源としては、気象庁の公式ウェブサイトやSNSアカウント、総務省の災害関連情報ページが挙げられます。これらは政府や公共機関が発信する信頼性の高い情報源であり、最新の災害状況や避難指示、交通情報などが得られます。

また、被災地域の自治体公式サイトやSNS、インフラ企業(電力・ガス・通信など)の公式発信も重要な情報源です。地域の状況や事業への影響を把握するために、複数の信頼できる情報をクロスチェックすることが望まれます。

おすすめチェックメディア例 

■気象庁公式
  Webサイト
  X(旧 Twitter)「気象庁防災情報」

■総務省消防庁
 Webサイト

■NHK 生活・災害情報
  Webサイト「NHK NEWS WEB|気象・災害ニュース一覧」
  X(旧 Twitter)「NHK生活・防災」

■電力、ガス、通信などインフラ企業の公式情報など

3.SNS企業アカウントの運用担当者が忘れがちな対応。

緊急時の対応で見落とされがちなのが、普段どおりの運用への目配りです。特に、事前に設定されたSNSの投稿スケジュールなどに注意が必要です。

挿入イラスト:SNS運用担当者は、予約投稿の有無、今後予定している投稿の内容、SNS広告を確認しましょう。

投稿スケジュールの確認(予約、運用の一時停止)。

まず確認したいのが、予約済みの投稿やSNSキャンペーンのスケジュールです。

災害発生時に通常通りの内容がタイムラインに流れると、状況にそぐわない印象を与えてしまい、企業への信頼を損なうことにつながりかねません。

すぐに投稿予定を確認し、一時停止や削除の対応を行いましょう。また、「一時的に運用を止めます」といった宣言投稿は、かえって不要な情報になる可能性があるため、いったん運用を止めることが望ましい判断です。

SNS上でのユーザーとの交流を停止(アクティブサポート、エンゲージメント対応)。

通常の投稿だけでなく、ユーザーとの交流も一時停止するのが望ましい対応です。

アクティブサポート(リプライやコメントへの返信)、リポスト、「いいね」などのリアクションも、状況によっては不適切と受け取られる可能性があります。

すでに設定済みのSNS広告の出稿も忘れやすいポイントです。

自動配信で回っているSNS広告が、災害発生時にも変わらず表示され続けてしまうケースがあります。

被災時のタイムラインの文脈から浮いてしまうSNS広告は、ユーザーに違和感や不快感を与える可能性があるため、広告配信の一時停止や内容の見直しも併せて検討しましょう。

このように、緊急時は「発信しない対応」も重要な判断のひとつです。日頃から運用の自動化が進んでいる状態であるほど、止めるべき投稿のチェックリストを持っておくと安心です。


緊急時に確認すべきSNS運用チェックリスト例 
  • 予約投稿の一覧を確認し、不要・不適切なものは一時停止または削除。
  • 定期投稿のスケジュールを一時停止。内容や表現がそぐわないものは変更する。
  • SNSキャンペーンや販促投稿の実施有無を確認・該当部署への共有。
  • SNS広告の出稿状況を確認し、一時停止またはターゲティング・内容の見直し。

4.平時から備えておくべき緊急時の運用ルール。

災害や事故といった緊急事態は、いつ起こるか分かりません。だからこそ、通常時からの備えが、企業アカウントの信頼性と対応スピードを大きく左右するといえます。

社内広報や危機管理チームとの連携、連絡フローの確認。

まず重要なのは、社内での連携体制の整備です。広報部門だけでなく、危機管理や総務、カスタマーサポートなど関係部署と連携し、万一の際にどのような情報を共有し、どう判断するかという流れを明確にしておきましょう。

緊急連絡先や判断フローを社内で共有しておくことで、迅速な初動対応につながります

どのレベルで、どのような投稿を止めるか。

次に考えておきたいのが「どのレベルの事態で、どの範囲の投稿を止めるか」の基準です。

たとえば、地震によっては被害が少ない場合があります。そのため状況に応じた運用判断の線引きを、あらかじめ社内で擦り合わせておくと安心です。

SNS投稿の再開はいつか。

被災地の状況や社会全体の空気感をふまえ、SNS投稿の再開時期の判断をしましょう。再開の際は、まずお見舞いや営業状況の案内など、配慮を伴う投稿から始めることが望まれます。

再開の判断にあたっては、社会情勢の把握が欠かせません。例えば、X(旧 Twitter)のトレンドに明るい話題が上がってきた時、テレビではNHKの緊急事態の字幕の表示がなくなった時など、上段と同様に信頼性の高いメディアや情報源を参考にしながら、自社にとって適切な再開タイミングを見極めましょう。

どの情報を優先的に確認するか、社内であらかじめ共有し、この情報が更新され次第、次のアクションの判断に進むというルールを設けておくと、スムーズな再開につながります。

5.緊急時の対応マニュアルを準備しましょう。

ここまでご紹介した内容をもとに、自社の状況を確認したら、緊急時に即座に対応できるよう「対応マニュアル」としてまとめておくことをおすすめします。

SNS投稿の一時停止や、その判断基準を明文化しておくことはもちろん、深夜・休日でも必要な連絡が取れる体制づくりも欠かせません。

また、SNS担当者が1人しかいない場合や外部に運用代行を委託している場合は、誰がどの段階で最終判断を下すのかなどを事前に明確にしておきましょう。

挿入イラスト:緊急時のToDoリストやそれに伴うチェックリストをまとめたマニュアルを準備しましょう。
平時のうちに整えておきたい体制と運用ルール
  • 広報・危機管理・総務など関係部署との連携体制。
  • 深夜・休日に判断できる担当者・連絡先の明確化。
  • SNS運用を委託している場合、対応ルールを伝達し、外部と連携体制。

  • 「どの状況で投稿を止めるか」の判断基準を定める。
  • SNSの投稿停止だけでなく、リプライや「いいね」などのアクティブサポートも含めて一時中断する基準を設ける。
  • キャンペーンや広告出稿を一時停止・見直しする際の運用フローを整理しておく。

このような備えがあることで、いざという時に何をどうするかで迷う時間を最小限に抑えられ、企業アカウントの信頼を守る第一歩となります。

6.事業に影響が出る場合。

緊急時、災害や事象によって、自社に直接影響がある場合は、WebサイトやSNSからサービスや事業の状況について公式情報を正確に届ける責任も生じます。

自社への影響有無の初期確認。

災害が自社の事業や拠点、従業員に与える影響の有無を初期段階で確認することも重要です。例えば、自社施設の被災状況や従業員の安否、物流やサービス提供への影響などを把握し、状況に応じた情報の公開が求められます。

挿入イラスト:事業に影響が出る場合に、まずはどのくらいの状況を確認しましょう。

事業そのものに影響が出るケース。

たとえば商品の出荷停止、配送遅延、サービス提供の一時中断などがある場合には、WebサイトやSNSでタイムリーにお知らせを行うことが求められます。こうした発信は、問い合わせの急増や誤解の拡大を防ぐうえでも効果的です。

自社事業の状況チェック項目例
  • 被災地に自社の拠点や関係先があるか?
  • 顧客へのサービス・商品提供に支障が出ていないか?
  • 営業状況や対応方針について、顧客に伝えるべき情報はあるか?

  • 広報・危機管理・総務など関係部署と連携し、サービスについての公開する情報を確認する。(サービス再開時期・遅延状況の確認など)
  • 利用者にサービスの対応・利用期限のあるサービスの救済措置を伝える場合、配慮のある表現になっているか?

まとめ:災害・緊急時、タイムラインの優先は何かを考えよう。

災害時は「発信すること」よりも「沈黙する勇気」と「判断のスピード」が重要。

災害や事故が発生した際、企業アカウントにとって最も重要なのは、「この状況で本当に発信すべきか」を冷静に判断することです。状況が明確になるまで、いったんは運用を停止することをおすすめします。

普段通りの投稿やSNSキャンペーンが、思わぬ誤解や批判につながってしまうこともあります。日々の丁寧な運用で築いたフォロワーとの関係が、一つの投稿で損なわれることもありますので注意が必要です。

緊急時の運用方針を策定しましょう。

また、今回ご紹介したような確認ポイントや初動対応の流れは、日ごろから緊急時対応マニュアルとして整備し、SNS運用担当者同士で共有しておくことをおすすめします。誰が対応しても一定の判断と行動が取れるようにしておくことが、自社アカウントの安定した運用につながります。


いざという時にも落ち着いて判断できるよう、平時からの準備とチーム内での共有を大切にしていきたいと弊社でも思っております。
本記事が、緊急時におけるSNS運用の見直しや備えの一助となれば幸いです。

お気軽にお問い合わせください。

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七夕のX(旧 Twitter)企業アカウント投稿事例(2025)https://www.sns.adishplus.co.jp/blog/x-twitter/blog-20250731/Thu, 31 Jul 2025 00:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=12784

2025年の七夕の日の企業アカウントの投稿をピックアップ。さまざまな投稿事例をご紹介しています。 ]]>

7月7日の七夕は、季節感を活かした投稿がしやすく、企業アカウントにとっても投稿アイデアを広げやすい年中行事のひとつです。とはいえ、「自社で取り入れられそうな工夫は?」と悩むこともあるのではないでしょうか。
当記事では、2025年の七夕に投稿された企業アカウントの事例をいくつかピックアップし、それぞれの工夫や特徴をご紹介します。季節イベントの投稿をブラッシュアップしたいとき、来年に向けてネタをストックしておきたいときの参考になれば幸いです。

2025年七夕の日のトレンドワード

毎年、7月7日の七夕当日には、X(旧 Twitter)のトレンドに七夕にまつわるワードが多数ランクインします。
画面に表示されるトレンドのランキングは、ユーザーの利用状況ごとに若干異なりますが、七夕に関連しているワードが上位に入るという点からも、年中行事として七夕がX(旧 Twitter)上でも盛り上がる傾向があることがわかります

実際に、筆者のX(旧 Twitter)アプリのトレンド画面にも以下のような七夕の関連ワードが上位に表示されていました。

2025年七夕の日にランクインしたワード

参考画像:X(旧 Twitter)アプリのトレンド画面
※筆者のX(旧 Twitter)アプリのトレンドワード画面表示(2025/07/07、12時頃)

「令和7年7月7日」に着目した投稿

今年は例年と違い、日付が令和7年7月7日ということで、七夕の日が「7」が並ぶ年でした。そのためX(旧 Twitter)のトレンドでも「スリーセブン」などのワードもランクインしていました。
企業アカウントの投稿にも、縁起の良さに着目し七夕の投稿にひと工夫加えた投稿が見られました。

事例:ニコニコ公式

>>参考:  @nico_nico_info

株式会社ドワンゴが運営する動画共有サービス「ニコニコ動画」の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、七夕当日の午前7時7分に投稿を行っていました。
七夕そのものには触れていないものの、「7」にこだわったシンプルな文章だけの投稿は、ユーモアとセンスが感じられ、印象に残る内容となっていました。

参考事例画像:事例:ニコニコ公式の平成7年7月7日午前7時7分に投稿。

事例:ライブドアニュース

>>参考:  @livedoornews

株式会社ライブドアが運営するニュースサイト「ライブドアニュース」の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、自社Webサイトに掲載された記事を紹介する投稿をしていました。
内容は、ちょうど30年前の平成7年7月7日に小田急電鉄で販売されていた入場券を、ある父親が大切に保管していたというX(旧 Twitter)で話題になっていた投稿を取り上げたもので、当時の写真や背景が紹介されていました。

参考事例画像:ライブドアニュースの七夕投稿はバズっていた一般ユーザーの投稿を紹介。

事例:中日新聞

>>参考:  @chunichi_denhen

愛知県名古屋市に本社を置く中日新聞社の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、名鉄名古屋駅前のシンボルとして知られる人形オブジェ「ナナちゃん人形」に注目した投稿を行っていました。
「7」が並ぶ七夕の日に合わせて、「ナナちゃん=7」にかけたユニークな視点で、地域に根ざした話題を展開しているのが印象的です。
また投稿には、ナナちゃん人形に関する自社のデジタル記事へのリンクも添えられており、ニュースコンテンツを紹介する情報発信にもなっていました。

参考事例画像:中日新聞の七夕投稿。ナナちゃんは本当に大きいです。しかも定期的に着替えています。

事例:富士山観光交流ビューロー

>>参考:  @FujiTourist

一般社団法人 富士山観光交流ビューローの公式X(旧 Twitter)アカウントでは、投稿文で「7」が3つ並ぶ特別な七夕の日と伝えています。また、富士山百景写真コンテストの入選作品のひとつである、天の川が広がる夜空と、漆黒の富士山の美しい写真を紹介しています。
作品を紹介するかたちで地域の魅力とビジュアルの強みを活かしたアプローチです。

参考事例画像:富士山観光交流ビューローの七夕投稿。これはUGCも活用して、ユーザーも嬉しい投稿です。

短冊メーカーを使った投稿

七夕の投稿で多くのユーザーが活用している「短冊メーカー」ですが、企業アカウントのなかにも、うまく活用しお願い事の文章を装飾している投稿を多く見かけました。
投稿を閲覧した人がクスっと笑えるような遊び心のある投稿や、自社商品の認知を切実に願うなど、企業の個性が光る楽しい内容が並んでいます。

>>参考:  短冊メーカー

事例:JAMSTEC(海洋研究開発機構)

>>参考:  @JAMSTEC_PR

海や地球環境の研究を行うJAMSTECの公式X(旧 Twitter)アカウントでは、七夕当日に公式YouTubeチャンネルの登録者数が7.77万人に到達したことを紹介する投稿がありました。
短冊メーカーを使った投稿には「これからも支援してもらえますように」との願いが添えられています。SNSのフォロワー数や登録者数など、節目を活かした投稿もX(旧 Twitter)ではおすすめです。

参考事例画像:JAMSTEC(海洋研究開発機構)の七夕投稿。もしかしたら急きょ決定した内容と思われますが、臨機応変に担当者の方が対応していると思われます。運用担当として見習いたいと思います。

事例:大阪王将【公式】

>>参考:  @osakaohsho_info

餃子でおなじみの大阪王将公式X(旧 Twitter)アカウントでは、短冊メーカーを使い、「水餃子が夏でも愛されますように」と願う投稿を実施。
メニューの中でも焼き餃子が有名で、かつ熱くなる夏を前に、水餃子についてあえて触れている点が自虐的でユニークです。七夕投稿を商品認知にうまく活用している事例といえます。

参考事例画像:大阪王将【公式】の七夕投稿。メニューに水餃子があることをこの投稿で知ることができました。

事例:都こんぶ【公式】

>>参考:  @NakanoMiyako

中野物産株式会社の商品ブランド「都こんぶ」の公式X(旧 Twitter)アカウントは、地域愛と親しみを感じる投稿を日頃から続けている企業アカウントです。
すでに認知度も高くファンも多い商品ですが、今回は「みやここんぶと認知いただけますように」という呼び名についての自虐的な願いを、短冊メーカーで装飾して投稿していました。

参考事例画像:都こんぶ【公式】の七夕投稿。7月4日には短冊に何を書こうと悩んでいる様子を投稿していました。

事例:大阪・関西万博【公式】

>>参考:  @expo2025_japan

2025年4月に開幕した大阪・関西万博の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、短冊メーカーを活用し、「大阪・関西万博がこれからもずっと、みなさんの記憶にミャクミャクと残り続けますように」と、公式キャラクター「ミャクミャク」にかけた投稿を行っていました。イベントの成功と万博の認知拡大への思いが伝わる内容です。
縦長で画面占有率が高い投稿は、通常は好まれにくい場合もありますが、七夕の短冊投稿であれば受け入れられやすい傾向があります。同投稿のように、縦を活かしたユニークな表現に挑戦するのもおすすめです。

参考事例画像:大阪・関西万博【公式】の七夕投稿。投稿のクリエイティブがとてもお洒落でした。

ユーザー参加型の工夫 ―「短冊画像」を配布する投稿

七夕にあわせて、ユーザーが自由に使える短冊風デザインの画像を配布し、参加を促す企業アカウントの投稿も見られました。画像を保存して願いごとを書き込んだり、ユーザーがリプライに投稿したりと、SNSならではの交流が広がるきっかけにもなります。

事例:サクラクレパス【公式】

>>参考:  @1921_SAKURA

文具メーカー・サクラクレパスの公式X(旧 Twitter)アカウントでは、七夕の願いごとを書き込める短冊風の画像を投稿し、自由に使って楽しんでもらえるよう呼びかけていました。
クレヨンの可愛らしいタッチが印象的なデザインは、サクラクレパスらしさが感じられる、温かみのある仕上がりです。ブランドの世界観を活かしたSNS活用の好例といえます。

参考事例画像:サクラクレパス【公式】の七夕投稿。かわいらしい短冊デザイン画像で投稿でした。

事例:【公式】ニッポンハムグループ / 日本ハム

>>参考:  @nipponhamgroup

食品メーカー・日本ハムグループの公式X(旧 Twitter)アカウントでは、明るく柔らかいデザインの短冊画像を投稿していました。自社商品をあえて必要以上にデザインに加えない、シンプルで使いやすい画像は、多くのユーザーにとって親しみやすく活用しやすいものとなっていました。
この投稿には、たくさんのユーザーから願いごとのリプライが寄せられており、フォロワーとの良好な関係性がうかがえます。

参考事例画像:【公式】ニッポンハムグループ / 日本ハムの七夕投稿。パステル調の可愛らしい短冊画像でした。意外なことに自社商品の画像などを加えていないという勇気ある投稿でした。

自社商品を七夕風にデコレーションした投稿

七夕にあわせて、自社商品を七夕風にデコレーションした商品写真を投稿している企業も見られました。商品の見せ方に工夫があり、ブランドらしさを活かしながら、七夕の季節感を楽しく伝える投稿になっていました。

事例:木村屋總本店【公式】

>>参考:  @kimuraya_1869

老舗パンメーカー・木村屋總本店の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、6月に発売した自社商品「ジャンボむしケーキ 夏のチョコ」を、七夕をイメージしたデコレーション写真とともに投稿。
おうちでもデコレーションを楽しめるという提案と、新商品の紹介を兼ねた好例だと思います。

参考事例画像:木村屋總本店【公式】の七夕投稿。実際の商品にアレンジをして食べることができると気づかせてもらえる投稿でした。

事例:ヨックモック【公式】

>>参考:  @yokumoku_jp

洋菓子ブランド・ヨックモックの公式X(旧 Twitter)アカウントでは、七夕仕様にデコレーションした自社商品「シガール」を使った画像を投稿。天の川をイメージさせる背景もおしゃれで、星のデコレーションは可愛らしくお菓子の魅力が引き立っていました。
また、「このシガール可愛い!と思ったらリプや♡(いいね)で教えてください」というユーザーからのリアクションを促す問いかけも、見習いたいポイントです。

参考事例画像:ヨックモック【公式】の七夕投稿。いつものヨックモックがとにかくかわいい投稿です。

自社商品を画像にしてイラスト・GIFで魅せる七夕投稿

七夕の投稿には、自社商品を取り入れたイラストやGIF動画で、楽しく世界観を表現している企業アカウントも多く見られました。親しみやすく温かみのあるビジュアルは、思わず目にとまるだけでなく、企業やブランドの印象をおもしろく伝える効果もあります。

事例:日産自動車

>>参考:  @NissanJP

日産自動車の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、天の川をテーマにしたオリジナル画像を投稿。よく見るときれいな天の川の上に、小さな車が星のように飾られたユーモアのあるビジュアルは、思わず笑ってしまう親しみやすい投稿でした。

参考事例画像:日産自動車の七夕投稿。このシュールな画像は面白かったです。

事例:日立建機

>>参考:  @hitachicm_jp

日立建機の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、自社の建設機械が天の川をバックに並ぶ、七夕仕様の画像を投稿していました。建設機械の無骨な印象を、愛らしくデフォルメした星空と組み合わせることで、楽しさと親しみを感じさせる演出になっています。
「リポスト(リツイート)」と「いいね」の機能を使って、どちらの建設機械に乗りたいかを問いかけるアンケート形式の投稿も、ユーザーが反応しやすいスタイルとして好例といえるでしょう。

参考事例画像:日立建機の七夕投稿。どっしりがっしりした重機を可愛らしくしている画像は面白かったです。

事例:すき家【公式】

>>参考:  @sukiya_jp

すき家の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、流れ星のように流れてくる玉子をタップし「ねぎ玉牛丼」の中央に置くという簡単で参加しやすいGIFゲームを投稿していました。
投稿文はシンプルで説明などもありませんでしたが、ユーザーが何度もチャレンジし、玉子をどんぶりの中央に置けた画像をリプライで報告するなど、ちょっとしたイベントのような盛り上がりを見せていました。

参考事例画像:すき家の七夕投稿。玉子の黄身がどんぶりの中央にくるとは背景も七夕仕様のきれいな画像になります。何度も挑戦しました。

事例:キッコーマン豆乳 公式

>>参考:  @kikkoman_tounyu

キッコーマン豆乳の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、商品パッケージを織姫・彦星風にデザインした画像を投稿していました。キャラクター化された豆乳パックたちが夜空で再会する様子は、おもしろい演出となっていました。
また、「リポスト(リツイート)」や「いいね」が集まると、このイラストの織姫と彦星が出会えるかも—という投稿文も加えており、ユーザーからのエンゲージメントを促す工夫として効果的でした。

参考事例画像:キッコーマン豆乳 公式の七夕投稿。自社商品をいじりるイラストが多い中。これはしっかりふざけていたので楽しませていただきました。

笹や短冊を飾った投稿

自社オフィスや施設で短冊を飾り、撮影した写真を投稿している企業アカウントも見られました。社員やスタッフの願いごとが書かれた短冊や、企業の「中の人」の願い事は、実際の存在を感じられる投稿としてフォロワーに温かい印象を与えます。

事例:TOP スーパーナノックス

>>参考:  @TOP_superNANOX

衣料用洗剤、商品ブランド「トップ スーパーナノックス」の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、実際に七夕の笹と短冊を飾った様子を投稿していました。
短冊には「世界中の服から、黄ばみが消えますように」など、洗剤ブランドらしさを感じるユーモアある願いごとでした。自社商品と関連づけながらも、親しみのある演出になっており好印象です。

参考事例画像:TOP スーパーナノックスの七夕投稿。内容とは別に画像のアングルはとてもきれいでした。

事例:カゴメ

>>参考:  @KAGOME_JP

食品メーカー、カゴメの公式X(旧 Twitter)アカウントでは、七夕の笹飾りの様子を紹介。短冊には、SNSを担当している「中の人」の熱い野望が感じられる「今年中にフォロワー50万人、達成できますように」という内容が書かれていました。
また、投稿文には「みなさんからの応援のいいね❤をお待ちしております!!」という呼びかけもあり、多くのユーザーからリプライでハートの絵文字が投稿されていました。

参考事例画像:カゴメの七夕投稿。リプライに返答するなど、アクティティブコミュニケーションもしっかりがんばっている中の人に脱帽です。

事例:ニッカウヰスキー 余市蒸溜所【公式】

>>参考: @nikka_yoichi
 2025年7月5日投稿
 2025年7月6日投稿
 2025年7月7日投稿

ニッカウヰスキー余市蒸溜所の公式X(旧 Twitter)では、施設内の樹木に飾られた短冊の画像を投稿。実際には7月1日から連続で投稿されており、蒸溜所を背景にした短冊には、「おいしいウイスキーができますように」や、「『またここに来たい』と思って頂けますように」といったメッセージが書かれていました。
画像に写る施設の景色は、北海道・余市の蒸溜所の情緒ある雰囲気を感じさせ、ブランドの世界観が伝わってくる好例といえます。

参考事例画像:ニッカウヰスキー 余市蒸溜所【公式】の七夕投稿。蒸留所のそよ風がおしゃれな感じがする写真でした。

事例:ispace/HAKUTO-R

>>参考:  @ispace_HAKUTO_R

月面探査などを手がけるispaceの公式X(旧 Twitter)アカウントでは、飾られた短冊の写真と宇宙への軌道を思わせる夜空の写真が投稿されていました。
星形の可愛らしい短冊には「月面からの景色がみれますように..!」など、同社ならではの夢とロマンを感じさせる一言が。投稿文は季節に絡めた企業のミッションやビジョンを伝える好例でした。

参考事例画像:ispace/HAKUTO-Rの七夕投稿。宇宙に関連した事業と七夕。いい感じです。

「七夕ゼリー」投稿には2つの傾向が。

毎年トレンドにランクインするワードの一つ「七夕ゼリー」。
投稿には2つの種類があり、1つは給食で食べた記憶のある地域や世代の方に向けた思い出を語る投稿、2つめは自社商品を使って七夕をイメージした涼しげなゼリーのレシピを紹介する投稿が見られます。

事例:アサヒ飲料【公式】

>>参考: @asahiinryo_jp
 2024年7月7日午前11:30投稿
 2025年7月7日午後0:00投稿

アサヒ飲料の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、自社商品を使って作った「七夕ゼリー」の投稿を行っていました。
1つ目の投稿は、本当に作ることができたのかと驚かされる巨大サイズの「七夕ゼリー」で目を引き、2つ目の投稿は、ゼリーと炭酸飲料の組み合わせという、お子様にとっての理想の給食メニューを紹介する画像で投稿。まさに給食時間の午後12時に投稿されたという細やかな演出も印象的でした。

参考事例画像:アサヒ飲料【公式】の七夕投稿。給食で七夕ゼリーを食べたことがある人は話題にしたくなる投稿です。

事例:ライフ【公式】

>>参考:  @lifecorp_east

スーパーマーケット「ライフ」の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、七夕をイメージした手作りゼリーの写真とレシピを投稿。
公式ウェブサイトに掲載されているレシピコンテンツの紹介も兼ねており、星型のフルーツやカラフルな層が美しいゼリーは、家庭でも気軽に取り入れられるアイデアとして親しみやすく、季節感をしっかりと演出しています。

参考事例画像:ライフ【公式】の七夕投稿。ゼリーのブルーをどうやってつくったらいいのかと思っていたところにレシピも紹介している投稿でした。

キャラクターによる投稿

サービスや商品ブランドに公式キャラクターがいる場合、その存在はSNS運用において大きな魅力となります。七夕に合わせて描き下ろしのイラストを投稿したり、ぬいぐるみを使用した「(※)ぬい撮り」画像で季節感を演出する企業アカウントも見られました。

>>引用:ORICON NEWS(2018-10-25)_“ぬい撮り”する人の心理とは? 「大人だって“ぬいぐるみ”を愛でたい」自身のアイコン化も
「ぬい撮り」という言葉は、2004年に開設されたmixiのコミュニティ「ぬいぐるみを撮る人々」の掲示板の中で使われ始めたものだという。Twitter、InstagramなどSNSの流行りに変化があっても、「ぬい撮り」の言葉と“ぬいぐるみを主体にして写真を撮る”という文化は、ファンの間でずっと変わらず親しまれてきた。

事例:ぷよぷよ!!クエスト公式(ぷよクエ)

>>参考:  @puyoquest

スマートフォン向けゲーム、パズルRPG「ぷよぷよ!!クエスト」の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、人気キャラクター「カーバンクル」が空を見上げる後ろ姿の画像で七夕の投稿をしていました。
普段はコラボ情報やガチャのお知らせが中心ですが、この投稿では、天の川が見られるかどうかを心配する「カーバンクル」の様子が撮られた画像は、通常のゲームのテンションとは異なる、やさしく癒される雰囲気を演出していました。

参考事例画像:ぷよぷよ!!クエスト公式(ぷよクエ)の七夕投稿。あえて背中越しの写真がまた良き。

事例:クッピーラムネ【公式】

>>参考:  @kuppy_ramune_x

昭和から続くロングセラーのお菓子「クッピーラムネ」の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、パッケージでおなじみのウサギとリスのキャラクターによる七夕仕様のイラストを投稿。
懐かしさを感じさせるパッケージデザインと、長年親しまれてきたキャラクターたちは、今ではグッズ展開もされるほどの人気です。こうした季節ごとの描き下ろし投稿は、ファンにとって楽しみなコンテンツのひとつとなります。

参考事例画像:クッピーラムネ【公式】の七夕投稿。頻繁に「今日は何の日」にあわせた書きおろしのイラストを投稿しています。

歴史ある作品やコンテンツで七夕を楽しむ投稿

自社で保有している写真や歴史的資料がある場合は、地域や歴史や文化を伝えるものとなるので、ぜひ季節のイベントを機にSNSで投稿に活用したいところです。

事例:仙台藤崎百貨店【公式】

>>参考:  @fujisaki_dept

仙台藤崎百貨店の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、69年前の「仙台七夕まつり」の写真を投稿。歴史ある百貨店だからこそ保有している当時の貴重な記録は、多くの人の郷愁を誘うと同時に他社には真似できない独自の投稿でした。
写真などのアーカイブを活かすことで、季節のイベントをフックに企業のブランディングにも繋げる投稿例と言えます。

参考事例画像:仙台藤崎百貨店【公式】の七夕投稿。ノスタルジー感もあり地元のユーザーがみたら郷愁と歴史と文化を一目で実感できる写真でした。

事例:国立国会図書館 NDL

>>参考:  @NDLJP

国立国会図書館の公式X(旧 Twitter)アカウントでは、浮世絵師・月岡芳年の連作「月百姿」の中から、七夕の物語を描いた「銀河月」の画像を投稿。投稿文には、一般ユーザーも楽しめるように他にも多くの浮世絵を公開している公式Webサイト「NDLイメージバンク」のリンクを掲載しお知らせしていました。
専門的知見に基づく調査資料や、貴重な古書類や明治時代以降の図書等を所有している強みを活かした投稿でした。

参考事例画像:国立国会図書館NDLの七夕投稿。なかなか利用するには市域が高いと思われる図書館ですが、これだけの歴史的な出版物や作品があるのではれば、ぜひ伺いたいです。

まとめ:「お願いごと」を軸にした七夕投稿は、毎年くり返してもOK

SNS担当者にとって、毎年やってくる季節行事の投稿は、どうしても昨年と同じになってしまうと悩みがちなテーマです。

しかし七夕は、「お願いごと」をベースにする軸がすでにあるため、実はマンネリ化しても問題のない数少ない行事のひとつです。
「今年の七夕は、どんなお願いごとを投稿しよう?」という気軽な気持ちで、来年の七夕投稿にも取り組んでいただければと思います。

「願いごと」にもパターンは下記のような傾向があります。
  • 企業や商品の認知度アップを願う「自虐ユーモア系」
  • フォロワーやユーザーの幸せを願う「応援・共感系」
  • お天気を心配する「お天気系」
  • ユーザーの皆さんのお願いが叶うようにと願う「ユーザー感謝系」

また、上記の願いごとをベースとしたネタに、少し工夫を加えるだけでも十分に印象が変わります。
例えば、商品などのビジュアル素材を画像に活かしたり、投稿時間にひねりを加えたりと、毎年少しずつアレンジするのもポイントです。

今年の七夕も多くの企業X(Twitter)アカウントの投稿に楽しませていただきました。来年の七夕の投稿に当記事がお役に立てれば幸いです。

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Instagramのハッシュタグはどう選ぶか?企業アカウントのための基本と検索対策https://www.sns.adishplus.co.jp/blog/instagram/blog-20250617/Tue, 17 Jun 2025 01:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=12442

【Instagram】ハッシュタグは「検索されるためのキーワード」としてインスタグラム運用に重要です。ハッシュタグの基本のおさらいと、「#社名」だけではなく、汎用性の高いものや投稿記事に関連したものなど、検索される入口として選択するポイントを解説。]]>

Instagramの投稿に「#自社名」だけを付けて満足していませんか。ユーザーは自分の興味関心に合った様々なキーワードのハッシュタグで検索をしています。そのため、自社投稿に関連するキーワードやユーザー目線のハッシュタグを選び、場合によってはオリジナルのハッシュタグを作成することが重要です。
本ブログでは、Instagramの「ハッシュタグの基本」と「選び方のポイント」について、企業アカウントの運用担当者向けにわかりやすく解説します。

Instagramのハッシュタグの基本をおさらい

まずは、Instagramのハッシュタグに関する基本ルールと役割をしっかりおさえておきましょう。

ハッシュタグのつくり

ハッシュタグの構造はシンプルですが、正しく入力しないと機能しないことがあるため、最初のうちはしっかり確認しながら投稿しましょう。

参考図:ハッシュタグのつくり「#公式インスタグラム運用」と表示させた場合、ハッシュ記号のあとにテキストは挿入。決してスペースを入れずにくっつけてください。また特殊文字は不可ですのでご注意を。ちなみに全角「#」もハッシュタグ化されますが、いつ仕様が変わるか分からないので、推奨の半角で作成しましょう。

ハッシュタグは、「#(ハッシュ記号)」の後に文字を続けることで作成できます。一見似ている記号ですが、「#(ハッシュ記号)」と音楽記号の「♯(シャープ)」は異なる文字コードのため、注意が必要です。

Instagramや一部のSNSでは、全角の「#(全角いげた)」でも自動的にハッシュタグ化されますが、基本的には半角の「#(ハッシュ記号)」を使用することが推奨されています。見た目は似ていても正しく機能しない場合があるので気を付けましょう。

注意点:正しくハッシュタグを作成するには下記にご注意ください。
  • 半角の「#(ハッシュ記号)」を使う。
  • 「#」と文字の間にスペースを入れない。(例:#SNS運用 はOK、# SNS運用 はNG)
  • $や%などの特殊文字はハッシュタグとして機能しないため不可。
  • ハッシュタグとハッシュタグの間は半角スペースで区切る。(例:#SNS運用 #インスタ運用)

ハッシュタグの機能

「#(ハッシュ記号)」と文字を組み合わせるとハッシュタグ化され、ハイパーリンクが自動的に付き、タップすると同じハッシュタグを付けた投稿がソート表示されます。
簡単に検索できるため、同じテーマや興味を持つユーザーに投稿を見つけてもらいやすくするための仕組みです。

Instagramのユーザーから発生した言葉で、ハッシュタグで検索する行為を「タグる」と呼ばれるなど、Google検索のように使われる場面も増え、関心のあるテーマをハッシュタグで探すことが、若者を中心としたユーザー層の検索スタイルのひとつになっています。

企業アカウントにとっても、単なるキーワードの装飾だけでなく、「検索される入口」としてのハッシュタグの活用が求められていると言えます。

1投稿に使えるハッシュタグの上限について

それぞれ投稿形式によって、使用できるハッシュタグの個数が違うので確認してから投稿の準備をするといいと思います。

>>参考:  Instagramヘルプセンター_Instagramでハッシュタグを使用する

2024年12月ハッシュタグのフォロー機能が終了

ちなみに以前のInstagramでは、アカウントをフォローするように、ハッシュタグそのものをフォローできる機能がありました。

たとえば「#渋谷カフェ」というハッシュタグをフォローしておけば、そのハッシュタグ「#渋谷カフェ」を含む投稿がフィードに自動で表示される仕組みで、様々なアカウントをフォローする必要がなく、とても便利なInstagram独自の機能でした。

一方で、無関係な投稿にトレンドのハッシュタグを使用し、リーチを拡大しようとするユーザーの増加が問題視されていました。その影響もあり、Instagram社は2024年12月をもってハッシュタグのフォロー機能を終了しています。

現在のInstagram社は、ユーザーの興味関心に合った投稿が表示されるようにアルゴリズムの改善に注力していることから、ハッシュタグの役割はタイムラインに投稿を流すための手段から「検索されるためのキーワード」へとさらにシフトして行くと推察されます。

今後は、検索されることを意識したハッシュタグ設計がより一層重要になると思われます。

参考画像:2024年11月ごろに筆者のInstagramアプリに表示されました。表示内容は「まもなくハッシュタグのフォロワーができなくなります。12月13日、フォロー中のハッシュタグはフィードに幼児されなくなり、それ以上フォローできなくなります。」
※2024年11月ごろに筆者のInstagramアプリに表示されました。

Instagram社が推奨するハッシュタグの活用方法と注意点

Instagram社のクリエイター向け公式アカウント(@creators)で、ハッシュタグの使い方について、企業アカウントにも参考になる情報を発信しています(2021年9月28日投稿)。

特に注目したいポイントは、次の2点です。

推奨されるハッシュタグの数は「3〜5個」

Instagramでは、フィード投稿に最大30個までハッシュタグを付けることができますが、@creatorsによると、ハッシュタグを10〜20個付けても拡散効果は期待できないとのこと。効果的な活用のためには、関連性の高い3〜5個に絞るのが望ましいようです。

投稿内容に無関係なハッシュタグは避けるべき

拡散を狙って関係のない人気タグを付けたくなることもあるかもしれませんが、Instagram側はそのような使い方を推奨していません。やはり適切なタグ選びが、信頼性のある投稿につながるようです。

>>参考:  creators(Instagram’s @Creators)/2021年9月28日投稿より

参考画像:creators(Instagram’s @Creators)/2021年9月28日投稿より、英語投稿です。「Tips for Using #hashtags」複数枚画像での投稿で2枚目に「Hashtag Dos」、3枚目に「Hashtag Don`ts」というかたちで投稿されていました。
推奨事項

禁止事項

ここからは、ハッシュタグの選び方を解説していきたいと思います。

企業アカウントが意識すべきハッシュタグ選択

Instagramではハッシュタグの付け方によって、投稿のリーチやユーザーとの接点が変わってきます。
特に企業アカウントの場合は、ブランドの認知拡大や見込み顧客との接触を目的とした投稿が多いため、しっかりとしたハッシュタグ選定が必要とされます。

ここでは、企業アカウントが意識しておきたいハッシュタグの種類をご紹介します。

参考図:弊社ではハッシュタグを3つに分けてどのようなタグがいいか洗い出します。【社名タグ】【汎用タグ】【関連タグ】です。

【社名タグ】商品名・ブランド名のハッシュタグは最低限入れましょう。

まず基本として、自社の商品名やブランド名をハッシュタグとして使うことは有効です。

たとえば、「#〇〇公式」「#ブランド名」「#社名」などは、ブランド検索をしているユーザーに見つけてもらいやすくなります。

ただし、これだけでは新規ユーザーへのリーチには限界があります。
すでにブランドを知っている人には届きやすくても、そうでない人には検索対象のキーワードになりにくいため、「社名タグ」だけで投稿することは避けたいところです。

【汎用タグ】ターゲットユーザーが検索しそうなビックワードを考える

Instagramのハッシュタグに、ユーザーが使用してそうな、かつ検索していそうなカテゴリーをハッシュタグにして付けることも大切です。
汎用性の高いビッグワードを使うことで、ユーザーが関心のある情報を、検索する可能性があるためリーチを広げる一助になります。

大枠のカテゴリー:「この投稿を見つけてほしいターゲット層の興味関心」

ユーザーにとっての関心事である大きなカテゴリーを想定し、実際にどんなキーワードで検索しているかを想像して選ぶことが必要になります。

大きなカテゴリーとしてのキーワードを想定し「#旅行」、「#国内旅行」などになります。

【関連タグ】投稿内容に合ったハッシュタグでリーチを広げる

「汎用タグ」で大枠のカテゴリーに露出できる一方で、投稿の内容に即した「関連タグ」を加えることで、より的確にリーチを広げることができます。

ユーザーがハッシュタグ検索をする際、「このハッシュタグを見れば、欲しい情報がまとまっているはず」という期待を持っています。
そこで具体的な、目的・場所・ノウハウなどに関連する具体的なキーワードを組み合わせることで、検索意図に合致した投稿として発見されやすくなります。

・場所に関するタグ:

「#福岡旅行」「#博多観光」「#糸島ドライブ」

・テーマや過ごし方に関するタグ:

「#女子旅プラン」「#春のおでかけ」「#博多カフェ」「#福岡グルメ」「#癒し旅」

企業アカウントなら【独自タグ】の活用も検討も

Instagramにおけるハッシュタグは、「検索されるため」のキーワードとして使われるだけではありません。

これまで紹介してきた「自社タグ」、「汎用タグ」、「関連タグ」に加え、企業発信でコミュニティ型のアカウント運用にするために、商品ブランドや自社ならではの「独自タグ」を設けることは、ファンとの接点を強化する一助になります。

また、Instagramで写真投稿型のUGC(※)キャンペーンを実施する際には、応募方法にハッシュタグの使用を組み込むことで、投稿数や拡散効果を高めることができます。ハッシュタグが企業アカウントとの接点としてユーザーに定着すれば、キャンペーン終了後も継続的に使われる「独自タグ」となる可能性があります。

※UGC :
User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略で、一般ユーザーが自発的に作成・発信するコンテンツを指します。具体的には、SNSの投稿、ブログ記事、レビュー、動画など、企業が作成したものではない、ユーザー自身が作成したコンテンツがこれに該当します。

「独自タグ」設定のメリット
  • 投稿の蓄積と可視化:自社やユーザーの関連投稿が一覧で見られるようになり、アーカイブ閲覧に活用できる。
  • コミュニティの形成:同じタグを使うことで、ファン同士が「つながっている感覚」が生まれる。
  • ブランドの世界観づくり:ハッシュタグを合言葉のように設計することで、企業アカウントの雰囲気づくりとなり、イメージを楽しくしたり、クールに演出できる。

参考事例:ニコンイメージングジャパン公式(@nikonjp)

>>参考:  ニコンイメージングジャパン公式(@nikonjp)

ハッシュタグ「#nikoncreators」
カメラ・レンズなどの光学機器を製造・販売するニコンの公式Instagramアカウントでは、ハッシュタグ「#nikoncreators」を活用して、ユーザーとのコミュニケーションを促進しています。
ニコン製カメラで撮影した写真にこのハッシュタグを付けて投稿するよう呼びかけることで、写真愛好家を中心に、作品性の高い投稿が数多く集まっています。
また、ユーザーが投稿したUGCを公式アカウントでリポストすることで、ファンとの接点を増やし、ブランドの世界観を共創する取り組みとなっています。

参考画像:ニコンイメージングジャパン公式(@nikonjp)ーハッシュタグ「#nikoncreators」、腕に自信のある写真だけではなくニコンの商品紹介もしている投稿が観られます。UGCが確実にインスタグラム上に蓄積されているようです。

実際にハッシュタグを選定をする3つのアプローチ

どんなハッシュタグが検索されているのか、ユーザーはどんなキーワードをハッシュタグにしているのかを知るためには、以下のような手段があります。

①Instagramアプリで検索する

Instagramの検索窓にキーワードを入力すると、実際に使われているハッシュタグがサジェストされ、各ハッシュタグの投稿数も確認できます。これにより、幅広く使われている「汎用タグ」や、投稿内容に関連性の高い「関連タグ」がどの程度使われているかを把握することができます。

たとえば(2025年5月時点)、「#博多観光」で検索すると、約7.8万件の投稿がヒットします。あわせて表示される類似ハッシュタグと比較することで、より効果的なタグの選定に役立ちます。

※2025年5月時点、「#博多観光」をInstagramの検索窓で検索。
#博多観光:7.8万件
#博多観光スポット:1000件投稿以上
#博多観光グルメ:100件投稿以上
#博多観光地:100件投稿以上
#博多観光名所:100件投稿未満件

参考画像:インスタグラムの検索窓で、(2025年5月時点)、「#博多観光」で検索すると約7.8万件の投稿があることが割ります。#博多観光スポット:1000投稿以上、#博多観光グルメ:100投稿以上、#博多観光地:100投稿以上などの関連ハッシュタグも表示されます。

②ユーザーの投稿から採用する

自社の商品やサービスに関連する投稿で、ユーザーがどのようなハッシュタグを使っているかをチェックするのも有効な方法です。
実際の利用シーンで自然に使われているハッシュタグは、ユーザー目線に近いため、共感されやすく、発見性の高いキーワードである可能性があります。

中には、フォロワーやファンの間で自然発生的に使われているハッシュタグがある場合もあり、これは非常に価値のある資産となります。こうしたハッシュタグは、企業の公式アカウントでも積極的に取り入れることをおすすめします。

参考事例:手帳は高橋(高橋書店)(@takahashishoten_official)

>>参考:  手帳は高橋(高橋書店)(@takahashishoten_official)

ハッシュタグ「#手帳時間」
ハッシュタグ「#手帳時間」は、47.1万人(2025年5月時点)に利用されている人気タグです。
ユーザーが自身の手帳の使い方や、手描きのイラスト、デコレーションに使ったシールの紹介などを投稿する際に、このハッシュタグが活用されています。
手帳メーカーの高橋書店の公式Instagramアカウントでは、手帳をおしゃれに楽しむコツを紹介する投稿には、この「#手帳時間」を付けています。手帳ユーザーにすでに広く使われているハッシュタグに公式アカウントも参加することで、自然な形でユーザーとの接点を作ることができる好例です。

参考画像:手帳は高橋(高橋書店)(@takahashishoten_official)ーハッシュタグ「#手帳時間」を利用している投稿。手帳を楽しんでいるユーザーに使われているハッシュタグ「#手帳時間」は、47.1万人(2025年5月時点)ありますが、他にも「#手帳時間」などもあります。

③Instagramハッシュタグ検索・生成ツールを利用してみよう

投稿に合ったハッシュタグを効率的に見つけたい場合は、下記の様なツールを活用すると便利です。

>>参考:  ハシュレコAI+ (AI活用のInstagramハッシュタグ生成ツール )

まとめ:Instagramのハッシュタグを味方につけて運用効果を高めよう

Instagramにおけるハッシュタグは、自社の投稿を見つけてもらうための入り口であり、ユーザーとの接点をつくる重要な仕組みです。

運用においては、単に企業名やブランド名の「社名タグ」を付けるだけでなく、ターゲット層が検索しそうな「汎用タグ」、投稿内容に応じた「関連タグ」、自社オリジナルの「独自タグ」などを組み合わせて設計することをおすすめします。

話題のハッシュタグだとしても、関連していない場合は使用しない。

トレンドのハッシュタグであっても、投稿内容と関連性がない場合は使用を避けましょう。無関係なタグの乱用は、エンゲージメントの低下やアカウントの信頼性を損なうリスクがあります。

定期的にハッシュタグをチューニングしよう。

同じハッシュタグを繰り返し使用すること自体は問題ありませんが、投稿内容に応じてハッシュタグを最適化することも重要です。
「汎用タグ」は定期的に見直し、「関連タグ」は投稿ごとに調整するなど、継続的なチューニングを心がけましょう。

インスタグラムのアルゴリズムだけでなく、ハッシュタグ設計による「検索」という視点も味方につけて運用を行えば、アカウントの価値がぐっと高まると思います

お気軽にお問い合わせください。

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SNSキャンペーンの設計は「応募方法×賞品」のバランスにありhttps://www.sns.adishplus.co.jp/blog/campaign/blog-20250605/Thu, 05 Jun 2025 01:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=12306

【SNSキャンペーン】応募方法の設計」と「景品選定」のバランスとは。ライト層とファン層の熱量の違いや、参加ハードルの応募方法について解説。]]>

SNSキャンペーンを企画するうえで、多くの担当者が悩むのが「応募方法の設計」と「景品選定」です。応募数を増やすなら参加ハードルが低いキャンペーンスタイルが効果的ですが、それだけでは本当に届けたい層にリーチできるのか不安です。

本ブログでは、応募方法による参加ハードルとインセンティブのバランスを、どのように設計すればよいのか解説したいと思います。

SNSキャンペーンでよくある課題とは?

SNSキャンペーンは、手軽に実施できるプロモーション手法として多くの企業が活用しています。特にX(旧 Twitter)の「フォロー&リポスト(リツイート)」キャンペーンや、Instagramの「フォロー&いいね」キャンペーンは、参加ハードルが低く、短期間で多くの応募数を集められるため人気のキャンペーンです。

しかしその一方で、「実施したもののフォロワーが増えたが、エンゲージメントが伸びない」といったSNS担当者の方々の声も少なくありません。

このような結果になってしまう主な理由は、「応募数=効果」としてしまい、キャンペーンの目的やターゲットに応じた設計がなされていないことにあります。

SNSキャンペーンにおける最大の課題は、「誰に、どんな行動をしてもらいたいのか」を明確にし、それに適した応募方法と景品選定を設計できているかどうかということになります。

次にこの課題の一因となる賞品の選び方について、詳しく見ていきましょう。

フォロワー増加に影響する賞品選び。

景品選定は参加数に影響する

キャンペーンにおける景品選定は、応募数を左右する重要な要素の一つです。日常生活で使いやすく、実用的で消費しやすいアイテムをプレゼントすることで、幅広いユーザーの関心を引き、応募への動機につながることが期待されます。

一方で、非売品のノベルティや特製グッズなどの限定アイテムは、幅広いユーザーからの支持を得にくい場合があります。
しかしながら既存のファン層の心をつかみやすく、企業アカウントや商品・サービスへの関心が高い、熱量のあるユーザーからの応募が見込まれます。

参考図:景品選定は参加数に影響します。応募数が多いのはライト層が増える金券類。つづいて食品類、家電類とつづきます。ファン層が多いのが限定商品類で、応募数が限定される場合があります。

広く受け入れられる賞品

< 汎用性の高い賞品例 >

※Instagramでは「いいね」やフォロー、コメントなどのエンゲージメントの見返りとして、現金や金券などをプレゼントに設定しないようにガイドラインに明記しています。そのためInstagramでキャンペーンを実施する際は、現金はもちろん金券類は避けて企画するようにしましょう。

>>参考: Instagramヘルプセンター  利用規約とポリシー _ コミュニティガイドライン-(2025年9月時点)

金券類

SNSキャンペーンで広く参加者を集めたい場合、誰にとっても使いやすいため、金券類(電子マネー券・商品券など)は人気の高い賞品です。

またキャンペーン事務局としても、準備や送付などが比較的簡単なこともあり、フォロワー数の増加を狙う企業にとっては、有効な選択肢のひとつと言えるでしょう。

一方で、上段で触れたとおり、Instagramでは現金や金券類を出さないようにと、コミュニティガイドラインで明記されているため、Instagramでのキャンペーン実施の際は金券類は避けるようにしてください。

食品類

食品もまた、日常生活にフィットし消費しやすいことから、多くの応募が見込まれる定番の賞品です。特に自社商材が食品である場合は、SNSキャンペーンとの相性が良く、新商品やブランドの認知促進にもつながります。

ただし、食品を扱う際は、安全性や衛生管理に関する規制への配慮が必要です。適切な管理体制を整えたうえで実施しましょう

家電

テレビやドライヤーなどの家電製品は、実用性が高く生活に馴染みやすいため、多くの人にとって魅力的な賞品となります。

ただし、家電は単価が高くなりがちなため、キャンペーンの予算によっては当選数が限られることもあります。そのため、企画の目的やターゲットのニーズに合ったアイテムを選定し、全体のバランスを考慮した設計が重要です。

フォロワーは増えたけれど、その後の動きは?

SNSキャンペーン後のライト層の増加

汎用性の高い賞品と、参加方法がシンプルなX(旧 Twitter)の「フォロー&リポスト(リツイート)」型のキャンペーンを組み合わせることで、短期間で多くの応募やフォロワーを集められるケースは少なくありません。

一方で、企業アカウントや商品・サービスへの関心がそれほど高くない「ライト層」からの応募が増えやすい点には注意が必要です。

特に気をつけたいのが、賞品の獲得を主な目的とした「懸賞アカウント(通称:懸賞垢)」の存在です。こうしたアカウントは、キャンペーン終了後にフォローを外したり、通常投稿への反応が乏しくなったりする傾向があります。その結果、「フォロワー数は増えたけれど、エンゲージメントが下がってしまった」という状況に陥ることもあります。

※懸賞アカウントとは:
X(旧Twitter)上で見られる、SNSキャンペーンへの応募を主な目的としたアカウントのこと。

目的が「認知拡大」なら、汎用性の高い賞品が有効。

フォロワー増加と認知拡大にフォーカス

SNSキャンペーンでは、あらかじめ目的を明確にしておくことが重要です。もし目的が「アカウントや商材の認知拡大」や「話題づくり」であれば、その意図を社内で共有し、共通認識として持っておくとよいでしょう。

そのうえで、ギフト券などの汎用的な賞品を効果的に活用し、より多くのユーザーにブランドや商品を知ってもらうきっかけとなるような設計を心がけましょう。

>>参考:  スシロー (@akindosushiroco)/ 2025年5月実施
回転寿司のチェーン店、スシローの公式X(Twitter)アカウントでは、「フォロー&リポスト(リツイート)」キャンペーンを実施し、新メニューの紹介をしていました。賞品は10名にスシロー店舗で使えるお食事券をプレゼントするものでした。

参考事例の投稿画像:スシロー (@akindosushiroco)/ 2025年5月実施のX(旧 Twitter)キャンペーン。店舗で使える1万円分のお食事券でフォロー&リポストで応募できるので、チャレンジしてみようと!カジュアルに感じます。

次に、その対極にあるコアなファン層向けの賞品について考察していきます。

コアなファン層をひきつける賞品の可能性

その企業の商品ユーザーとの交流や、ブランドへの共感を育てたいと考える場合、金券やギフト券は必ずしも最適とは言えない傾向にあります。そこで注目したいのが、自社ならではのオリジナル賞品や、限定性の高いグッズです。

たとえば、非売品のノベルティや、社内でしか使われていない特製アイテム、企業キャラクター(ゆるキャラ)の限定グッズなどは、その企業やブランドに対して、すでに関心のあるコアなファン層が反応する傾向にあります。

フォロワーは大きくは伸びないが、ファン層の反応が増える。

応募数こそ絞られるデメリットではありますが、ファン層からの参加者の質はぐっと高まりやすくなります。

こうした賞品は「欲しい人にだけ刺さる」ものだからこそ、「応募=好意」の表明になりやすく、SNSキャンペーン後のエンゲージメントや企業アカウントへの継続的な関心にもつながりやすいのです。

また当選者から賞品到着後に、当選報告や開封投稿などもあり、UGC(※)が自然に生まれやすく、キャンペーンが終わったあとも波及効果が続くのも大きなメリットです。

キャンペーン応募によって得られたフォロワー数を「数より質」であると目標を設定した場合、その企業の「らしさ」を兼ね備えた景品選定が、結果的にファン層からエンゲージメントをもたらすようです。

※UGC :
User Generated Content(ユーザー生成コンテンツ)の略で、一般ユーザーが自発的に作成・発信するコンテンツを指します。具体的には、SNSの投稿、ブログ記事、レビュー、動画など、企業が作成したものではない、ユーザー自身が作成したコンテンツがこれに該当します。

>>参考:  ドラゴンクエスト宣伝担当(@DQ_PR)/ 2025年5月実施
ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの公式情報を発信しているX(旧Twitter)アカウント「ドラゴンクエスト宣伝担当」では、期間限定のカフェメニューに関する告知と連動したキャンペーンが実施されました。
スクウェア・エニックスの人気キャラクターをテーマにした店舗にて、ドラゴンクエスト仕様のカフェメニューを展開。そのタイミングに合わせて、スライムをモチーフにした本格的なコーヒーグッズが当たるSNSプレゼントキャンペーンも実施されました。
ゲームファンの心をくすぐる賞品を用意することで、共感や拡散を促す工夫が見られる事例です。

参考事例の投稿画像:ドラゴンクエスト宣伝担当(@DQ_PR)/ 2025年5月実施。ドラクエのデザインがされた本格的なコーヒーグッズは、ゲームファンならぜひとも欲しくなる賞品です。

応募方法のハードルは、参加モチベーションに直結する。

SNSキャンペーンを企画する際、見落とされがちなのがユーザー側から見た応募のしやすさです。魅力的な賞品を用意しても、応募方法が面倒だと参加率は下がる傾向にあるため注意が必要です。

参考図:応募方法のハードルは、参加モチベーションに直結!参加ハードルが低いものであるほど、応募が増えライト層のフォロワーが増えますし、ひと手間増えると少し参加ハードルが高くなるため参加者にファン層が増える傾向にあります。

低ハードル:リポスト(リツイート)または「いいね」をするだけで完了

SNSキャンペーンの中でも、特に参加ハードルが低く、多くのユーザーの参加が見込めるのが以下のようなシンプルな形式です。

X(旧 Twitter)の場合:「フォロー&リポスト(リツイート)」

Instagramの場合:「フォロー&いいね」

いずれも、企業アカウントをフォローし、指定の投稿をリポストや「いいね」するだけで応募が完了します。
この手軽さから、SNSに慣れていない一般ユーザーや、商品やサービスをあまり知らないライト層も参加しやすいため、フォロワー数の増加には効果的です。

>>参考:  Kiri® Japan/キリ(@kiri_jp)/ 2025年3月実施
クリームチーズブランド、キリジャパンの公式Instagramアカウントでは、「フォロー&いいね」キャンペーンを実施していました。応募課題の「新生活のワンシーン」をテーマにした写真を投稿するとさらに当選率がアップするという2段階で応募方法が企画されていました。

参考事例の投稿画像:Kiri® Japan/キリ(@kiri_jp)/2025年3月実施のインスタキャンペーンで。フォローして「いいね」すれば完了。もし写真投稿すると当選率をアップ!どういう企画です。

中ハードル:テキスト投稿を加えてエンゲージメントを促す

ライト層の参加が多く想定される賞品の場合は、キャンペーン開催期間中だけでもエンゲージメントを高めるためにも、応募方法に投稿型のアクションを取り入れるのがおすすめです。

X(旧 Twitter)の場合:「フォロー&リポスト(リツイート)」

キャンペーン指定のハッシュタグを投稿する形式や、キャンペーンに沿ったテーマに対するアンサー文を投稿する形式で設計をします。

>>参考:  [公式] ベースフード (@BASEFOOD)/ 2025年5月実施
栄養食品メーカー、ベースフードの公式X(旧 Twitter)アカウントでは、「フォロー&ハッシュタグ」キャンペーンを実施していました 低糖質パンで知られるブランドですが、今回のキャンペーンでは、パン商品以外の存在をまだ知らないライト層に向けて認知を広げるためと思われます。応募者は指定のキャンペーン用ハッシュタグと好きな味のハッシュタグを付けて投稿するため、X(旧 Twitter)上にハッシュタグ利用が増加します。

参考事例の投稿画像:[公式] ベースフード (@BASEFOOD)/ 2025年5月実施のX(旧 Twitter)キャンペーンで、新商品の焼きそばの紹介を兼ねているの拡散認知をねらいつつ、ハッシュタグ「#ベースヤキソバ100万突破 」と好きなお味を投稿する必要があります。キャンペーン開催時にエンゲージメントを得られるように工夫しています。

Instagramの場合:「フォロー&コメント(絵文字)」・「フォロー&コメント(テーマ返答文」

開催側のアカウントが投稿したキャンペーン投稿に、絵文字でコメントによる反応を求めたり、テーマに沿ったコメント文を投稿してもらうように設計します。

>>参考:  ネスカフェ(NESCAFÉ) (@nescafe_jp)/ 2024年9月実施
ネスレ日本株式会社が展開するコーヒーブランド・ネスカフェの公式Instagramアカウントでは、「フォロー&コメント(絵文字)」キャンペーンが実施されました。
パッケージデザインの色に対応する絵文字をコメントに投稿するだけという、気軽に参加しやすい内容が特徴です。また、「その商品が好きな理由」を添えてコメントすると当選率がアップするという仕掛けもあり、ユーザーの参加意欲を自然に引き出す工夫がされていました。

参考事例の投稿画像:ネスカフェ(NESCAFÉ) (@nescafe_jp)/2024年9月にインスタキャンペーンを実施。丸の絵文字でコメント投稿するたけで応募完了。さらに、その賞品が好きな理由も添えると当選率アップの2段階企画です。こちらもキャンペーンを実施期間にエンゲージメントをアップする対策をしていました。

高ハードル:UGC投稿を通じて深いエンゲージメントを獲得

「その商品を利用した写真を撮って投稿する」や、「体験談やアイデアを書く」など、ユーザーにUGCの投稿を求めるキャンペーンは、参加のハードルが高くなります。

応募に手間がかかり難しそうという印象が先行し、応募数は自然と限定される傾向にあります。

しかしその分、参加者はファン層が多くなり、企業やブランドに対する関心度や愛着は高く、投稿内容にも熱意や共感が込められるケースが多く見られます。

SNS上におけるUGC投稿は、それ自体がキャンペーンの二次的な宣伝素材としても機能します。また、企業側にとっても「実際のユーザーの声」を可視化できる貴重な機会となり、今後のマーケティング施策に活かせるメリットも大きい形式です。

>>参考:  新宿中村屋 お菓子【公式】(@nakamuraya_kasi)/ 2025年5月実施
食品製造・販売を手がける新宿中村屋のお菓子公式X(旧Twitter)アカウントでは、「フォロー&写真投稿」型のキャンペーンが実施されました。
参加ユーザーは指定ハッシュタグ「#辛肉まんフォト」を添えて、食卓で商品を楽しむ様子を写真付きで投稿します。
指定ハッシュタグをタップすれば、他のユーザーの投稿が検索結果としてソートで表示されるため、参加者同士での盛り上がりも生まれやすく、UGCを活用したキャンペーンの良い事例といえます。

参考事例の投稿画像:新宿中村屋 お菓子【公式】@nakamuraya_kasi)/ 2025年5月にX(Twitter)キャンペーンを実施。#辛肉まんフォトというハッシュタグをつけて、食卓の写真を食べている写真を投稿して応募完了。キャンペーンを知らなくても参加者から投稿されたカレーまんの画像をみる機会が、他のユーザーに増えるなどプロモーションとしてキャンペーンを活用していることが分かります。

まとめ:賞品と応募方法のバランスをどう取るか?

SNSキャンペーンの効果を最大化するためには、実施目的をベースに、景品選定と応募手法の設計こそが、SNSキャンペーンの鍵となります。

参考図:「応募にどれだけの時間・手間がかかるのか」×「当たった時のううれしさ」が企画時のポイントです。

「応募にどれだけの時間・手間がかかるか」×「当たったときの嬉しさ」の掛け算でユーザーの行動意欲が決まるため、バランスが崩れると応募数もファンの満足度も下がってしまいます。

①SNSキャンペーンを実施する際に目的を明確にしましょう

フォロワー数や認知拡散を重視するのか、ファンの発掘や交流を目的としたり、SNS上にUGC投稿を増やすためなのか、明確にすることで、景品選定と応募方法を選びやすくなります。

イラスト図:SNSキャンペーンを実施する5大目的→①フォロワー増加、②商材の認知拡散、③一般ユーザーとの交流、④周年記念イベント、⑤UGC増加。

②景品設定をしましょう。

景品選定をするポイント

③キャンペーン形式(参加方法)を設定しましょう。

キャンペーン形式(参加方法)を決定するポイント

②と③が前後しても問題はありません。
重要なのは、キャンペーンの目的に応じて、ターゲット層を決め、キャンペーン形式(応募方法)を策定し賞品を選ぶことです。

参考図:ライト層も多い場合とファン層が多い場合。X(旧 Twitter)とInstagramのキャンペーンはどれなのか、そして景品設定も合わせて見られるにしました。

SNSキャンペーンは、「認知の拡大」「ファンの育成」「UGCの蓄積」など、さまざまな成果につなげることができます。

一方で、「キャンペーン形式(参加方法)」と「景品選定」の組み合わせによっては、何のためにSNSキャンペーンを実施したのかという状態になることがあります。

だからこそ、キャンペーンの目的から逆算して、どういった層に参加してもらいたいのか、そのための賞品を何にするか、そして応募ハードルをどのようにするのかを組み立てることで、効果的で意義ある施策にしましょう。

筆者自身も、SNSキャンペーンの企画では毎回悩みながら取り組んでいます。同じように日々SNS運用に向き合っている皆さまにとって、本ブログが少しでもSNSキャンペーンの企画設計のヒントになれば嬉しく思います。

お気軽にお問い合わせください。

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【X:旧 Twitter 編】企業アカウント運用に欠かせない「認証バッジ」とは?基本から取得方法を解説https://www.sns.adishplus.co.jp/blog/x-twitter/blog-20250527/Tue, 27 May 2025 01:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=12094

X(旧Twitter)の「認証バッジ」を取得するために、有料サブスクリプションサービスX Premium(X プレミアム)とVerified Organizations(認証済み組織)のそれぞれのプランについてまとめております。]]>

X(旧Twitter)における「認証バッジ」の有無は、ユーザーからの信頼やアカウントのなりすまし対策に大きく関わる要素です。しかし、近年X(旧 Twitter)の運営体制や仕様が大きく変化するなかで、認証制度も複雑化し、「認証バッジの色が何を意味しているのか」「企業として、どのプランの認証バッジを取得すべきなのか」など、戸惑っている担当者の方も多いのではないでしょうか。

本ブログでは、X(旧 Twitter)における認証バッジの種類や仕組み、企業アカウントとしての取得方法や注意点について、最新情報をもとにわかりやすく解説します。

※なお、「認証バッジ」や「認証マーク」、「公式マーク」、「チェックマーク」など様々な呼称がありますが、本ブログでは「認証バッジ」に統一してご説明します。

X(旧 Twitter)の認証バッジとは

認証バッジとは、アカウント名の横に表示される、小さなチェックマークが付いたアイコンのことです。

このバッジは、そのアカウントが著名人、企業、国際的なブランド、各種団体などの「公式アカウント(本人)」であることを、X(旧 Twitter)が確認し認証したことを示します。

認証バッジが付与されることにより、なりすましアカウントやファンによる非公式アカウントとの識別が容易になります。また、アカウントの信頼性が視覚的に示されるため、ユーザーは安心してそのアカウントをフォローしやすくなるという利点があります。

なお、重要な注意点として、X(旧 Twitter)の認証バッジは、Xがそのアカウントをオススメすることを意味するものではありません。あくまで「アカウントの主体が本物である(本人確認済みである)」ことを示すためのものです。

参考画像:バイデン元大統領は青バッジ、スペースX社は金バッジ、ホワイトハウスはグレーバッジを取得している。

>>参考: 
 Joe Biden(@JoeBiden):バイデン元大統領は青バッジ
 SpaceX(@SpaceX):スペースX社は金バッジ
 The White House(@WhiteHouse):ホワイトハウス公式アカウントはグレーバッジ

改定が続いたX(旧Twitter)の認証バッジ(2022~2023年頃)

かつてのTwitterの認証バッジは、有名人や企業が申請し審査を経て認証される制度として運用されていました。しかし現在のXでは、有料プランへの加入が認証バッジ取得の前提条件となっており、制度が大きく変更されています。

なかなか取得できなかったTwitter当時の認証バッジ

以前の認証バッジは、青地に白のチェックマーク1種類のみで、費用はかからず誰でも無料で申請することができました。

ただし、非公開の独自ガイドラインに基づく審査のため、認証を受けるのは容易ではありませんでした。そのため、バッジの取得は企業アカウントにとって大きな出来事であり、取得時には喜びの投稿を行うケースも多く見られました。

>>参考:  東京ばな奈(@tokyobanana1991)2021年6月11日の投稿
東京土産として有名なお菓子「東京ばな奈」の公式X(旧 Twitter)アカウントも当時、認証バッジの取得を喜ぶ投稿を行っていました。投稿に添えられた画像は、認証バッジに注目が集まるようにマンガの劇画風にデザインされてユニークな演出が喜びを表しています。

参考画像:東京ばな奈(@tokyobanana1991)2021/6/11投稿より

認証バッジ制度の大きな転換:「Twitter Blue(現在:X Premium)」の導入

2022年10月27日イーロン・マスク氏がTwitter社を買収しCEOに就任

2022年、イーロン・マスク氏がX(旧 Twitter)のCEOに就任したことをきっかけに、認証バッジの制度が大きく変わりました。

従来の審査制だった認証バッジが、有料サブスクリプションサービス「Twitter Blue(現 X Premium)」に加入することで取得できる仕組みへと移行しました。

有料サブスクリプションサービス「Twitter Blue(現 X Premium)」への加入で、認証バッジを取得可能に。

もともと「Twitter Blue(現 X Premium)」は、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスの4カ国で試験的に導入され、投稿の編集機能など、便利な機能を提供する有料サービスとしてスタートしました(2021年6月提供開始)。

その後、2022年10月にイーロン・マスク氏がTwitter社を買収したことをきっかけに、同年11月から「Twitter Blue(現 X Premium)」がリニューアルされ、この有料サブスクリプションに加入することで青の認証バッジが付与される仕組みが導入され、大きな注目を集めました。

「Twitter Blue(現 X Premium)」が世界でサービス開始

日本では2023年1月にこのサービスがスタートし、同年3月には全世界で「Twitter Blue(現 X Premium)」が正式に提供開始されました。

しかしこの移行期には混乱も生じました。特に2023年春頃には、企業や団体の「本物の公式アカウント」に認証バッジが付いていない一方で、「Twitter Blue(現 X Premium)」に加入した個人や偽アカウントに認証バッジが表示されるといったケースが見られ、ユーザーや企業担当者の間で混乱が広がりました。

認証バッジの色分けの導入

イーロン・マスク氏が2022年11月にX(旧Twitter)のCEOに就任した直後、自身のアカウントで「認証バッジの色分けを導入する」と発表しました。

この方針に基づき、「Twitter Blue(現 X Premium)」とは別に、2023年3月には企業・団体向けの認証制度「Twitter Verified Organizations(現 Verified Organizations)」の受付も開始されました。

>>参考:  Elon Musk(@elonmusk)2022年11月25日の投稿

参考画像:Elon Musk(@elonmusk)2022年11月25日投稿

さらに2023年4月、マスク氏は、上段でもふれた旧来の審査制で付与されていた青い認証バッジを削除すると発表し、認証バッジ制度の大幅な見直しが明確になりました。

>>参考:  Elon Musk(@elonmusk)2023年4月12日の投稿

参考画像:Elon Musk(@elonmusk)2023年4月12日投稿

同月、X(旧Twitter)ジャパンの公式アカウントからも、「Twitter Verified Organizations(現 Verified Organizations)」に関する正式な案内が発信され、金色(ゴールド)バッジやグレーのバッジについては、新たに契約・申請が必要であることが説明されました。

>>参考:  Marketing JP(@MarketingJP)

参考画像:Marketing JP(@MarketingJP)

サービス名称「Twitter Blue」から「X Premium(X プレミアム)」へ変更

2023年8月に有料サブスクリプションサービス「Twitter Blue」は、2023年7月のブランド変更に伴い「 X Premium」へと名称が変更されました。また、この頃から「 X Premium」への加入が、青い認証バッジ取得の前提となりました。

>>参考:  Elon Musk(@elonmusk)2023年7月25日投稿
※イーロン・マスク氏はアカウント名を頻繁に変更しているため、画像内の表示と実際のアカウント名が異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

参考画像:Elon Musk(@elonmusk)2023年7月25日投稿

現在では、Xの認証バッジは有料プランの加入を通じて取得するものであるという認識が、広く定着しました。

ここからは2つのサブスクリプションサービスについて説明します。

2つのサブスクリプションサービス「X Premium(X プレミアム)」と「Verified Organizations(認証済み組織)」の違い

X(旧 Twitter)には大きく分けて2つの有料サブスクリプションサービスがあります。取得する認証バッジによって申請するサービスが変わります。

「X Premium(X プレミアム)」について

上段でもふれましたが以前の「Twitter Blue」に相当するサービスで、2023年7月に名称が変更されて現在の「X Premium」となりました。

「X Premium」は、個人ユーザー向けの有料サブスクリプションサービスですが、企業アカウントも利用可能です。認証バッジ以外にも、月額料金を支払うことで、さまざまな機能強化が受けられます。

プランが3つあり、「ベーシック」「プレミアム」「Xプレミアム」となっており、当ブログでは詳細は省略しますが、3コースとも長文での投稿ができるようになったり、時間制限はあるものの投稿した文章を編集し直せるなど、利用できる機能が増えるメリットがあります。

「ベーシック」プランに関する注意点

「ベーシック」プランは、「X Premium」の中でも比較的安価で加入しやすいプランですが、認証バッジの付与対象外となっている点には注意が必要です。認証バッジの取得を目的としている場合は、「スタンダード」以上のプランを選ぶ必要があります。

一方で、「ベーシック」プランでも1投稿の文字数140文字を超える長文投稿(最大25,000文字)での投稿が可能になるなど、長文コンテンツの発信を主目的とする場合には十分な選択肢です。

>>参考:  X ヘルプセンター 「Xプレミアムについて」

「Verified Organizations(認証済み組織)」について

「Verified Organizations (認証済み組織)」は、企業や商品ブランド、団体向けの認証制度で、有料のサブスクリプションサービスです。

プランが「ベーシック(基礎レベル)」と「フルアクセス」の2つあり、当ブログでは詳細を省略しますが、認証バッジについては、金色(ゴールド)バッジが付与されます。「X Premium」の全機能が利用でき、サポートが受けられ、広告クレジットではX広告の費用を一時的に免除する特典などがあります。

また「フルアクセス」プランには「関連アカウント」機能があり、同グループ企業のアカウントなど紐づけできリーチを伸ばす対策ができるなど、さらなるプロモーションを計画している場合は選択する価値のあるプランです。

>>参考:  X ヘルプセンター 「認証済み組織」

ここからは、色別の認証バッジの違いについて解説します。

X(旧Twitter)の3色認証バッジ(公式マーク)について

X(旧 Twitter)の認証バッジは主に青、金、グレーの3色あります。
それぞれの色には対象アカウントの分類があり、契約するサービスも変わるため、一つずつ紹介します。

>>参考:  Xヘルプセンター「Xプロフィールのラベルとチェックマークについて 」

X(旧Twitter)青バッジ 

X(旧Twitter)青バッジ について:有料サブスクリプションサービスXプレミアムの契約が必要。

>>参考:  NHKニュース(@nhk_news)

>>参考:  X ヘルプセンター 「Xプレミアムについて」

X(旧Twitter)金バッジ

X(旧Twitter)金バッジ について:有料サブスクリプションサービス「Verified Organizations」にて申請。

>>参考:  SpaceX(@SpaceX)

「Verified Organizations」による金色の認証バッジを取得すると、アカウントのプロフィール画像の形状が四角に変わります。

X(旧Twitter)グレーバッジ

X(旧Twitter)グレーバッジ について:申請は「Verified Organizations」を経由。審査制で無料提供されます。

>>参考:  内閣官房(@Naikakukanbo)

「Verified Organizations」にて申請します。グレー色の認証バッジを取得すると、アカウントのプロフィール画像の形状が四角に変わります。

まとめ:企業公式アカウントは、X(旧 Twitter)認証バッジを取得するにはどのサービスに申請すればいいのか。

本ブログでは、X(旧Twitter)の認証バッジに関するサービスの変遷や、認証バッジの色ごとの違いについて解説しました。最後に、企業アカウントとしてどの種類の認証バッジが適しているかを整理していきます。

企業が申請できるサービスは大きく2種類

料金だけでなく、それぞれ利用できる機能や提供される特典が異なり対象になるアカウントも違うため、目的に応じたサービス選択が重要です。

自社アカウントの運用方針・状況を確認

上記の「X Premium」または「Verified Organizations」のいずれかを選択する際は、認証バッジを早急に取得したいのか、今後のアカウント運用に広告活用を取り入れる予定があるのかといった、自社アカウントの運用方針や現状を踏まえて、最適なプランを検討しましょう。

広告を積極的に活用する予定がある場合:

広告利用を視野にしている場合に、「Verified Organizations」はおすすめです。
認証バッジによる信頼性の向上に加えて、広告クレジット(月最大1,000ドル)が還元されるため、実質的な広告コストを抑えることができます。また、「関連アカウント」機能では他ブランドや部門や従業員アカウントとの連携機能もあり、ブランド管理にも有効です。

広告はまだ未定。認証バッジの取得と機能拡張を重視する場合:

「X Premium」の契約で取得できる青バッジでも十分に対応できます。
投稿の編集機能、長文・長尺動画投稿、プロフィール強化などの機能を利用でき、手軽に信頼性をアップできます。

注意:「X Premium」の「ベーシック」プランは認証バッジが取得できないのでご注意ください。

どちらのサービスでも認証バッジの取得によって、公式アカウントとしての信頼性を高め、ユーザーとの信頼関係を築く第一歩になります。自社の活用目的に合わせて、最適なプランを選択しましょう。

当ブログが、企業公式X(旧 Twitter)アカウントの運用に携わる担当者の方々のお役に立てれば幸いです。

お気軽にお問い合わせください。

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SNS運用担当者向けX(旧Twitter)のアルゴリズム基本ポイント【2025年時点】https://www.sns.adishplus.co.jp/blog/x-twitter/blog-20250430/Wed, 30 Apr 2025 01:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=11682

X(旧Twitter)のアルゴリズでおさえておきたい基本的な内容を10項目にまとめて紹介しております。]]>

X(旧Twitter)社は近年、さまざまなアップデートを重ねており、特に2023年1月に実装された「おすすめタブ」の登場により、自社の投稿がフォロワー以外のユーザーにも届くチャンスが増えました。
これは、企業アカウントにとって大きなチャンスである一方で、「どのような投稿が“おすすめ”に掲載されるのか?」「どうすればフォロワーのタイムラインに優先的に表示されるのか?」といった疑問の声も多く聞かれます。
本記事では、Xのアルゴリズムの基本のポイントを現時点で明らかになっている情報をもとにまとめております

2023年1月「おすすめタブ」ローンチ

X(旧Twitter)では、2023年1月にタイムラインの仕様が大きく変更され、いままでの「ホーム」とは別に、新たに「おすすめタブ」が導入されました。
これにより、ユーザーはフォローしているアカウントの投稿だけでなく、アルゴリズムによって選ばれたフォローしていないアカウントの投稿も「おすすめタブ」で見ることができるようになりました。

TikTokやInstagramのように個人の興味や関心に合ったコンテンツをシームレスに楽しめるスタイルに近づきました。またSNS側の目的としてはユーザーの利用時間を伸ばすためと見られています。

>>参考:  Xヘルプセンター_「おすすめ」への取り組みについて

>>参考:  Support(X(旧Twitter)Support公式アカウント)2023年1月11日投稿

参考画像:Support(X(旧Twitter)Support公式アカウント)2023年1月11日

SNSにおけるアルゴリズムとは

「おすすめタブ」やフォロワーのタイムラインに表示される投稿の基準

SNSのアルゴリズムとは、「どの投稿を、どの順番でユーザーに表示するか」を決める仕組みのことです。

X(旧Twitter)では、一見すると時系列順に投稿が並んでいるように見えますが、実際にはユーザーの興味関心に合わせて、表示される投稿の順番が調整されています。
この判断システムの「アルゴリズム」では、個々のユーザーの過去のリアクションや行動(「いいね」、閲覧時間、検索履歴など)やフォローしているアカウントとの関係、投稿の人気度など、さまざまな要素をもとに判別されてます。

多くのユーザーにSNSをより回遊し長い時間楽しんでもらうため、各ユーザーの興味関心のある投稿に出会えるように調整しているわけです。

X(旧Twitter)社がアルゴリズムの一部を公開

「GitHub」上でオープンソースとして公開

2023年3月31日、X(旧Twitter)は「おすすめタブ」のアルゴリズムの一部を、ソフトウェア開発者がソースコードを共有するクラウドベースのWebサービス「GitHub」上でオープンソースとして公開し、公式ブログでもその目的や仕組みについて解説したことが話題になりました。

>>参考:  GitHub – twitter/the-algorithm: Source code for Twitter’s Recommendation Algorithm
※「GitHub」では実際のソースコードをダウンロードすることができます。興味のある方は、こちらからコードをダウンロードして確認できます。

X Engineeringのブログ記事

また、X Engineeringのブログ記事では「おすすめタブ」に表示されるアカウントの割合についても触れられており、ユーザーの利用状況によって異なるものの、表示される投稿の内訳は平均して、フォローしているアカウントや関連性の高いアカウントが約50%、フォローしていないアカウントが約50%となっているそうです。

>>参考:  X Engineering – Twitter’s Recommendation Algorithm(2023年3月31日)
※X(旧Twitter)の公式の開発者向けの専用ブログサイトでは、「おすすめタブ」に投稿が表示されるまでのランキングの仕組みや、フィルタリングのプロセスについて紹介されています。

ここからは、アルゴリズムに影響を与える要素についてまとめています。

X(旧Twitter)のアルゴリズでおさえておきたい10のポイント

実際のところ、X(旧Twitter)のアルゴリズムのソースコードを完全に解析するのは非常に難しいことです。しかし、SNS運用を担当する立場としては、自社の投稿がどのように評価され、アカウントがどのように分類されているのかといった基本的な仕組みを理解しておくことが、運用の質を高めるうえで重要です。

今回は、注目されたXのアルゴリズム公開を受けて世界中で発信された情報をもとに、運用担当者が知っておきたい主要なポイントを10項目に整理しました。
参考にしたのは、ニュースサイト「GIGAZINE」の解説記事と、デジタルマーケティング企業Dub社のCEOであるSteven Tey氏のブログ記事です。

>>参考:  GIGAZINE – Twitterの公開したアルゴリズムのソースコードで判明した「おすすめ」タイムラインに掲載されやすい投稿・掲載されにくい投稿まとめ

>>参考:  ​Steven Tey氏 – How the Twitter Algorithm works in 2023(March 31, 2023)

(1)フォロー数とフォロワー数のバランス

X(旧Twitter)のアルゴリズムのひとつである「Tweepcred」では、「フォロワー数が少なく、フォロー数が多い」ユーザーは評価が下がる仕組みになっているとされています。

また、このアルゴリズムはユーザーの影響力や信頼性をスコア化し、「おすすめタブ」の表示にも影響を与えているようです。
つまり、自社アカウントの投稿をより多くの人に届けるには、「フォローした」アカウントとのバランスを見て、フォロワー数を増やすことも目指すことが重要だといえます。

>>参考:  X Japan (@XcorpJP)
X(旧Twitter)ジャパンの公式アカウントです。フォロワー数が多いのでスコアでは高くなるアカウントということですね。

参考画像:X Japan (@XcorpJP)のプロフィール画面、どうやらフォロワー数の方が多いようですね。

(2)X Premium (旧 Twitter Blue)加入者は優遇される

X Premium(旧 Twitter Blue)に加入しているアカウントは、アルゴリズム上で以下の2点において優遇されるとされています。

有料会員は認証バッジの取得や使える機能が増えるだけでなく、投稿の表示においても有利になる可能性があることがわかりました。つまり、X Premium(旧 Twitter Blue)への加入は、投稿の拡散力を高めたい企業アカウントにとって、検討する価値のある選択肢といえます。

X Premium(旧 Twitter Blue)に加入すると優遇されるポイント
  • 同じネットワーク内の投稿者の場合(フォロワー):4倍アップ
  • 異なるネットワークの場合(フォローしていないユーザー):2倍アップ

>>参考:  Tesla(@Tesla)
X Premium(旧 Twitter Blue)は有料のX(Twitter)のサブスクリプションサービスで、認証バッジを取得できます。認証バッジはアカウント名の脇に表示されているギザギザマークです。契約条件によって色が異なります。

参考画像:Tesla(@Tesla)のプロフィール画面より。認証バッジのゴールド。

(3)エンゲージメントの質が最重要

エンゲージメントとは、「いいね」や「リポスト(リツイート)」、「リプライ」など、投稿に対してユーザーが示す反応のことを指します。X(旧Twitter)ではこれらのエンゲージメントがポイント化されており、その合計が投稿の評価に大きく影響を与えます。

今回注目すべきは、「リプライ」に関するアクションの評価が高く設定されている点です。
特に、投稿者自身がリプライやリアクションを返す行動も、ポジティブな要素として加点されるという興味深い内容も明らかになりました。

 ポジティブな評価 

 ネガティブな評価 

(4)ブロックやミュート、報告などは評価を大きく下げる

閲覧したユーザーからの「ブロック」や「ミュート」、「スパム報告」などのネガティブなアクションは、アカウントの「評判スコア」を大きく下げ、アルゴリズムによる表示順位にも強い影響を与えます。

また、「フォローを外される」こともマイナス評価となりますが、こちらは90日間で影響が解除される仕組みになっており、ブロックやスパム報告などに比べると影響は小さいとされています。

企業アカウントとしては基本的なことですが、アカウントの信頼性を保つためにも、不快感や誤解を招く投稿を避け、健全なコミュニケーションを心がけることが重要ということですね。

評価を大きく下げるエンゲージメント
  • ブロック
  • ミュート
  • スパム報告
  • フォローを外す(90日間で解除される)

(5)政府によるアルゴリズムの介入

企業アカウント運用にはあまり関係がないかもしれませんが、X(旧Twitter)では、必要に応じて政府機関がアルゴリズムに介入できる仕組みが整えられており、そのための専用コード「GovernmentRequested」が用意されていると報告されています。

選挙期間中など、社会的に影響の大きいタイミングでは、アルゴリズムが以下のような対応を行う可能性があります。

政府によるアルゴリズムの介入する場合
  • 選挙候補者のアカウントを推薦する(おすすめアカウントに表示する)
  • 誤情報の拡散を抑制する

(6)画像や動画の投稿はアルゴリズム上で有利

画像や動画を含む投稿は、テキストのみの投稿に比べてアルゴリズム上で約2倍のスコアが加算されるとされています。つまり、視覚的なコンテンツを加えるだけで、表示される確率が高まるというわけです。

動画の制作はハードルが高くても、画像であれば比較的手軽に運用できます。企業アカウントであれば、商品やサービスのビジュアル画像、イベント告知、などを画像付きで投稿することで、通常の運用に無理なく取り入れやすいと思います。

(7)スコア対象となる投稿は最大3件だが、スコアが高くなると投稿数の制限が解除される。

X(旧Twitter)のアルゴリズム「Tweepcred」では、スコアが65未満のアカウントに対して、ランキング対象となる投稿数が最大3件までに制限されているとされています。

しかし、スコアが65以上になるとこの制限が解除され、それ以降に投稿したツイートもすべてスコア付けの対象になります。ということはスコアが高いアカウントであれば、スレッドや複数投稿もすべて評価対象となるため、効果的な情報発信が可能になります。

日頃の運用で、連投してもインプレッションが増えないと感じるケースがありますが、これはこのスコア制限が影響している可能性があることが理解できます。日ごろは無理な連投はしないことがおすすめです。

(8)投稿の鮮度は時間とともに減少する

投稿の関連性スコアは、6時間ごとに約50%ずつ減少していく仕組みになっています。つまり、投稿から時間が経過するほど表示されづらくなるということです。

もともとX(旧Twitter)は「いま起きていること」を重視するリアルタイム性の高いSNSであるため、新しい投稿ほど優先的に表示される設計になっているようです。そのため、情報をタイミングよく投稿することが、より多くのユーザーに届ける上で重要です。

(9)スペルミスに注意

主に英語の投稿が対象と思われますが、スペルミスや不明瞭な言語と判定された場合、スコアが100分の1に下がるとされています。

日本語でも同様の影響があるかは不明ですが、意味が伝わりにくい文章や誤字脱字があると、アルゴリズムに正しく認識されず、表示機会を減らしてしまう可能性があります。企業アカウントでは特に、誤字チェックや投稿前の校正を習慣化することが大切です。

(10)ブックマークもスコア対象に

今後のアップデートで、「ブックマーク」機能も他のエンゲージメントのようにスコア対象になる可能性があると、公式情報の中で示唆されています。

現時点では詳細は未定ですが、アルゴリズム上の影響力が高まることが予想されるため、今後の発表や動向に注視していきたいところです。

外部リンクを含む投稿は表示順位が低い

2024年12月、X(旧Twitter)社のイーロン・マスク氏は、リンクを含む投稿の表示順位を意図的に下げていることを認めるような投稿をしていました。

詳細は、フォロワー数200万人以上を持つ起業家でプログラマーのPaul Graham氏が、リンクを含む投稿の優先順位が低下していることを指摘する投稿をした際に、イーロン・マスク氏がその投稿に返信するかたちで明らかにしました。

その内容は、「メインの投稿に外部リンクを直接含めるべきではなく、スレッド投稿としてURLを記載するように」といったアドバイスでした。

公式リリースではありませんが、この発言を踏まえると、外部のウェブサイトや別のSNSへのリンクを投稿文に加える際は、注意が必要であることがわかります。

>>参考:  Elon Musk(@elonmusk)2024年11月25日投稿

投稿画像:Elon Musk(@elonmusk)2024年11月25日投稿より。イーロン・マスク氏X(Twitter)上で発言が多いためアルゴリズム系の情報も注視している必要がありますね。

まとめ:まずはアルゴリズムの基本をふまえて投稿を工夫し調整していきましょう。

今回は、2023年3月に公開されたX(旧Twitter)のアルゴリズム情報と、イーロン・マスク氏による2024年の発言をもとに、アルゴリズムに関する基本的なポイントをご紹介しました。

アルゴリズムと聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、どのようなエンゲージメントが評価されるのかを知ることで、日々の運用にも活かしやすくなります。また「おすすめタブ」に表示されることで、既存のフォロワーだけでなく、フォローしていないユーザーにも投稿が届くチャンスが広がります。

まずは、基本的なポイントをおさえたうえで、自社に合った投稿内容やスタイルを少しずつ工夫・調整していくことからはじめましょう。

今後の投稿プランを立てる際に、当ブログの内容をご活用いただければ幸いです。

お気軽にお問い合わせください。

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2025年-主要SNSの国内ユーザー数と特徴をふまえて運用を考えよう(LINE、YouTube、X(旧 Twitter)、Instagram、Facebookなどhttps://www.sns.adishplus.co.jp/blog/sns-management/snsactiveusers_2025/Fri, 18 Apr 2025 01:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=13242

企業がSNSで公式アカウントを開設する場合、ターゲットとなるユーザー層に合わせた情報発信を行うことが重要です。そのためには、国内のSNSユーザー数や各SNSの特徴を理解する必要があります。そこで本記事では、2025年時点 ... ]]>

企業がSNSで公式アカウントを開設する場合、ターゲットとなるユーザー層に合わせた情報発信を行うことが重要です。そのためには、国内のSNSユーザー数や各SNSの特徴を理解する必要があります。
そこで本記事では、2025年時点で集めることができた情報をもとに、主要SNSに加え近年注目を集めている新興SNSも含めた国内のSNS状況をまとめております。

【2025年時点】主要SNSユーザー数一覧

こちらの記事では、主要SNSであるLINE、YouTube、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookの国内および世界ユーザー数に加え、LinkedIn、Pinterest、TikTok、Threads、Blueskyといった注目度の高いSNSのユーザー数も一覧でまとめました。各SNS企業(プラットフォーム)が公開したりメディアで公表した時点、かつ弊社により確認した時点の情報に基づいております。また、当記事は今後も更新していく予定です。

※MAU:Monthly Active Usersの略、月間アクティブユーザー数で1か月に1回以上利用があったアカウント数。
※MDU:Daily Active Usersの略、1日あたりのアクティブユーザー数で1日に1回以上利用があったアカウント数。

SNS国内ユーザー数世界ユーザー数
LINEMAU9,800万人(2025年3⽉末時点)台湾のMAUは2,200万
タイのMAUは5,400万
(2025年3月末)
YouTube7,370万人(2024年5月時点)
※18歳以上
利用者数20 億以上(2022年時点)
X
(旧Twitter)
MAU6,800万(2025年5月29日時点)MAU 5億7,000万人(2024年11月23日時点)
Instagram約6,600万以上(推定)
※2024年6月開催のカンファレンスより
MAU 20億以上(2022年第3四半期決算発表会より)
FacebookMAU2,600万(2019年7月時点)MAU 30.65億人
DAU 21.10億人
(2023年第4四半期決算資料)
TikTok3,320万(2024年2時点)
※TikTok Liteを含む
MAU 10億以上 (2021年9月27日時点)
※約15億9,000万人(2025年一部報道より)
Pinterest登録ユーザー1,050万(2024年8月時点)登録ユーザー5億5,300万(2025年2月6日時点)
LinkedIn400万以上(2024年9月時点)12億人以(2025年8月時点)
Threads公表無し4億人以上(2025年8月13日時点)
Bluesky公表無し3,000万人(2025年1月時点)

ここからは、各SNSの国内ユーザー数と特徴をまとめております。

LINE / ライン

ロゴ画像:LINE

LINEの国内ユーザー数:MAU9,800万人(2025年3⽉末時点)

LINEヤフー社の公式ナレッジブログ「LINEヤフー マーケティングキャンパス」によると、2025年3月末時点でのLINEの月間アクティブユーザー数(MAU)は9,800万人に達し、日本の人口の約8割以上が利用していることが公表されています。

>>引用: LINEキャンパス _ 「LINEってどんなアプリ?」

引用画像:LINEヤフー社の公式ナレッジブログ「LINEヤフー マーケティングキャンパス」2025年3月末時点でのLINEの月間アクティブユーザー数(MAU)は9,800万人に達し、日本の人口の約8割以上が利用。

LINEの特徴と国内ユーザーの傾向

2023年10月1日、Yahoo!とLINEは統合され、新たに「LINEヤフー株式会社」が発足しました。詳細は割愛しますが、Zホールディングスを存続会社とし、LINE、Yahoo!、Zホールディングス傘下のZ Entertainment、Zデータを含む5社が合併したかたちとなります。

特徴:

LINEは、個人やグループ間でのチャット機能を備えたコミュニケーション型SNSです。国内では連絡手段として広く普及しており、LINEヤフー社が「ライフプラットフォーム」と称するほど、日常生活に浸透しています。

他のオープン型SNSとは異なり、LINEの会話内容は第三者に公開されることがありません。基本的な機能は無料で利用できますが、チャット画面で使用できるスタンプなど、一部の機能は有料となっています。

ユーザー層:

LINEヤフー社の公式情報サイト「LINEヤフー マーケティングキャンパス」によると、LINEのユーザーは10代から60代まで幅広い年齢層に分布しており、特に偏りはありません。中でも、60代以上の利用者が他のSNSと比べて多く、国内での普及率の高さが際立っています。

>>引用: LINEキャンパス _ 「LINEをビジネスで活用するには」

引用画像:LINEヤフー社の公式情報サイト「LINEヤフー マーケティングキャンパス」、LINEのユーザーは10代から60代まで幅広い年齢層に分布。10代~50代には90%以上普及。60代にも82.6%普及している。

利用傾向・その他:

連絡ツールとして広く普及しているLINEは、アプリに通知が届くと、多くのユーザーがすぐにメッセージを確認する習慣があるため、発信したメッセージの既読率が高いとされています。

一方で、企業アカウントが情報を発信する際には、メッセージを届けるため「友だち」登録を増やす必要があるという課題があります。

LINEの海外ユーザーに関する情報

国内での利用が広く知られているLINEですが、実は世界で約230の国と地域でサービスを提供しており、特に台湾やタイなどのアジア地域を中心に利用者を拡大しています。

台湾では、LINEは人口の約94.1%(MAU 2,200万)に利用される主要なコミュニケーションアプリとして定着しています。さらに、タクシー配車サービス「LINE GO」や「LINE GIFTSHOP」(ギフトサービス)などの関連サービスも展開し、利便性を高めています。

また、タイでは人口の約81.7%以上(MAU 5,400万)がLINEを利用しており、フードデリバリーや食料品配達、タクシー配車が可能な「LINE MAN」などのサービスも提供されています。

>>引用: LINEヤフー株式会社_  海外における事業展開

引用画像:LINEヤフー株式会社_ 海外における事業展開、世界約230の国と地域でサービスを提供しており、特に台湾・タイなどのアジア地域で利用。タイ5400万MAU、台湾2200万MAU。

YouTube / ユーチューブ

ロゴ画像:Youtube

YouTubeの国内ユーザー数:7,370万人(2024年5月時点)

2024年5月時点で、YouTubeの国内月間アクティブユーザー数(MAU)は7,370万を超えたと発表されています(対象:18歳以上)。45 歳から 64 歳では、同世代人口の 79% に当たる 2,740 万人が利用しています。

また、この数値には18歳未満のユーザーは含まれていないため、実際の利用者数はさらに多いと考えられます。

>>引用: Think with Google_  Think with Google_ 好きと​出会える​ YouTube は、​深掘り、​行動に​つながる​場所へ​ —— ショート動画と​テレビ視聴が​成長を​牽引(2024年10月)

引用画像:Think with Google_ 好きと​出会える​ YouTube は、​深掘り、​行動に​つながる​場所へ​ —— ショート動画と​テレビ視聴が​成長を​牽引(2024年10月)より、国内18歳以上のユーザー(MAU)7370万人、国内の45~60歳ユーザー数(MAU)2740人。

YouTubeの特徴と国内ユーザーの傾向

特徴:

YouTubeは、インターネット上で動画コンテンツを共有できるSNSプラットフォームです。ユーザーは、投稿された動画を鑑賞するだけでなく、自身の映像も手軽に公開できます。

動画配信者は「ユーチューバー」と呼ばれ、魅力的な動画コンテンツを投稿し、広告収入などを得ているユーザーもいます。視聴者は「スーパーチャット」などの機能で、ユーチューバーに投げ銭をすることも可能で、ユーチューバーの収入源となっています。また、有料サービス「YouTube Premium」もあり、視聴中の広告が一切表示されないなどのサービスもあります。

動画は最長12時間のものを投稿でき、テレビのような横長の画角の映像が主流ですが、日本でも2021年7月から「YouTube ショート」というTikTokのような縦長動画で最長60秒のコンテンツも作成投稿できるようになりました。

ユーザー層:

総務省の「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(令和7年6月27日)によると、YouTubeは10代〜40代で90%以上の高い利用率で、50代でも80%以上、60代でも70%以上の利用率で若者層から大人層まで利用されていることも分かります。

>>引用: 総務省_ 総務省ー令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(令和7年6月27日)
・10代:95.7%
・20代:97.2%
・30代:97.9%
・40代:91.8%
・50代:83.0%
・60代:71.2%

引用画像:総務省_ 総務省ー令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(令和7年6月27日)、主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全世代・年代別)

利用傾向・その他:

・YouTube ショート

「YouTubeショート」は最大60秒の縦型動画を投稿できる機能を、2021年に日本でもサービスを開始。
国内の1日あたりの視聴者数は年々増加しており、2023年11月の調査では他社のショート動画サービスを上回る利用率を記録。13〜54歳の月間利用率は62%と最も高く、特にZ世代(13〜24歳)では74%に達し、1位となっています。

>>引用: Think with Google_ 好きと​出会える​ YouTube は、​深掘り、​行動に​つながる​場所へ​ —— ショート動画と​テレビ視聴が​成長を​牽引(2024年10月)

引用画像:Think with Google_ 好きと​出会える​ YouTube は、​深掘り、​行動に​つながる​場所へ​ —— ショート動画と​テレビ視聴が​成長を​牽引(2024年10月)より、最大 60 秒の縦型動画を共有できる「YouTube ショート」は 2021 年に日本でもサービスを開始。国内の 1 日あたりの視聴者数は 2023 年比で 20% 以上伸び2023 年 11 月に調査会社 Material が実施した調査によると、ショート動画を扱う動画配信サービスの中で、13 歳 〜 54 歳の 1 カ月あたりの利用率は YouTube ショート が最も高く(62%)、他のサービスを上回り 1 位。

・コネクテッドテレビ(CTV)

インターネット回線に接続可能なテレビが2019年頃から増えたことも影響し、コネクティドテレビ(Cnnected TV、CTV)(※)によるYoutubeの視聴が伸びています。

Googleのマーケティングブログ「Think with Google」の発表によると、2021年3月時点で、日本国内の月間2,000万人以上がテレビ画面でYouTubeを視聴しているとのことです。これにより、スマートフォンだけでなく、テレビの拡張コンテンツとしてYouTubeを利用するケースも増えていることがわかります。

(※)「コネクティドテレビ」:参考_Otonal_コネクテッドTVとは?5年で8倍!急成長の広告市場規模も解説

>>引用: Think with Google (2021年6月)- 「テレビでYouTube」が月間 2,000 万に急成長中ーーコネクテッドテレビ広告、スマートニュースやパナソニックはこう使った。

参考画像:Think with Google (2021年6月)より

YouTubeの海外ユーザーに関する情報

報道向けプレスリリースサイト「YouTube Official Blog」によると、YouTubeは現在、世界100カ国以上で提供され、80以上の言語にローカライズされています。プラットフォームの規模が世界レベルであることがわかります。

また、YouTube CEOのニール・モハン氏が2022年に紹介した情報では、当時、全世界で20億人以上がYouTubeを利用していると発表されていました。ただし近年は、公式発表で具体的な世界のユーザー数は明記されなくなっており、今後の最新データ公開が期待されます。

>>参考: YouTube Official Blog –  YouTube for Press(※現在では世界のユーザー数に関する具体的な記載はありません。)

X(旧:Twitter) / エックス(旧:ツイッター)

ロゴ画像:X(旧、Twitter)

X(旧Twitter)の国内ユーザー数:MAU6,800万(2025年5月29日時点)

日本国内のX(旧Twitter)の月間アクティブユーザー数(MAU)は6,800万人(2025年5月29日)、加えて1日1回以上利用する日間アクティブユーザー数(DAU)は4,000万人と発表されています。

>>参考:
・ Web担当者Forum― 【レポート】Web担当者Forumミーティング 2025 春 ―XのAI「Grok」が進化! 日本法人社長が教える「インサイト発見」の“超実践ワザ”
・ Web担当者Forum編集部【公式】 @webtanforum X(旧 Twitter)アカウント

2025年5月29日〜30日に開催された「Web担当者Forum ミーティング 2025 春」にX日本法人社長、松山歩氏が登壇。日本市場の動向と最新情報を紹介。

参考画像:Web担当者Forum編集部【公式】@webtanforum、2025年5月29日〜30日に開催された「Web担当者Forum ミーティング 2025 春」にX日本法人社長、松山歩氏が登壇。

X(旧Twitter)の特徴と国内ユーザーの傾向

2022年10月にイーロン・マスク氏がTwitter社を買収し、2023年7月には社名がTwitter(ツイッター)からX(エックス)へと変更されてから、機能やサービスの改変が積極的に進められています。

特徴:

X(旧Twitter)は、140文字以内の短文を投稿できる、リアルタイム性の高いSNSです。タイムラインは基本的に時系列に沿って表示され、他者の投稿をリポスト(リツイート)できるため、拡散力が高いのも特徴です。

有料サブスクリプションサービス「X Premium(プレミアム)」(旧 Twitter Blue)の利用で、投稿したテキストを30分以内であれば編集できるようになったり、文字数が25,000文字で投稿でき、かつ認証バッジ(公式マーク)が得られるようになります。

ユーザー層:

X(旧Twitter)は2008年の日本語版サービス開始から17年が経過し、ユーザー層は若者層から徐々に大人層へと変化していると考えられていますが、総務省の「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(令和7年6月27日)」によると、20代が78.0%と最も多く、次いで10代が62.1%、30代が61.6%、40代が48.7%となっており、若者層を中心に利用されているようです。

>>参考: 総務省_ 総務省ー「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」令和6年6月21日
・10代:62.1%
・20代:78.0%
・30代:61.6%
・40代:48.7%
・50代:43.6%
・60代:22.1%

引用画像:総務省_ 総務省ー令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(令和7年6月27日)、主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全世代・年代別)

利用傾向・その他:

X(Twitter)では、手軽に参加できる「フォロー&リポスト(リツイート)キャンペーン」が拡散力の高さから多くの企業アカウントで活用され、SNSマーケティングの主要手法の一つとなっています。

また、匿名性の高いアカウント名・ユーザー名が多いことから、リアルタイムで本音を発信する文化が根付いており、最新の情報や口コミを検索するツールとしての利用も広がりを見せています。

一方で、匿名性を活かした率直な投稿や情報の拡散は、誤解や炎上を招くリスクも伴います。そのため、企業アカウントの運用においては、投稿内容に細心の注意を払い、適切な発信を行うことが重要です。

X(旧Twitter)の海外ユーザーに関する情報

2024年11月に発表されたリリースによると、X(Twitter)の利用者数および利用時間が世界で過去最高を更新したと発表されています。

最新のデータ(2024年第2四半期)では、全世界の月間アクティブユーザー数(MAU)は5.7億人、日間アクティブユーザー数(DAU)は2.51億人と報告されています。

>>参考: @XcorpJP- 「X Corp. Japan 株式会社」への社名変更のお知らせ(2024年11月23日)

投稿イメージ画像:@XcorpJ・2024年11月23日投稿 より

Instagram / インスタグラム

ロゴ画像:Instagram(インスタグラム)

Instagramの国内ユーザー数:推定6,600万(2024年6月時点)

正確な数字は公表されていませんが、2024年6月に開催された公式セミナーイベント「House of Instagram Japan 2024」において、日本法人代表の味澤氏が、約2倍以上増加したことを記すグラフを発表しています。以前2019年に発表された3,300万の2倍ほどに達したということは、約6,600万のユーザー数が推定されます。

>>参考: 
・ Metaについて― Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破(2019年06月07日)
・ Instagram マーケティング JP(X(旧 Twitter) @FBBusinessJP) 2024年7月26日投稿

参考画像:Instagram マーケティング JP(X(旧 Twitter):@FBBusinessJP)· 2024年7月26日投稿

Instagramの特徴と国内ユーザーの傾向

Instagramは、2012年4月に当時のFacebook社(現Meta社)に買収されて以降、画像や動画を中心としたビジュアルコミュニケーションを軸としたSNSとして成長を続けてきました。運営元であるFacebookは2021年10月に社名をMetaへと変更し、現在はInstagramとFacebook、Threadsを傘下に持っています。

>>参考:Meta・メディアギャラリー_  創業者、会長兼CEO マーク・ザッカーバーグ

特徴:

Instagramは、画像投稿やストーリーズ、縦型動画(リール)など、ビジュアルコミュニケーションに特化したSNSです。

投稿文(キャプション)は最大2,200文字(半角全角関係なく1文字カウント)まで入力でき、投稿後の編集も可能。ハッシュタグは1投稿あたり最大30個まで設定でき、静止画像は最大20枚をまとめて投稿できます。

動画配信では、ライブ配信機能「インスタライブ」により、最大4時間のリアルタイム配信が可能です。また、ショップ機能を活用すれば、投稿された画像や動画から直接商品ページへ遷移でき、ユーザーが興味を持った商品にスムーズにアクセスできる環境が整っています。

さらに2023年7月からは、日本国内でも18歳以上のクリエイター向けに有料サブスクリプションサービス「Meta認証(Meta Verified)」を提供開始。これにより、FacebookおよびInstagramのアカウントに公式認証バッジが付与され、なりすまし防止やアカウント保護といった機能が利用できるようになりました。

ユーザー層:

Instagramの公式ニュースブログによると、少し前ではありますが2019年6月公表時点で日本国内ユーザーの57%が女性、43%が男性でした。このデータから、女性ユーザーが多いイメージが強いInstagramでしたが、近年はユーザー層の多様化がさらに進んでいることが推察されます。

>>参考:Meta ニュースルーム-_  Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破(2019年06月07日)

総務省「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(令和7年6月27日公表)によれば、10〜20代の利用率は75%以上、30代は70%超と、若年層がボリュームゾーンだということがわかります。

さらに40代は60%以上、50代でも50%以上の利用率を記録しており、同調査でのX(Twitter)の数値を上回っています。

>>参考: 総務省_ 総務省ー「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」令和6年6月21日
・10代:75.0%
・20代:78.0%
・30代:70.5%
・40代:67.0%
・50代:52.7%
・60代:34.7%

引用画像:総務省_ 総務省ー令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(令和7年6月27日)、主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全世代・年代別)

利用傾向・その他:

Instagramは、「インスタ映え」や「映える」といった言葉を生み出すほど、おしゃれでスタイリッシュな写真の共有が主流のプラットフォームでした。

しかし近年では、スライド機能を活用した知識系コンテンツの投稿が増え、ファッションに限らず、経済や投資などライフスタイル全般に関する情報発信が活発になっています。そのせいか、「タグる」と表現されるハッシュタグ検索の利用も広がり、目的に応じた情報収集のツールとしての側面がより強まっています。

さらに、24時間で自動消去されるストーリーズでは、アーカイブ機能を利用することでコンテンツを保存できるほか、アンケートや質問、絵文字スライダーなど、ユーザーとのコミュニケーションを促進するスタンプ機能の利用が拡大しています。

加えて、TikTokのようなショート動画「リール」機能は、2020年8月の公開以降、継続的に改善が進められ、最大180秒(3分)までの動画投稿が可能になりました。これにより、Instagram上での動画コンテンツの活用もさらに広がっているようです。

Instagramの海外ユーザーに関する情報

親会社であるMeta社は、直近ではInstagramの正確な最新ユーザー数を公表していません。

2022年第3四半期の決算発表では、世界の月間アクティブユーザー数(MAU)が20億人を超えたと発表されました。

その後、2025年第1四半期の決算説明会では、マーク・ザッカーバーグ氏がMetaのいずれかのアプリを毎日利用しているユーザーは34億人に達したこと、また過去半年でInstagramの利用時間は6%増加したと述べています。

>>参考:Meta – Financials – Quarterly Earnings
 「Third Quarter 2022 Results Conference Call(2022年第3四半期決算発表会)」
 「First Quarter 2025 Earnings Call Conference Call(2025年第1四半期決算説明会)」

Facebook / フェイスブック

ロゴ画像:Facebook(フェイスブック)

Facebookの国内ユーザー数:2,600万(2019年7月時点)

2019年8月に前フェイスブックジャパン代表の長谷川氏が退任前のインタビューで、国内の月間アクティブユーザー数は2,600万と公表していました。
それ以降、最新の国内ユーザー数の公表はありません。

>>参考: CNET Japanー  独占ロングインタビューフェイスブック ジャパン長谷川代表が語る「退任の真意」(2019年07月08日)

Facebookの特徴と国内ユーザーの傾向

2021年10月に社名であったFacebookからMetaに変更され、Facebookはサービスブランド名となりました。InstagramとFacebookはMeta社傘下のサービスです。

>>参考:Meta メディアギャラリー_  創業者、会長兼CEO マーク・ザッカーバーグ

特徴:

Facebookは実名登録制を採用しているため、比較的マナーのある利用文化が根付いています。
ユーザーは学歴やキャリアなどの情報を設定することで、共通点を持つ友達や知人を見つけられ繋がることができるプラットフォームとして、SNS黎明期に大きな話題となりました。

2020年からは、自社オンラインショップへ誘導できるショップ機能が日本でも利用可能になっています。
通常の投稿文は最大6万文字まで入力でき、投稿後も編集可能です。さらに、「いいね」ボタンには様々な種類があり、感情を表現しやすいのもエンゲージメント機能の特徴です。 また、Instagramと連携することで、リール(ショート動画)などのコンテンツを双方に同時に投稿できるようになっています。

ユーザー層:

SNSの先駆者ということもあり、国内のユーザー層は大人世代以上の利用率が高いようです。総務省の「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(令和7年6月27日)」によると、ボリュームゾーンは30代〜50代で、最も多いのは30代で39.2%で、最も少ないのは10代の13.6%でした。

>>参考: 総務省_ 総務省ー「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」令和6年6月21日
・10代:13.6%
・20代:22.9%
・30代:39.2%
・40代:38.6%
・50代:32.1%
・60代:26.6%

引用画像:総務省_ 総務省ー令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(令和7年6月27日)、主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全世代・年代別)

利用傾向・その他:

1投稿で掲載できる文字数や画像数の詳細な数値は発表されていませんが、投稿可能な最大文字数と画像数が主要SNSの中でも多く、文章には見出しや改行ができるため、読みやすくボリューム感のあるコンテンツが投稿できます。

そのため企業アカウント「Facebookページ」の多くはブログや会報誌のように活用したり、また海外への発信を兼ねて商品紹介や、社会活動などの投稿をする企業アカウントが見うけられます。

また機能の一つである「Facebookグループ」は、共通の趣味や関心を持つユーザーが集まり、メンバー同士で交流できるコミュニティの場として活用できるのが特徴です。

>>参考:Meta-ビジネスセンター  「Facebookグループについて」

Facebookの海外ユーザーに関する情報

日本ではユーザー数の伸び悩みを感じるところですが、海外での利用は圧倒的に多く、Metaの「2023年第4四半期決算資料(Meta Earnings Presentation Q4 2023)」によると、月間アクティブユーザー数(MAU)は30.65億人で、日間アクティブユーザー数(DAU)は21.10億人と発表されています。

>>引用:Meta – Financials   Quarterly Earnings – 4Q 2023「Earnings-Presentation-Q4-2023.pdf」

引用画像:Meta - Financials「2023年第4四半期決算資料(Meta Earnings Presentation Q4 2023)」よりFacebookユーザー数(MAU)グラフ

ちなみに、Meta社は2024年第1四半期以降、Facebookを含む個別のSNSサービスのユーザー数の公表を理由は不明ですが中止しているようです。

その代わりに、Metaが提供するプラットフォーム全体をファミリーアプリとして(Facebook、Instagram、WhatsApp、Messengerなど)、全サービスの総合ユーザー数を発表するようになりました。

TikTok / ティックトック

ロゴ画像:TikTok(ティックトック)

TikTokの国内ユーザー数:3,320万(※TikTok Lite含む、2024年2時点)

2024年9月に開催されたウェビナーでは、日本国内におけるTikTokとTikTok Liteを合わせた月間利用者数が3,320万人以上に達していることが紹介されました。

参考までに、2019年1月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は950万人であり、わずか数年で大幅な成長を遂げていることが分かります。

さらに、2025年6月に日本で開始されたEコマース機能「TikTok Shop」に関する記者会見でも、国内ユーザー数が3,300万人に達していると触れられています。現時点では、最新の公式発表が待たれる状況です。

>>参考:
・ ITmedia マーケティング_  TikTokはコミュニケーションプラットフォームとして2019年の日本でどう進化するか(2019年02月05日 )
・ 産経ニュース TikTokが日本でネット通販開始 ユーザー数3300万人、日清食品やKATEも参(2025/6/30 )

>>引用: 
TikTok Academyはユーザー登録しログインして視聴が可能になります。
 TikTok for Business-TikTok Academy
 【アーカイブ配信】【プラットフォームアップデート】TikTokの進化と国内消費の変化とD2C業界

参考画像:【アーカイブ配信】【プラットフォームアップデート】TikTokの進化と国内消費の変化とD2C業界より、国内ユーザー数はTikTok Liteとあわせて3,320万と公表。

TikTokの特徴と国内ユーザーの傾向

特徴:

TikTokは、15秒から10分までのショート動画を投稿・視聴できる、動画コンテンツを軸としたSNSプラットフォームです。各投稿には、他のユーザーからコメントや「いいね」などのリアクションが可能で、動画を通じたコミュニケーションが活発に行われています。

おすすめ画面には、そのユーザーの興味関心を独自のシステムで察知し表示されるため、フォロワー数が少ないアカウントにも様々なユーザーにリーチできるチャンスがあると言われています。

2023年にリリースされた「TikTok Lite」はTikTokの視聴専用アプリです。そのため、「投稿しなければアカウントが停止されるのでは」といった不安を感じることなく、ユーザーは見るだけでも気軽にコンテンツを楽しむことができます。

また「TikTok Lite」には、アプリの利用に応じてポイントを貯める仕組みがあり、貯まったポイントはTikTok上でのギフティング(投げ銭)やPayPayポイントなどに交換可能です。動画視聴そのものがイベントのように楽しめる点も、ユーザーを惹きつける特徴の一つです。

ユーザー層:

10代から20代のいわゆるZ世代が主なユーザー層といわれていますが、2023年12月公開のTikTokの公式ブログでは、ボリュームゾーンの年齢層が上がり、ユーザーの平均年齢が36歳と公表しています。

>>参考:TikTok For Business ブログ_  エンタメコンテンツにはもはや欠かせない存在に:データが実証したテレビとTikTokの親和性 (2023年12月22日)

また、総務省の「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書(令和7年6月27日)」によると、10代が最も多く65.7%、20代が58.7%と多く、次いで30代が39.7%、40代も39.9%という利用率です。上段でふれたとおり30代〜40代の利用も得られていることが分かります。

>>参考: 総務省_ 総務省ー「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」令和6年6月21日
・10代:65.7%
・20代:58.7%
・30代:39.7%
・40代:39.9%
・50代:25.5%
・60代:18.8%

引用画像:総務省_ 総務省ー令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(令和7年6月27日)、主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全世代・年代別)

利用傾向・その他:

TikTokでは、話題のテーマや音楽に合わせたダンス動画がバズる傾向にありますが、最近ではライフハックや実用的な情報を発信する動画も増えています。特に、動画や写真に音声解説を加えた知的コンテンツが人気を集めています。

企業アカウントも同様に、TikTokのトレンドを取り入れた動画構成や音楽を活用し、社員が登場するダンス動画やエンタメ要素を盛り込んだ投稿を行うなど、「おすすめ」フィードに表示されやすい工夫をしている傾向がみられます。

TikTokの海外ユーザーに関する情報

Bytedance社(TikTok)は、2021年9月27日のプレスリリースで、世界の月間アクティブユーザー数(MAU)が10億人に到達したことを発表しました。

さらに、アプリ市場の調査会社であるSensor Tower社のデータによると、2020年4月時点でApp StoreとGoogle Playを通じた世界累計ダウンロード数が20億回を突破していると報告されています。

その後も利用者は拡大を続けており、「Shopify 日本」のマーケティング戦略ブログによると、2025年時点ではShopify日本の公開データにて、世界の月間アクティブユーザー数が約15億9,000万人に成長していると紹介されています。

>>参考: 
・ TikTok ニュースルーム_ 10億人の皆様に、ありがとうございます!!!( 2021/09/27)
・ Sensor Tower_ TikTok Crosses 2 Billion Downloads After Best Quarter For Any App Ever
・ Shopify 日本 –  TikTokのユーザー数や年齢層は?2025年の最新統計15選

参考画像:TikTok ニュースルーム_10億人の皆様に、ありがとうございます!!!( 2021/09/27)

Pinterest / ピンタレスト

ロゴ画像:Pinterest(ピンタレスト)

Pinterestの国内ユーザー数:1,050万(2024年8月時点)

2024年09月26日公開の日経クロストレンドのインタビューにて、来日していた米Pinterest CEOのビル・レディー氏は、2024年8月時点で、日本のユーザー数が1050万人を突破したことを公表しています。

>>参考:日経クロストレンド-  Pinterestが日本で急成長 買い物エンゲージメント4.1倍の裏側

Pinterestの特徴と国内ユーザーの傾向

Pinterestは、2008年にアメリカでサービスを開始したビジュアル検索SNSです。2014年に日本ではサービス開始しました。

特徴:

Pinterestは、画像収集・共有をメインとしたSNSです。 コミュニケーションが主軸のSNSが多い中、ユーザーは個人のアイディアや知識を収集するキュレーション型のSNSです。

ユーザーは、インターネット上の好きな画像を「ピン」と呼ばれるブックマーク機能で保存・共有します。
従来のSNSは発信される投稿がある程度タイムリーに流れていくイメージですが、画像を収集しストックする利用方法なので、投稿されて時間が経ったものも閲覧されるチャンスがあります。 また、画像に外部リンクを貼付することで、ワンクリックで情報元へアクセスできるのも利便性の高い点です。
ビジネスアカウントでは、動画のアップロードと自動再生が可能で、商品紹介などにも活用されています。

ユーザー層:

既存ユーザーの世代別などの割合は公表されていませんが、下記の2021年04月に公開されたCNET Japaの記事では、Z世代と呼ばれるユーザーが前年比で50%増加し、男性が48%、ミレニアム世代が36%増加したことも公表しています。

>>参考:CNET Japan-  コロナ禍に「Pinterest」が急成長した理由–前年比で利用者1.6倍、料理レシピ探しにも (2021年04月15日)

Pinterestの海外ユーザーに関する情報

2025年2月6日にリリースされた2024年第4四半期の業績発表で、全世界の月間アクティブユーザー数(MAU)は前年比11%増加し、5億5,300万人になったことを発表しています。

>>参考:Pinterest・Press releases-  Pinterest Announces Fourth Quarter and Full Year 2024 Results, Delivers First Billion Dollar Revenue Quarter(February 6, 2025)

LinkedIn / リンクトイン

ロゴ画像:LinkedIn(リンクトイン)

LinkedInの国内ユーザー数:400万以上(2024年9月時点)

LinkedIn社、営業マネジャー鈴木氏の2024年9月の投稿にて、Linkedin登録者数が400万人を突破した旨を伝える投稿がありました。また、Linkedin社のWebサイトでの公式情報では400万以上を表す「4M+」と掲載されています(2025年3月時点)。

>>参考:  LinkedInプレスルーム-About Us

>>参考:  LinkedIn・営業マネジャー鈴木 基規氏の2024年9月投稿より

参考画像:LinkedIn社・営業マネジャー鈴木 基規氏の2024年9月投稿より

LinkedInの特徴と国内ユーザーの傾向

2003年にサービスを開始し、2016年12月には米マイクロソフト社の傘下に入りました。2011年10月から日本語でのサービスを開始しています。

特徴:

LinkedInは、実名制のビジネス特化型SNS です。ユーザーが自身の学歴や職歴を登録することで、関連する人脈を広げることができます。特に、個人の転職活動 や 企業の採用活動 に活用されており、双方にとって有益なプラットフォームとなっています。

また、ホーム画面に表示される 「つながりの提案」 や 「類似するその他のプロフィール」 から、他のユーザーにリクエストを送り、積極的にネットワークを広げることも可能です。

さらに、LinkedInには 有料のサブスクリプションサービス「Premiumプラン」 があります。個人向け・企業向けそれぞれに適したプランが用意されており、特に企業向けプランは採用活動や営業支援に役立ちます。

<有料プラン4種>
Premium Business
Sales Navigator
Recruiter Lite
LinkedInラーニング

>>参考:LinkedInヘルプ _  無料のLinkedInアカウントとLinkedIn Premiumアカウントの違いについて

利用傾向・その他:

ビジネスに軸をおいているSNSで、個人は自己プロフィールと経歴を公開し、企業は社会活動や採用情報を発信することで、個人と企業、個人間のビジネス交流のプラットフォームとして普及しています。

LinkedInの海外ユーザーに関する情報

Linkedinは、世界200の国と地域に12億人以上のユーザーがいると、LinkedinのWebページのプレスルームで公開されています(2025年8月時点)。

>>参考:  LinkedInプレスルーム_About Us

引用画像:LinkedInプレスルーム_About Usより、世界地図による利用者分布図。

Threads / スレッズ

ロゴ画像:Threads(スレッズ)

Threadsの世界ユーザー数:4億人以上(2025年8月13日時点)

現時点では、日本国内のみのユーザー数については公式発表がありません。

インスタグラム代表のアダム・モッセーリ氏は、2025年8月13日の自身の投稿で、Threadsの世界における月間アクティブユーザー数(MAU)が4億人を突破したことを明らかにしています。

ちなみに、2024年4月24日にX(旧Twitter)で発表された際には、月間アクティブユーザー数は1億5,000万人を超えていたことが報告されており、わずか1年でユーザー数が倍増したことが分かります。

なお、Meta社は2024年第1四半期以降、個別SNSごとのユーザー数を公表せず、Facebook・Instagram・WhatsApp・Messengerといった「ファミリーアプリ」全体の総合ユーザー数のみを発表する方針に切り替えています。
そのため、今回の発表は例外的にモッセーリ氏によって共有されたものとみられます。

>>参考: 
・ インスタグラム社代表のアダム・モッセーリ氏  Threads -(@mosseri)2025/08/13投稿より
・ Meta Newsroom _ X(旧 Twitter)アカウント(@MetaNewsroom)2024年4月25日投稿より

参考画像:Threads - インスタグラム社代表のアダム・モッセーリ氏 @mosseri(2025/08/13投稿)

Threadsについて

主要SNSのFacebookとInstagramを傘下にもつMeta社が、2023年7月にThreadsのサービスを開始しました。ちなみに、2021年10月に社名であったFacebookからMetaに変更され、Facebookはサービスブランド名となりました。ThreadsもInstagramとFacebookと同様に、Meta社傘下のサービスです。

特徴:

Meta社が開発したテキストベースのリアルタイムコミュニケーションを主軸としたソーシャルメディアアプリです。X(旧Twitter)の代替えを狙ったとされています。

最大500文字までの投稿が可能で、リンク、写真、動画、GIFなども追加できます。また2025年1月24日に予約投稿ができるようになるなど、アップデートは続いており、さらに機能拡充を進めているようです。

Threadsのアカウントを開設するには、Instagramのアカウントが必要で、両者を連携させる必要があります。Instagramアカウントを持っていない場合は、まずはInstagramのアカウントから作成しなければなりません。ただし、この連携により、既存のプロフィール情報やフォロワーを引き継ぐことができるため、Threadsをスムーズに始めることができるという利点もあります。

一方で、Meta社のSNSアプリ同士を連携せずに、独立したアカウントで利用したいと考えるユーザーも一定数存在します。こうしたユーザーにとっては、Instagramとの連携がThreads利用のハードルとなる可能性があり、今後のユーザー数の伸びにどのような影響を与えるか、引き続き注視していきたいところです。

>>参考:Meta Newsroom_   Introducing Threads: A New Way to Share With Text(2023年7月5日)

Bluesky / ブルースカイ)

ロゴ画像:Bluesky(ブルースカイ)

Blueskyの世界ユーザー数:3,000万人(2025年1月時点)

Blueskyの日本単独での国内ユーザー数は、現時点では公式発表されていません。

2024年2月に招待制が廃止され、誰でもアカウント登録が可能になったことを受け、世界でのユーザー数は徐々に増え続けているようです。世界でのユーザー数が2024年2月23日には500万を超え、2025年1月29日には3000万人に達したことを公式Blueskyアカウントで発表しています。

>>参考: Bluesky(@bsky.app)
 2024年2月23日投稿
 2025年1月29日投稿

参考投稿画像: Bluesky(@bsky.app)で、世界でのユーザー数が2024年2月23日には500万を超え、2025年1月29日には3000万人に達したことを公式Blueskyアカウントで発表。

Blueskyについて

Blueskyは、元Twitter社CEOのジャック・ドーシー氏が立ち上げたSNSです。X(旧Twitter)やThreadsと同様に、テキストを中心としたコミュニケーションを主軸としています。

特徴:

Blueskyは分散型SNSであり、中央サーバーによる一元管理ではなく、複数のサーバーで分散管理される仕組みを採用しています。また、「ATプロトコル」に対応しているため、ユーザーが自分のデータを自由に管理でき、異なるサービスへの移行が可能です。例えば、Blueskyで得たフォロワーや投稿データをそのまま他のSNSへ移行することができます。

投稿に関しては、最大300文字のテキスト投稿が可能で、画像は最大4枚まで添付できます。また、現時点では広告が表示されておらず、タイムラインにはユーザーの投稿のみが表示されるシンプルな構成です。さらに、「いいね」やコメント、リポスト、引用ポストといった機能を活用して、他のユーザーと交流することができます。

2024年には機能アップデートがつづき、ダイレクトメッセージ(DM)や、動画も投稿できるようになりました。現時点では、非公開アカウント(鍵アカウント)や予約投稿などができないため、今後も期待したいところです。

>>参考: Bluesky(@bsky.app)
 2024年5月23日投稿(ダイレクトメッセージ(DM)機能について)
 2024年9月12日投稿(動画の投稿が可能に)

参考投稿画像: Bluesky(@bsky.app)で2024年5月23日投稿DM機能について、2024年9月12日投稿の動画の投稿が可能になったと投稿。

まとめ:各SNSのユーザー数と特徴をふまえて公式アカウントを開設しましょう。

SNSには、マス広告ではリーチしにくいユーザー層が存在します。そのため、企業が効果的に情報を発信し、顧客との接点を築くには、自社に適したSNSアカウントの開設が欠かせなくなりました。

公式SNSアカウントを開設する際は、ターゲット層やコミュニケーションの方法を明確にし、各SNSのユーザー特性や文化を理解した上で、最適なプラットフォームを選ぶことが重要です。

またSNSの国内ユーザー数は、公式発表の頻度が限られているため、正確なデータを得るのが難しい状況ですが、本記事では公開情報のリリースなどをもとに随時更新を行う予定です。

SNSは、プラットフォームの経営方針やアルゴリズムが日々変化しており、どのSNSが自社の商品やサービスに最適かを見極めるのは簡単ではありませが、商材に合ったプラットフォームを選び、より良い運用を目指していくことが大切だと弊社も考えています。
当ブログが、皆さまのSNS運用の参考になれば幸いです。

お気軽にお問い合わせください。

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X(旧Twitter)企業アカウントの「#猫の日」投稿事例2025https://www.sns.adishplus.co.jp/blog/sns-management/blog-catday2025/Fri, 28 Mar 2025 01:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=10788

【記念日】2025年「猫の日」の企業のX(Twitter)アカウントによるキャンペーンと妄想猫型商品の投稿をまとめました。]]>

年間を通してSNSで盛り上がる「記念日」や「今日は何の日」は数多くありますが、その中のひとつの2月22日「猫の日」は当日にトレンド入りするほどの盛り上がりを見せます。企業アカウントだけでなく、一般ユーザーも可愛らしい猫の写真やイラストを投稿し、X(Twitter)では毎年話題になります。
多くのユーザーに接点を得るチャンスとしてSNS担当者であれば工夫を凝らした投稿をしたいところです。そこで2025年2月22日「猫の日」の投稿やキャンペーンの事例をまとめました。ぜひSNS運用の参考にしてください。

2025年2月22日のトレンドワードの上位に来た「猫の日」関連ワード

個々のユーザーによって表示が若干変わりますが、当日は朝から猫に関連したハッシュタグやワードがトレンド入りしていました。

2025年:猫の日にトレンド入りしていた関連#ハッシュタグとワード
  • #猫の日
  • #にゃんにゃんにゃんの日
  • ねこの日
  • ネコの日
  • ニャンニャンニャンの日
  • にゃんこの日

参考画像:2025年猫の日のトレンドランキング、筆者アプリ表示。

2025年2月22日「猫の日」は土曜日でした。

週末に利用が伸びるSNS

総務省の昨年2024年に発表された「令和5年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、インターネットの利用で「ソーシャルメディアを見る・書く」の項目が、全体で平日の利用時間は平均38.9分、休日は平均80.3分とあり、利用時間が週末に伸びていることが分かります。特に、10代と20代は週末の利用時間の伸びが大きいことが分かります。

全体:平日38.9分 休日47.4分
10代:平日56.0分 休日80.3分
20代:平日79.4分 休日108.4分
30代:平日45.3分 休日55.2分

参考画像:「令和5年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」、インターネットの利用時間集計。

>>参考:  総務省 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

苦戦した週末の「猫の日」

上段のとおりSNSの利用者は平日よりも週末に増えるといわれていますが、一方で多くの投稿に埋もれてしまい、エンゲージメントが伸びにくい場合もあります。そのため、話題の「今日は何の日」が週末に当たる際、企業アカウントが投稿するかどうかは悩ましいところです。

筆者が担当する企業X(Twitter)アカウントでも「猫の日」の投稿をしましたが、期待に反してエンゲージメントやインプレッション数が伸び悩みました。やはり週末の難しさを感じた日でもありましたが、皆さんの担当されているX(Twitter)アカウントではいかがだったでしょうか。今後も「猫の日」の動きを注視していきたいと思います。

ここから2025年2月22日「猫の日」の企業X(Twitter)アカウントによる投稿をご紹介します。

「猫の日」にX(Twitter)キャンペーンを実施する企業アカウント

「猫の日」にX(Twitter)キャンペーンを実施する企業が、年々増えたように思います。特に「猫」が話題になるタイミングでもあるため、猫をデザインした商品の認知を高める機会になり、またプレゼント(賞品)を猫に関連する物にした場合も、効果的にアピールできるチャンスとなるためだと思います。

事例:新宿中村屋 お菓子【公式】

>>参考:  @nakamuraya_kasi 2025年2月17日投稿

菓子食品メーカー・販売、新宿中村屋のお菓子の情報を発信している公式X(Twitter)アカウントでは、今回の猫の日に主力商品の中華まんをプレゼントするキャンペーンを実施しました。
投稿には、猫をモチーフにアレンジされた中華まんの画像が添えられ、タイムラインで目を引く一因となったようです。 さらに、キャンペーンの応募とは別に、この投稿には一般ユーザーから自宅の猫の写真がリプライで寄せられるなど、思わぬ形で盛り上がりを見せました。企業とユーザーの自然な交流が生まれた、印象的な事例といえるでしょう。

  • 応募方法:フォロー&リポスト(リツイート)
  • 実施期間:2025年2月17日~22日
  • プレゼント:自社の冷凍食品(あんまん)
投稿イメージ:新宿中村屋 お菓子【公式】2025年2月17日投稿の猫の日キャンペーン投稿。

事例:CHOYA (チョーヤ梅酒)

>>参考: 
 2025年2月22日投稿、キャンペーン投稿
 2024年12月5日投稿、公式キャラクター目指して奮闘中の「CHOYA ウメねこ」について。

梅酒を主とした果実酒の製造・販売を手がけるチョーヤ梅酒の公式X(Twitter)アカウントです。2025年の「猫の日」に合わせて、猫のぬいぐるみのプレゼントキャンペーンを実施していました。
このキャンペーンでは、公式キャラクターを目指して奮闘中という設定の「CHOYA ウメねこ」のぬいぐるみを、「ニャー(2)」にちなんで2名にプレゼントするものでした。
「CHOYA ウメねこ」はイベント出店時に関連グッズが販売されることもありますが、普段は手に入りにくいためファンの関心を集めたようで、キャンペーンの応募者も多くリポスト数は1万件を超えていました。非売品をインセンティブ(賞品)にするとファンが喜ぶ企画になります。

  • 応募方法:フォロー&リポスト(リツイート)
  • 実施期間:2025年2月22日~3月3日
  • プレゼント:自社公式キャラクターのぬいぐるみ(非売品)
投稿イメージ:・CHOYA (チョーヤ梅酒)、猫の日キャンペーン投稿と、公式キャラクター目指して奮闘中の「CHOYA ウメねこ」について2024/12/5投稿より。

事例:ニコニコ公式

>>参考:  @nico_nico_info 2025年2月22日投稿

動画共有サービス「ニコニコ」の公式X(Twitter)アカウントです。
普段から話題の動画やおすすめの「#踊ってみた」動画などを紹介し、ユーザーに最新情報を発信しています。今年の「猫の日」には、猫型ケースのワイヤレスイヤホンが当たるプレゼントキャンペーンを実施していました。
ニコニコのユーザー層を意識しつつ、また「猫の日」にちなんだデザインを採用するなど、自社ファンの関心に寄り添ったインセンティブ選びが光ります。ターゲット層やイベントテーマに合った賞品を企画する際の参考になる事例といえるでしょう。

  • 応募方法:フォロー&リポスト(リツイート)をして希望商品をリプライする。
  • 実施期間:2025年2月22日~3月2日
  • プレゼント:猫型ケースのワイヤレスイヤホン
投稿イメージ:ニコニコ公式X(Twitter)の猫の日キャンペーン稿より。

事例:新潟味のれん本舗【公式】

>>参考:  @niigataajinoren 2025年2月20日投稿

新潟県長岡市に本社を置く米菓の製造・販売会社、新潟味のれん本舗の公式X(Twitter)アカウントでは、「猫の日」にあわせて期間限定で販売している「マカダミアニャッツBOX」をプレゼントするキャンペーンを実施していました。
おかきが入ったボックスを組み立てると、猫が遊べるお家になるというユニークな商品です。
昨年のユーザーの声を反映し、ボックスのサイズを改良するなど、猫好きの関心を引く工夫が施されています。X(Twitter)キャンペーンを通じて商品の認知を広めるとともに、ユーザーの意見を取り入れながら商品を育てていく姿勢が感じられる事例です。

  • 応募方法:フォロー&リポスト(リツイート)
  • 実施期間:2025年2月22日~24日
  • プレゼント:自社のお菓子プレゼント(箱が猫ボックスになる)
投稿イメージ:新潟味のれん本舗【公式】X(Twitter)、猫の日キャンペーン投稿より。

事例:株式会社日本デキシー

>>参考: @dixie_japan
 2025年2月20日投稿
 2025年2月21日投稿
 2025年2月22日投稿

紙コップ・紙製品を主とする食品容器の製造販売、株式会社日本デキシーの公式X(Twitter)アカウントです。
日頃から「#企業公式が朝の挨拶を言い合う」「#企業公式が地元の天気を言い合う」などのハッシュタグを活用し、オフィスのある千代田区の天気情報などを投稿しています。また自社商材である紙コップの活用例や、Instagramに投稿している紙コップを利用したラッピング方法について紹介するなど、企業のコンシェルジュ的な役割を担う運用を行っています。
「猫の日」にはフチを折るとねこ耳になる紙コップ商品「ねこっぷ」をプレゼントするX(Twitter)キャンペーンを実施していました。「猫の日」キャンペーンに向けて準備する様子も投稿しているのも共感できます。猫モチーフの商品を効果的にアピールしつつ、企業の雰囲気も伝える投稿は、企業アカウントの運用事例として参考になります。

  • 応募方法:フォロー&リポスト(リツイート)
  • 実施期間:2025年2月21日~24日
  • プレゼント:自社の猫デザインの紙コップと新商品の組み合わせ
投稿イメージ:株式会社日本デキシーの猫の日キャンペーン投稿。

事例:カフェ・ベローチェ公式(C-United)

>>参考:  @PR_VELOCE 2025年2月22日投稿

喫茶店チェーンを展開するC-United株式会社の店舗ブランドのカフェ・ベローチェの公式X(Twitter)アカウントです。
もともと、前身である「珈琲館シャノアール」の「シャノアール(Chat Noir)」がフランス語で「黒猫」を意味することから、ブランドのロゴにも猫がデザインされています。
X(Twitter)では5匹の「ふちねこ」が登場する投稿が続くほか、猫をモチーフにしたハッピーバッグの販売など、「猫の日」以外にも猫を活かしたブランディングを展開しています。
「猫の日」には、3月に発売予定の猫デザインのトートバッグをプレゼントするX(Twitter)キャンペーンを実施。キャンペーンを通じて商品発売を告知する形となり、猫好きのユーザーに向けた効果的なプロモーションです。

  • 応募方法:フォロー&引用リポスト(リツイート)に指定ハッシュタグを加える。
  • 実施期間:2025年2月21日~3月2日
  • プレゼント:発売前の自社商品(猫デザインのトートバック)
投稿イメージ:カフェ・ベローチェ公式(C-United)、猫の日キャンペーン投稿。

事例:ヤマト運輸

>>参考: @yamato_19191129
 2025年2月13日投稿、クロネコもふもふセット
 2025年2月13日投稿、オリジナルモビリティセット
 2025年2月21日投稿、トリビア情報

大手配送会社のヤマト運輸の公式X(Twitter)アカウントです。
企業ロゴに黒猫がデザインされていることから、毎年「猫の日」に合わせたキャンペーンやコラボ商品を展開しています。
2025年の「猫の日」では、2つのプレゼントキャンペーンを実施。1つは、可愛らしいクロネコのぬいぐるみセット、もう1つは、ヤマト運輸オリジナル模型の飛行機や自動車が含まれる「モビリティセット」のプレゼント企画でした。タイプの異なる2つの賞品を用意することで、幅広い層のユーザーにアプローチする工夫が感じられます。
また「猫の日」キャンペーンとは別に、不在連絡票の猫耳を模したギザギザ部分は、ただのデザインではなく視覚障がいのある方が触って識別できるように設計されているという心温まる豆知識も投稿しています。

  • 応募方法:フォロー&引用リポスト(リツイート)に指定ハッシュタグを加える
  • 実施期間:2025年2月13日~22日
  • プレゼント:①自社公式キャラクターグッズのぬいぐるみとパスケース、②自社公式飛行機とトラックの模型(非売品)
投稿イメージ:ヤマト運輸の猫の日キャンペーン投稿とトリビア投稿。

「猫の日」にあわせて期間限定の猫モチーフ商品発売

「猫の日」だけにフォーカスした期間限定商品の発売をする企業も増えてきました。あわせて期間限定商品にあわせてキャンペーンも実施していた好事例をご紹介します。

事例:セブン‐イレブン・ジャパン

>>参考: @711SEJ、キャンペーン投稿
 2025年2月17日 午前10:00 予告投稿
 2025年2月19日 午前10:00投稿 「肉球のおだんご きにゃこムース&黒糖ゼリー」キャンペーン投稿
 2025年2月22日 午後4:10投稿 期間限定の「セブンでにゃんこ発見」商品を全て紹介

>>参考: @711SEJ、期間限定商品紹介投稿
 2025年2月18日投稿
 2025年2月19日投稿
 2025年2月20日投稿
 2025年2月21日投稿
 2025年2月22日投稿

コンビニエンス ストアチェーン、セブンイレブンの公式X(Twitter)アカウントです。
今年の「猫の日」は期間限定の猫モチーフのお菓子やパンを販売していました。2025年は、2月16日から順次発売し、各商品が発売されるごとに2000円分のQUOカードを222名にプレゼントするX(Twitter)キャンペーンも並行して実施しています。
猫の肉球やシッポを模した可愛らしい商品が期間限定での販売ということから、ユーザーの熱量も高まったようで、キャンペーンの応募とは関係なく一般ユーザーから購入したことや感想が投稿され、UGCも多く生む好事例となりました。

投稿イメージ:セブン‐イレブン・ジャパン公式X(Twitter)、2025年猫の日キャンペーンと期間限定商品。

実際には販売されていない妄想商品画像を投稿

ここからは、エイプリルフールのように実際には無い商品を、まるで販売しているように楽しい投稿をしている企業アカウント事例をご紹介します。

事例:「カルピス“水玉通信”」

>>参考:  @calpis_mizutama 2025年2月22日投稿

アサヒ飲料が販売する乳酸菌飲料のカルピスの公式X(Twitter)アカウントです。
今回の「猫の日」には「#あったらいいな」というハッシュタグをつけて、猫型ボトルを紹介していました。持ち上げると長く伸びるボトルという実際には無い面白い商品画像を投稿しています。ユーザーから「欲しい」または「かわいい」という多くのリプライをもらっていました。

投稿イメージ:「カルピス“水玉通信”」の猫の日投稿。妄想伸びる猫型ボトル。

事例:サッポロ一番

>>参考:  @sapporo1ban_jp 2025年2月21日投稿

即席麺の製造・販売、サンヨー食品の商品ブランド「サッポロ一番」の公式X(Twitter)アカウントです。
「猫の日」の前日に少し早めに投稿していました。投稿は猫型ラーメンパッケージの画像を投稿しています。また、文面では「個性豊かな4匹の麺猫ちゃん、どの子がお好みかにゃ?」とユーザーに問いかけています。この問いかけに対して、一般ユーザーは「塩ラーメン!ニャン」と猫語で反応したり、飼っている猫の写真を投稿したりと、盛り上がりを見せました。
投稿の下に「※実際の商品ではございません。」と記載されていることで、実際には存在しない商品をまるで本当にあるかのように楽しむ要素が加わり、さらに面白さを引き立てていました。

投稿イメージ:サッポロ一番、妄想猫型パッケージを紹介。いつも食べてるあの味のパッケージが変わったら楽しいですね。

事例:【公式】味ぽん@しあわせ、ぽん!

>>参考:  @ajipon_mizkan 2025年2月22日投稿

調味料・食品の製造メーカー、ミツカンの商品ブランド「味ぽん」の公式X(Twitter)アカウントです。
今年の「猫の日」には、ポン酢のキャップが猫の顔になっている画像を投稿していました。蓋を開けて注ごうとすると、猫があくびをしているようになるデザインを中の人が考えたそうです。
投稿文には「どうしても具現化したい​ので、同志の方はいいねと拡散お願いします。」とあったので、多くのユーザーからリプライでデザインのリクエストや「付け替えられるといいな」というような要望がみられました。まるでユーザーと商品開発をしているような交流がみられました。

投稿イメージ:味ぽん公式X(Twitter)、妄想猫型キャップ。これはプレゼントキャンペーンしていただきたい。期待しています。

事例:味の素AGF【公式】

>>参考:  @agfcm2 2025年2月22日投稿

飲食料品の製造・販売企業の味の素AGFの公式X(Twitter)アカウントです。
こちらのアカウントではコーヒーをメインとする商品についての情報が発信されています。今回の「猫の日」は、まるで猫を飼うユーザーからリサーチしたような、しっかりした商品コンセプトのある猫型マグカップを紹介する投稿でした。
猫に倒されにくくなるように吸盤と蓋つきというマグカップは、猫を飼っていなくても欲しくなるマグカップです。 ユーザーからは「ぜひ商品化お願いします」というリプライが多く、画像の下部に「※実際にこういった商品はありません。」と表示されていることが残念に思うほどでした。

投稿イメージ:味の素AGF【公式】X(Twitter)、妄想猫型マグカップ、猫を飼う人ならずとも欲しくなる商品でした。

事例:明治 エッセル スーパーカップ【公式】

>>参考:  @essel_sweets 2025年2月21日投稿

食品メーカー、株式会社明治のアイスクリームブランド「エッセルスーパーカップ」の公式X(Twitter)アカウントです。
こちらのアカウントの「猫の日」投稿は、少し早めの前日の2月21日に投稿していました。「超バニャラ」とあるように甘いバニラ味を想像させる可愛らしい猫がデザインされたパッケージ画像を投稿していました。
多くのユーザーから「売ってたら絶対に買う!!」などのリプライが投稿されていました。また、このパッケージにデザインされている猫が可愛らしかったせいか、多くのユーザーが自宅の猫の写真を添えてリプライしています。こちらもユーザーとの交流が生まれる投稿となったようです。

投稿イメージ:明治 エッセル スーパーカップ【公式】、各味の猫パッケージデザインも欲しくなるほど、可愛いイラストでした。

事例:マクドナルド

>>参考:@McDonaldsJapan
 2025年2月22日 午前8:00 投稿
 2025年2月22日 午前10:30投稿

ハンバーガーチェーン大手、日本マクドナルドの公式X(Twitter)アカウントです。
「猫の日」当時には多くの猫に関連した面白い投稿を複数回していました。その中でも午前8時に、期間限定商品の黒チュロスの中身のいちごチョコを猫型にした画像を投稿しています。続けて午前10時30分に、猫耳型のバンズの画像を投稿しています。
もちろん、どちらの投稿もユーザーから反応が多く、「販売の予定はないのか」というようなリプライが投稿されていました。またマクドナルドは海外からのリプライも付いているので、グローバル企業ならではだと思いました。

投稿イメージ:日本マクドナルドの公式X(Twitter)、妄想猫型バンスのハンバーガーはぜひ食べてみたいです。

猫を大切にする活動

事例:Yahoo! JAPAN(ヤフー)

>>参考:  @Yahoo_JAPAN_PR 2025年2月22日投稿

日本を代表するインターネットポータルサイト「Yahoo! JAPAN」の公式X(Twitter)アカウントです。
Yahoo! JAPANは、普段からさまざまな支援を求める団体へ募金しやすいプラットフォーム「Yahoo! JAPAN ネット募金」を運営しています。
今回は「猫の日」ということもあり、保護猫の課題に取り組む活動団体への支援を呼びかける投稿をしました。この投稿を通じて、支援を必要とする団体の存在を知るきっかけになるとともに、企業の社会貢献活動を伝える機会として有効的な内容でした。

投稿イメージ:Yahoo! JAPAN(ヤフー)、猫の日小さな命を救うためプログラム。Yahooネット募金の紹介投稿。

まとめ:盛り上がる「猫の日」に話題を作ろう

X(Twitter)でプレゼントキャンペーンを実施した企業の傾向

① キャンペーンで「出会い」を作る

「猫の日」はSNSで大きく盛り上がるため、特に「猫好き」なユーザーが集まりやすく、企業にとってはターゲット層に向けて商品やブランドの特徴を効果的にアピールできるチャンスとなっています。

② 「ニャン」にちなんで当選者数や締め切時間を「2」に関連した設定をする

猫の鳴き声「ニャン(2)」にちなんで、2月22日が「猫の日」として制定されています。そのため、多くの企業が締め切り時間を「22時」にしたり、当選者数を「2名」「22名」など、”ニャン”にちなんだ数字に設定する傾向が見られました。「猫の日」は他の記念日と比べても、数字が話題になりやすいのが特徴です。

>>参考:  雑学ネタ帳_猫の日(2月22日 記念日)

③ キャンペーンの実施タイミング

企業によって、キャンペーンのピークをどこに設定するかは異なりますが、大きく分けて2つのパターンが見られます。

・「猫の日」当日に開始する:
話題が最高潮に達するタイミングで実施し、多くのユーザーの目に留まるようにする。

・事前に開始し、「猫の日」に締め切る:
早めに認知を広げ、当日に締め切りを設定することで、参加を促す。

「猫モチーフ」妄想商品の投稿の傾向

「猫の日」には、実際には販売されていない架空の商品やサービスをテーマにした、企業アカウントによるユニークな投稿が多く見られました。

① 「いいね」やリプライでの参加を促す文章

企業アカウントの投稿では、「もしこの商品があったら購入しますか?」とユーザーに問いかけるスタイルが多く、「いいね」やリプライを促す内容で投稿文を工夫していました。こうした投稿はエンゲージメントの獲得の対策になります。

② 「実在しません」というユーモアが魅力

実際には存在しないと明記しつつ、思わず「本当にあったらいいのに!」と思わせることで、誤解を防ぎながら話題性を生み出していました。

③AIによる高品質な画像の活用

猫の日の投稿では、AIを活用したリアルな猫モチーフのデザインや商品画像を使用する企業アカウントも見られました。投稿文にはAI利用を明記していないケースも多いですが、今後はAI生成のイラストや動画を活用した投稿がさらに増えていくことが予想されます。

当ブログでは、2025年の「猫の日」に実施されたX(Twitter)キャンペーンや、ユニークな猫モチーフの妄想商品の投稿をまとめました。
「猫の日」を最大限に活用し、企業ごとに工夫を凝らした投稿がされていました。今年もX(Twitter)ユーザーとして楽しませていただきました。この記事が、これからSNS運用を担当される方の参考になれば幸いです。

お気軽にお問い合わせください。

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Instagram(インスタグラム)静止画像のアスペクト比と最適サイズhttps://www.sns.adishplus.co.jp/blog/instagram/blog-20250310/Mon, 10 Mar 2025 01:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=10436

【運用Tips】Instagram(インスタグラム)のフィード投稿、静止画像の最適サイズをアスペクト比とピクセルサイズをまとめました。]]>

SNS運用を担当していると、画像の重要性を実感する機会が多いのではないでしょうか。特にInstagramでは、フィード投稿、ストーリーズ、リール(動画)など、さまざまな投稿形式を使い分ける運用が求められる中、企業アカウントにおいては画像の劣化を防ぎ、より質の高い投稿を目指したいところです。
本記事では、Instagramのフィード投稿に適した静止画像の推奨サイズや、Instagram社代表のAdam Mosseri氏による最新の発信内容についてまとめています。
なお、Instagramの仕様変更は日々更新されるため、本ブログ記事も随時更新していく予定です。

プロフィール画面の表示グリッドのサイズが変わった(2025年1月)

2024年8月ごろから一部ユーザーにのみテストしていたようですが、2025年1月のアップデートでプロフィール画面の表示グリッドが変更されました。

Instagram社代表のAdam Mosseri氏によると、今回のアップデートは、スマートフォンで撮影される写真や動画のほとんどが縦長であることが背景にあり、ストーリーズやリール(動画)と一緒に表示された際に、画面全体のデザインに統一感を持たせることが目的だそうです。

また、これまで投稿用に画像を正方形に作成し調整するのは手間だったと思いますが、スマートフォンで撮影した縦長の写真や動画を、そのまま簡単に投稿しても違和感が無いようになった点も、今回の改善のポイントとして紹介されています。

>>参考: Instagram代表、Adam Mosseri氏による投稿:2025年1月のアップデートについて
 Adam Mosseri氏のInstagramアカウント(@mosseri)、2025年1月20日投稿より

参考画像:Adam Mosseri氏のInstagramアカウント(@mosseri)、2025年1月20日投稿、プロフィール画面の表示グリッド変更を伝えるものでした。さすが代表ですよね、何らかのWebサイトではなくInstagramで発信しますね。

プロフィール画面の表示グリッドの比率は「3:4」

いままでの正方形画像の投稿はどうなるのか?!

これまでInstagramに投稿する画像は、正方形(1:1)のものが多かったと思います。プロフィール画面では縦長に調整されて表示されますが、実際にフィード画面で投稿を閲覧すると、画像は正方形のまま表示されるため、画像の一部が切り取られるわけではありません。

新グリッド表示のアスペクト比は、推奨アスペクト比の縦長とは違う。

2025年に変更された新しいプロフィール画面では、表示グリッドが縦長になりました。よく見ると、推奨アスペクト比「4:5」の投稿やリールなどの縦長コンテンツも、若干トリミングされていることが分かります。そのため、画像に文字を入れてデザインする際は、縦長タイプの画像でもレイアウトに注意が必要です。

今後、推奨アスペクト比が変更されるのか、さらに表示グリッドが変わるのかは、現時点では不明です。引き続き、最新情報をチェックして行きたいところです(2025年2月現在)。

>>参考:  Instagram社の公式アカウントの表示

参考画像:Instagram社の公式アカウントのプロフィール画面とリール画面の表示。縦長グリッドでもリールなどは少しトリミングされます。

発見タブ(虫眼鏡アイコン)での表示はいままで通り

今後のアップデートで変更される可能性はありますが、現時点では発見タブの表示グリッドは従来通りです(2025年2月現在)。正方形の画像はそのまま正方形で表示され、リール動画は縦長で表示されています。

正方形投稿にグリッドを戻す方法

これまで、文字多めの画像を使ったコンテンツスタイルで投稿してきた企業アカウントでは、プロフィール画面で画像が見切れてしまうケースが多く見られます。
この表示変更については、ユーザー側も状況を理解しているため、大きな問題にはなりにくいかもしれませんが、もともと正方形での表示を前提にデザインされた画像の場合、縦長表示に切り替わることで内容が伝わりにくいコンテンツになる可能性もあります。
若干の余白はできてしまいますが、表示グリッドを正方形に変更する方法もありますので、以下の方法で対処するのもおすすめです。

既に正方形表示するように対応している企業アカウント

>>参考:  ロート製薬 (@rohto_official)

画像内に文字がある場合は見切れてしまうため、表示を新グリッドに対応できるように正方形表示に設定している企業の一つです。投稿量が多い中、対応の速さに頭が下がります。

参考画像:ロート製薬 (@rohto_official)のInstagramアカウントのプロフィール画面表示。この対応の速さは見習いたいです。

<設定方法>正方形表示に戻す方法

すべての投稿を一括で変更する方法はなく1投稿ずつの設定になります。

①プロフィール画面で正方形表示に戻したい投稿をタップします。

※何もしていない状態は「3:4」の縦長表示になり、画像内の文字が見切れてしまっています。

参考画像:設定①プロフィール画面で正方形表示に戻したい投稿をタップします。「大暑」という文字が見切れている。
※筆者アカウント画面

②その投稿の右上にある「・・・」をタップします。

参考画像:設定②②その投稿の右上にある「・・・」をタップします。
※筆者アカウント画面

③表示されるメニューの中にある「プレビューを調整」をタップします。

参考画像:設定③表示されるメニューの中にある「プレビューを調整」をタップ。フィードで見ると画像は正方形。

④画面下に表示される「画面にあわせる」をタップします。

参考画像:設定④画面下に表示される「画面にあわせる」をタップします。
※筆者アカウント画面

⑤画面下に表示される「背景」をタップすると、余白の色を白または黒に変更が可能です。

参考画像:設定⑤画面下に表示される「背景」をタップすると余白の色を白か黒に変更が可能です。黒い画像が少ない場合は、余白が黒いと目立ちます。
※筆者アカウント画面

⑥右上の「完了」をタップし正方形表示設定になります。

参考画像:設定⑥右上の「完了」をタップし正方形表示設定になります。
※筆者アカウント画面

ここからはInstagramのフィード投稿の静止画像の最適サイズについて確認してまいります。

Instagram(インスタグラム)のフィード投稿の静止画像について

静止画像項目Instagramの仕様
容量(ファイルサイズ)30MB以下
形式(拡張子)(推奨)JPG、PNG
※実際にはスマートフォン撮影のTIFFも可能
1投稿に投稿できる枚数最大20枚

>>参考: 
 Facebook広告ガイド:Instagramフィードに配信する「認知度アップ」を目的とする画像広告の仕様
 Instagram (@instagram)2024年8月より_投稿で画像20枚可能に

投稿内容:Instagram(@instagram)のX(Twitter)アカウント、投稿で画像20枚可能に2024年8月9日投稿より

Instagram(インスタグラム)の静止画アスペクト比

アスペクト比おすすめのピクセルのサイズ(横数×縦数 px)
1:1 (正方形)1080 × 1080 px
4:5 (縦長)1080 × 1350 px
1.91:1 (横長)1080 × 566 px

※上段のとおり2025年1月のアップデートの影響で、プロフィール画面の表示グリッドが変更されたため、アスペクト比「1:1」の場合は、プロフィール画面では縦長にトリミングされて表示されます。

アスペクト比とは

画像のサイズを表す際に、「アスペクト比」で指定されることがあります。これは、テレビやモニターなどの画面や画像における縦と横の長さの比率を示すものです。表記は「横:縦」と記載されるのが一般的です。

>>参考:  IT用語辞典 e-Words アスペクト比(縦横比)とは

Instagramで推奨されているアスペクト比(フィード投稿)

Instagramのフィード投稿に関する公式の詳細情報は少ないため、Meta社のビジネスヘルプセンターの情報を参考にしました。広告におけるInstagramのフィード投稿では、以下の3つのアスペクト比が推奨されています。

1:1(正方形)

4:5(縦長)

1.91:1(横長)

>>参考: Metaビジネスヘルプセンター
 Meta広告マネージャの各配置でサポートされるアスペクト比

解像度(サイズ)は最大幅1080ピクセルがキーポイント

Instagramヘルプセンターによると、投稿画像の解像度については「アスペクト比が1.91:1〜4:5の範囲で、幅1080ピクセル以上」が推奨されています。また、最小サイズについては「低い解像度で写真を投稿する場合でも、幅320ピクセルまで拡大されます」との記載があります。

画像サイズやデータ容量が大きすぎたり小さすぎたりする場合、Instagram側(アプリ)が自動的にサイズや比率を調整し、最適化された形で投稿されます。ちなみに、この処理はiPhone・Androidのどちらのデバイスでも共通です。

【 画像作成時の注意点 】以下サイズを認識して画像を準備することをおすすめします。

・最小幅:320ピクセル

・最大幅:1080ピクセル

>>参考: Instagramヘルプセンター
 Instagramでシェアする写真の画像解像度

アスペクト比別の表示イメージ

正方形 (1:1)

アスペクト比おすすめのピクセルのサイズ(横数×縦数 px)
1:1 (正方形)1080 × 1080 px

正方形の投稿は、フィード画面で馴染みがあり多くのユーザーが見慣れている画像サイズです。
また2025年1月に実施されたプロフィール画面のグリッド表示の仕様変更により、画像内に文字を入れる場合は、配置に工夫が必要になりました。なお上段で説明していますが、グリッド表示のサムネイルは、正方形表示に変更することも可能です。
デザインのバランスや見やすさを考慮し、必要に応じて設定やレイアウトを調整しましょう。

フィード画面

表示イメージ:正方形(1:1)_1080 × 1080 px

プロフィール画面の表示

表示イメージ:プロフィール画面の1:1正方形画像

縦長 (4:5)

アスペクト比おすすめのピクセルのサイズ(横数×縦数 px)
4:5 (縦長)1080 × 1350 px

縦長画像は正方形画像よりも表示領域が広く、縦方向にスペースがあるためテキストや情報を盛り込みやすいのが特徴です。
2025年1月のアップデートにより変更された表示グリッドのアスペクト比(3:4)が違うため、やはり表示領域をトリミングされてしまいますが、トリミングなどの影響は少ないため今後の投稿にはおすすめです。

フィード画面

表示イメージ:縦長(4:5)_1080 × 1350 px

プロフィール画面の表示

表示イメージ:プロフィール画面の縦長4:5画像の表示

横長 (1.91:1) 

アスペクト比おすすめのピクセルのサイズ(横数×縦数 px)
1.91:1 (横長)1080 × 566 px

特にスマートフォンでの画面占有率が下がるため、アピール度も下がる可能性があります。編集ができない商品クリエイティブや、映像の場合はこの横長サイズで投稿する場合があるようです。
またプロフィール画面での表示は、画像が大きくトリミングされてしまうため、画像内に文字を入れることはあまりおすすめできません。

フィード画面

表示イメージ:横長(1.91:1)_1080 × 566 px

プロフィール画面の表示

表示イメージ:プロフィール画面の横長1.91:1の表示

まとめ:画像制作の注意点(2025年2月時点)

プロフィール画面の表示グリッドの比率は「3:4」

プロフィール画面の表示グリットのアスペクト比は、静止画像の推奨アスペクトとは違うため、どのサイズでもトリミング調整されて表示されてしまします。

  • いままで主流だった1:1(正方形)の場合は画像内テキストに注意して作成する必要があります。
  • 推奨のアスペクト比4:5(縦長)の場合も若干トリミングされて表示されます。

過去の正方形投稿は、プロフィール画面の表示設定で対応。

  • 既に投稿しているフィード投稿で、文字が多いタイプの画像の場合は正方形表示設定ができるので、投稿によっては表示設定をおすすめします。

静止画は「4:5」縦長がおすすめ

2025年2月時点では、他のサイズ(アスペクト比)と同様にプロフィール画面で自動的にトリミングされますが、「4:5」の縦長サイズであれば、両サイドがわずかにトリミングされる程度で、表示への影響が比較的少なくなります。そのため、静止画を準備する際は「4:5」がおすすめのアスペクト比です。

Instagram(インスタグラム)静止画像のおすすめサイズ一覧(チートシート)

こちらのブログ記事の内容を下記チートシートにまとめました。Instagram運用の参考にしていただければ幸いです。

【チートシート】Instagramのフィード投稿静止画像の推奨サイズ一覧

お気軽にお問い合わせください。

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SNS公式アカウントの年末年始ごあいさつ投稿事例(2025年)https://www.sns.adishplus.co.jp/blog/sns-management/newyear2025/Thu, 13 Feb 2025 01:00:00 +0000https://www.sns.adishplus.co.jp/?p=9412

【投稿事例】2025年お正月のご挨拶投稿をX(Twitter)とInstagramを中心に様々な企業アカウントの投稿事例をまとめました。]]>

SNS担当者にとって、動画や画像を活用した投稿は、制作期間を考慮した事前のプランニングが欠かせません。特に年末年始は、多くの企業が工夫を凝らした投稿で注目を集めるタイミングなので力を入れたいところです。本記事では、そんな季節感あふれる投稿のヒントとして、企業アカウントが2024年末から2025年始にかけてX(Twitter)やInstagramで実際に発信した事例を紹介します。ぜひ投稿のプランニングにお役立てください。

SNSプラットフォーム系

Meta(Facebookページアカウント)

>>参考:  @Meta 20025/1/3投稿

Meta社の公式Facebookページアカウントです。
年始は2025/1/3に浅草、浅草寺の雷門の画像で投稿していました。この画像は周辺の人たちの顔をぼかしているものでした。投稿文では、プライバシーを守るための時差投稿や、写真や動画に写り込んでいる人や景色によるリスクについて紹介し、加えて回避方法も提案する内容でした。
イベントが多い時期に、ユーザーへの注意喚起を積極的に行う姿勢は、主要SNSプラットフォームとしての社会的責任を果たす好例であり、企業アカウントの運用においても参考にしたいポイントです。

投稿イメージ:Metaジャパン、Facebookページお正月投稿

Instagram マーケティング JP(X(Twitter)アカウント:日本語)

>>参考:  @FBBusinessJP 2024/12/31投稿

Instagram(Meta社傘下)の日本向け公式X(Twitter)アカウントです。
年末年始の投稿は2024/12/31のみの投稿で、投稿の内容は多くのユーザーが年末年始の特別な瞬間を楽しめるよう、12月のイベントシーズン限定で登場する機能を紹介しています。タイミングよく情報を発信することで、ユーザーの投稿を促し、Instagramの利用を訴求していました。

投稿イメージ:Instagram マーケティング JPの公式X(Twitter)の大晦日の投稿

X(Twitter)(X(Twitter)アカウント)

>>参考:  @XcorpJP 2025/1/1投稿

X(Twitter)社の日本向け公式X(Twitter)アカウントです。
年始の投稿はシンプルな絵文字とテキストのみの投稿でした。12月のクリスマスシーズンからお正月にかけて展開している企業参加型キャンペーン「#XHoliday」に注目が集まるように、プロフィール画面のフィード全体の統一感を意識した工夫と考えられます。

投稿イメージ:X(Twitter)ジャパンの公式アカウント元旦投稿

Youtube(X(Twitter)アカウント)

>>参考:  @YouTubeJapan 2025/1/16投稿

Youtube社の日本向け公式X(Twitter)アカウントです。
年始の投稿は少し遅れて2025/1/16に投稿していました。今年の「推し事」をユーザーに質問するかたちで投稿していました。仕事始めの今年の豊富ではなく、質問内容を「推し活」にかけているところも面白く、この投稿にはユーザーから推しているアーティストなどの画像やリプライがついて交流が発生していました。

投稿イメージ:YouTubeJapan,、公式X(Twitter)アカウント仕事始めの投稿

主要検索エンジン

Yahoo! JAPAN(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @Yahoo_JAPAN_PR
 2024/12/31 午前9:35投稿
 2025/1/1 午前0:00投稿
 2025/1/1 午前8:30投稿

検索エンジン、Yahoo! JAPANの公式X(Twitter)アカウントです。
2024/12/31の年末の投稿は、夕日を背景に新しい干支の巳(へび)が飛び上がる躍動感のあるクリエイティブ画像 を投稿しました。翌日の元旦には雰囲気を変え、かわいらしい土鈴の写真で投稿をしています。異なるテイストのクリエイティブを用いることで、イベント感を高める工夫が見られます。
また、前年に発生した 能登半島地震 に触れ、支援募金を呼びかける投稿も発信しており、社会的なメッセージを届ける姿勢も、企業アカウント運用の参考になるポイントです。

投稿イメージ:Yahoo! JAPAN、公式X(Twitter)アカウント年末年始の投稿

Google Japan(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @googlejapan
 2024/12/31 午後6:00 投稿
 2024/12/31 午後11:50投稿
 2025/1/2 午前9:00

検索エンジン、Google Japanの公式X(Twitter)アカウントです。
年末の夕方には今年最後の検索ワードを「Google検索納め」として今年最後に検索するワードをユーザーに問いかけるユーザー参加型の投稿をしていました。
年越しの時間帯には、Google Androidのキャラクター「ドロイド君」で投稿していました。半角カタカナを用いた投稿文で、ロボットらしい独特の雰囲気を演出したスタイルで、一年の感謝を伝えていました。さらに、元旦には GIFアニメによるおみくじ を投稿。おみくじの内容はすべてGoogleのサービス紹介につながっており、「大吉」が多めのポジティブな構成で、新年のワクワク感を演出しています。

投稿イメージ:Google Japanの公式X(Twitter)アカウント、年末年始の投稿。

プロスポーツ系

日本相撲協会公式(X(Twitter)アカウント)

>>参考:  @sumokyokai 2025/1/1投稿

日本相撲協会の公式X(Twitter)アカウントです。
元旦に力士のご挨拶動画を投稿していました。動画では先日引退を発表した元照ノ富士が中央に立ち挨拶をしています。土俵での姿が中心の力士たちが、普段着の着物姿で勢ぞろいすることは貴重であり、ファンにとっては嬉しい投稿です。

投稿イメージ:日本相撲協会公式の公式X(Twitter)アカウント、年始投稿

横浜DeNAベイスターズ(X(Twitter)アカウント)

>>参考:  @ydb_yokohama 2025/1/1投稿

プロ野球チーム、横浜DeNAベイスターズの公式X(Twitter)アカウントです。
昨年、1998年以来の26年ぶりとなる日本一となった横浜DeNAベイスターズの新年の投稿は、イラスト画像による投稿でした。レトロな感じと水彩画の風合いはとてもお洒落で、SNSの投稿のために準備したことで特別感があります。
この投稿には、ファンからの 優勝を祝うリプライ が多数寄せられ、SNSがファンとの交流の場として活用されている様子がうかがえます。

投稿イメージ:横浜DeNAベイスターズ、公式X(Twitter)アカウントの年始投稿。

外食・食品系

鰻の成瀬 (Instagramアカウント)

>>参考: @unagi_naruse
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

うなぎ専門チェーン「鰻の成瀬」の公式Instagramアカウントです。
昨年はリーズナブルな価格と店舗数拡大で話題になっていました。Instagramの運用はシンプルで、主に新店舗の開店のお知らせに焦点を当てた投稿が主にされています。そんな投稿の中でも、年末には昨年のお礼と年始には新年のご挨拶を、うな重を背景にしたシンプルでかつブランドの印象を分かりやすいクリエイティブ画像で投稿していました。

投稿イメージ:鰻の成瀬Instagramアカウント、年末年始の投稿。

クックハウス「大阪、おかんパン」(Instagramアカウント)

>>参考: @cookhouse_official
 2024/12/31投稿
 2025/1/2投稿

パン製造販売の株式会社ダイヤの商品ブランド「大阪、おかんパン」の公式Instagramアカウントです。
「おかん」キャラクター とそのパッケージデザインが話題となり、関西土産としても人気を集めています。年末には、「おかん」 と関西弁の挨拶が描かれたクリエイティブ画像を投稿し、ブランドの温かみを感じさせる投稿内容でした。元旦には、年始限定で販売される「干支パン」の写真も紹介され、季節感を演出しています。
定期的にかわいらしいパンの写真をシリーズで投稿するスタイルは、Instagramユーザーの心をつかむ魅力的なコンテンツで、ブランドの認知度向上にも貢献しています。

投稿イメージ:クックハウス「大阪、お投稿イメージ:かんパン」(Instagramアカウント)年末年始投稿。

デルモンテ(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @kikkoman_del
 2024/12/27投稿
 2025/1/6 午前10:30投稿
 2025/1/6 午前11:02投稿

ケチャップをメインとした食品メーカー、日本デルモンテ株式会社の公式X(Twitter)アカウントです。
こちらのアカウントでは、ケチャップの代表的な使い方であるオムライスにケチャップ文字を書いた画像を投稿しています。年始の投稿でも「今年も、ありがトマト」とケチャップで書かれた写真とご挨拶文を投稿していました。お正月も外さずにこの投稿がされたことがフォロワーに喜ばれたと思います。
元旦には、トマトの絵文字をたくさん使って年始のご挨拶と、続けて赤い墨汁で書いた書初めの写真を投稿しています。商品ブランドのイメージが親しみやすくなるような面白い投稿となっています。

投稿イメージ:デルモンテ、公式X(Twitter)アカウントの年末年始投稿。

ヤマキ(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @yamaki_official
 2024/12/27投稿
 2025/1/6投稿

かつお節を中心とした調味料メーカー、ヤマキ株式会社の公式X(Twitter)アカウントです。
年末は少し早めの2024/12/27に年越しそばの写真で投稿し、年始はお雑煮の写真と新年のご挨拶文で投稿していました。 商品の特性上、ユーザーの食卓におなじみの調味料を提供しているため、季節を感じるお食事の投稿はブランドイメージにフィットしており、目で見る年末年始を演出していました。

投稿イメージ:ヤマキ(X(Twitter)アカウント)の公式X(Twitter)アカウント、年始投稿。

プッチンプリン(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @glico_PPPR
 2023/1/1投稿
 2024/1/1投稿
 2025/1/1投稿

食品メーカー、江崎グリコ株式会社のお菓子ブランド「プッチンプリン」の公式X(Twitter)アカウントです。
季節の年中行事ごとに商品のプリンにトッピングをした写真を投稿しています。お正月にもプリンを鏡餅に模した「#プッチン鏡餅 」の写真でご挨拶投稿していました。この数年、この鏡餅アレンジをしたプリンでの投稿を続けているので、ハッシュタグ「#プッチン鏡餅 」をタップすると歴代の鏡餅にアレンジされたプリンを見ることができます。
常に新しいネタやテーマで投稿する必要はなく、節目の投稿は、毎年同じテーマで投稿を続けることで、 ユーザーに期待感を持たせる 運用が実現されており、SNS運用の参考になります。次回の年始のご挨拶にも期待したいところです。

投稿イメージ:プッチンプリン(X(Twitter)アカウント)、お正月の「#プッチン鏡餅 」投稿。

家電量販店・家電メーカー・PC周辺機器系

サンワダイレクト(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @sanwadirect
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

PC周辺機器製造販売、サンワサプライ株式会社の通販プラットフォーム「サンワダイレクト」の公式X(Twitter)アカウントです。
年末の投稿は非公式キャラクターの「サンワダイレク鳥(とり)」をモチーフに年越しそばのイラスト画像で投稿していました。製品イメージが機械的でスマートなイメージがあるため、手書きイラストは新鮮でした。翌日の元旦では、サンワダイレク鳥(とり) を使った年賀状風のクリエイティブ画像と、絵文字を交えた挨拶文で投稿をしていました。

投稿イメージ:サンワダイレクト(X(Twitter)アカウント)の年末年始の投稿。

BRUNO(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @bruno_enjoy
 2024/12/30投稿
 2025/1/1投稿

インテリア雑貨や企業の企画・製造する、BRUNO(ブルーノ)株式会社の公式X(Twitter)アカウントです。
2024/12/30の年末投稿では、年越しそばの紹介をしていました。投稿文には山口名物の「瓦そば」のレシピを掲載しているWebサイトへのリンクを添えて投稿しています。元旦のご挨拶は、シンプルでスタイリッシュなグリーティングカード風のクリエイティブ動画を使用し、新年の挨拶を投稿していました。シンプルながらも洗練されたビジュアルで、ブルーノらしいセンスを感じさせるデザインでした。

投稿イメージ:BRUNO(X(Twitter)アカウント)の年始の投稿。

ヨドバシカメラ(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @Yodobashi_X
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

家電量販店チェーンストア、ヨドバシカメラの公式X(Twitter)アカウントです。
通常の投稿は製品情報やそれに伴うキャンペーン情報が多いため、年末年始のイラスト画像による投稿は、雰囲気が変わりやわらかい雰囲気の投稿でした。 どちらの投稿もフリーイラスト素材の「いらすとや」(※)の画像を活用したクリエイティブです。こうした素材を活用することで、運用工数を抑えながらも、季節感を表現した投稿ができる点は参考になります

(※)参考:かわいいフリー素材集 いらすとや

投稿イメージ:ヨドバシカメラ(X(Twitter)アカウント)、年末年始の投稿。

飲料系

UCC上島珈琲(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @UCC_COFFEE
 2024/12/27投稿
 2025/1/1投稿

コーヒー飲料メーカー、UCC上島珈琲株式会社の公式X(Twitter)アカウントです。
年末の投稿は2024/12/27に、ユーザーに「今年一番飲んだコーヒー」を問いかける内容で、画像はユーザーが回答しやすいように商品に番号を付けて投稿していました。このようなリプライを促進する手法は、SNS運用において参考になる点です。
年始の投稿では、巳(へび) のラテアートが施されたホットドリンクの写真が投稿され、季節に合わせたクリエイティブ画像がおしゃれなコーヒーブランドのイメージを演出しています。

投稿イメージ:UCC上島珈琲(X(Twitter)アカウント)の年始の投稿。ラテアートに注目。

白鶴酒造(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @hakutsuru_sake
 2024/12/29投稿
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

酒造メーカー、白鶴酒造株式会社の公式X(Twitter)アカウントです。
年末にむけて2024/12/29の投稿では、定期的に投稿されているお酒にあう食事との写真で投稿しています。投稿文では、お正月だからこその、おせち料理と金箔入りのお酒について紹介しています。
2024/12/31の年末の投稿は、工場のスタッフの集合写真で、この1年の「いいね」などのリアクションにお礼を伝える投稿でした。お酒を造る現場のスタッフの笑顔はとても好印象で、商品や企業に対するメージがさらにアップする投稿でした。また元旦の投稿は社屋の写真での投稿をしており、投稿文にはご挨拶だけでなく白鶴酒造資料館の営業日についてお知らせしています。

投稿イメージ:白鶴酒造(X(Twitter)アカウント)の公式X(Twitter)アカウント、年末年始の投稿。工場のみなさんの笑顔に注目。

ゲーム系

原神(Genshin)(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @Genshin_7
 2025/1/1 午後0:03投稿
 2025/1/1 午後1:00 投稿

中国のソーシャルゲーム会社、miHoYo開発のゲーム「原神」の公式X(Twitter)アカウントです。 元旦に2投稿していました。毎月発信されるPC・スマホ用の壁紙画像の投稿は、美しいアニメデザインのキャラクターが人気のゲームということもあり、1月の投稿もインプレション数337.3万(2025年1月時点)と高いエンゲージメントを得ていました。
さらに、元旦の投稿では、ユーザーによる二次創作のクリエイティブ画像と合わせて新年のご挨拶投稿をしています。公式アカウントがユーザー生成のUGCを取り上げることで、ファンとの交流を深め、ブランドのファンとの関係強化を進めている企業アカウントの参考にしたいX(Twitter)運用です。

投稿イメージ:原神(Genshin)(X(Twitter)アカウント)の年始の投稿。毎月のデジタルカレンダーは素敵です。

ランドマーク・不動産企業系

あべのハルカス(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @abenoharukas
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

大阪市阿倍野区にある複合商業ビル、あべのハルカスの公式X(Twitter)アカウントです。
大晦日2024/12/31の投稿は、公式キャラクター「あべのべあ」の夕焼けバージョンの赤い姿の写真を使ったクリエイティブ画像で、ユーザーに一年のお礼のご挨拶投稿をしていました。普段はなかなか見られない夕焼けバージョンの赤い「あべのべあ」の写真は特別感がありました。
年始には、天高くそびえ立つあべのハルカスの写真を年賀状のようにアレンジしたクリエイティブ画像で投稿をしています。新年のご挨拶文には中の人の熱意と、ビルの高さとその圧倒的な存在感をうまく取り入れ、視覚的にもインパクトのある投稿となっていました。

投稿イメージ:あべのハルカス(X(Twitter)アカウント)、ランドスケープとして素敵な建物です。

三菱地所グループ(X(Twitter)アカウント

>>参考: @mec__group
 2024/12/30投稿
 2024/12/31 午前0:00投稿
 2024/12/31  午後11:00投稿
 2025/1/1投稿

総合不動産デベロッパー、三菱地所グループの公式X(Twitter)アカウントです。
年末年始の投稿はクリスマスの2025/12/25から始まり毎日カウントダウン形式でシリーズ投稿していました。投稿文はシンプルでありながら、クリエイティブ画像は朱色で印象的でした。
2024年の辰(たつ)と翌年の巳(へび)の芋版のデザインを感じさせる年賀状テイストのイラストで、年末年始のムードを盛り上げる投稿でした。普段の投稿は都市開発や社会貢献活動のレポートが投稿されているため、年末から年始にかけていつもとは違うシリーズ投稿を企画するのに参考になります。

投稿イメージ:三菱地所グループ(X(Twitter)アカウント)の年末年始の投稿。いつもの社会貢献などの投稿とは違い目をひきました。

生活雑貨系

ワッツWatts(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @watts_100
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

100円ショップチェーン、ワッツの公式X(Twitter)アカウントです。
年末の投稿は昨年「いいね」を多く獲得した商品投稿をまとめて紹介していました。一年の振り返りはフォロワーの関心を再び引きつける投稿になります。年始には、同様に動画を活用した年賀状風のご挨拶投稿があり、販売していた商品を使ったお正月の飾り物を美しくレイアウトしています。振り返り投稿で過去に紹介した内容を再度アピールできるチャンスとなり、ユーザーにとっても参考になる情報提供となるので、年末に企画するのもおすすめです。

投稿イメージ:ワッツWatts(X(Twitter)アカウント)の年末年始の投稿。実はこちらもInstagramと同じ投稿をしていたました。

株式会社いわさき_食品サンプル(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @IWASAKI_SAMPLE
 2024/12/31投稿
 2025/1/2投稿

食品サンプルメーカー、株式会社いわさきの公式X(Twitter)アカウントです。
年末の投稿は、さまざまな麺類を盛った丼の食品サンプルの写真で投稿していました。実際にはありえない写真だからこそ商品のよさが活かされている投稿です。また投稿文は、一年のお礼と商品の面白味を伝えたいという意気込みのあるものでした。
年始は2025/1/2に、おせち風にレイアウトされたケーキの食品サンプルの写真を投稿しています。ユーザーを楽しませながらも、自社の商品を自然にアピールする投稿スタイルは参考にしたいところです。

投稿イメージ:株式会社いわさき_食品サンプル(X(Twitter)アカウント)の年末年始の投稿。

研究機関系

国立極地研究所/NIPR(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @kyokuchiken
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

国立極地研究所の公式X(Twitter)アカウントです。
年末の2024/12/31に、南極観測船「しらせ」が昭和基地に接岸する様子を伝える投稿があり、南極での活動のリアルな一面をレポートしていました。続く年始の2025/1/1には、基地近くに現れるかわいらしいペンギンの動画を投稿し、自然の魅力を感じさせる内容でした。日々の研究や活動の紹介に加え、動物や自然現象を取り上げることで、ユーザーに親しみやすさを感じてもらえる運用が光ります。

投稿イメージ:国立極地研究所/NIPR(X(Twitter)アカウント)
、年末年始の投稿。ペンギンが可愛いです。

旅行情報系

北海道じゃらん(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @hokkaido_jalan
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

旅行情報誌の「じゃらん」の北海道に特化した「北海道じゃらん」の公式X(Twitter)アカウントです。
年末の2024/12/31には、ユーザーの1年の疲れを癒すようなリラックスできる写真が投稿され、旅行気分を高める内容となっていました。続く年始の2025/1/1には、巳(へび)年を祝うお正月の置物の写真をシンプルに投稿し、清々しい新年の雰囲気を演出しています。
普段から旅行情報誌ならではの、美しい写真とわかりやすい投稿文の組み合わせの投稿が継続されており、フォロワーに親しみやすく心地よい印象を与えるSNS運用です。

投稿イメージ:北海道じゃらん(X(Twitter)アカウント)、年末年始の投稿。温泉の湯気は年末の多忙なユーザーに癒しでした。

通販系

ZOZOTOWN(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @zozojp
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の公式X(Twitter)アカウントです。
普段はセールや商品紹介、オンラインショップへのリンクを含む投稿スタイルが特徴ですが、年末の2024/12/31と年始の2025/1/1には、公式キャラクター「箱猫マックス」の可愛らしくデザインされたイラスト画像を活用した投稿が行われました。
通常と違うスタイルでの投稿は、セール情報が視覚的に楽しく伝えられ、Webサイトへのリンクも訴求するX(Twitter)カード形式で投稿されています。

投稿イメージ:ZOZOTOWN(X(Twitter)アカウント)、年始の投稿。いつもスタイリッシュな投稿が多いのでイラストで可愛らしさが倍増でした。

Amazon JP(Instagram・X(Twitter)アカウント)

>>参考: Instagramアカウント @amazonjapan
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

>>参考: X(Twitter)アカウント @AmazonJP
 2024/12/31投稿
 2025/1/1投稿

オンライン通販、ネットサービス企業、Amazonジャパンの公式InstagramとX(Twitter)アカウントです。
年末の2024/12/31には、Amazonの象徴的なロゴがデザインされた配送用ダンボールを、干支の動物たちが橋渡しをしているイラスト画像を投稿していました。翌日の元旦には、今年の干支の巳(へび)が、その荷物を運び進めるイラストで、年始の始まりを祝うストーリー性のあるクリエイティブが披露されました。
InstagramとX(Twitter)で同じクリエイティブ画像を使用し、投稿文については異なるSNS向けにそれぞれの特徴を活かした工夫がされています。X(Twitter)では装飾を加えて視覚的に分かりやすくし、Instagramでは関連するハッシュタグを活用して、各プラットフォームのユーザーに最適化されています。このように同一のクリエイティブを異なるSNS向けにカスタマイズして活用する手法は、効率的な運用方法として参考になります。

投稿イメージ:Amazon JP(Instagram・X(Twitter)アカウント)
の年末年始の投稿。2025年の「5」がヘビになっているのも可愛らしいです。

神社仏閣系

春日大社(X(Twitter)アカウント)

>>参考: @KASUGASHRINE
 2025年1月1日 午前0:25投稿
 2025年1月1日 午前5:46投稿

昨年の大河ドラマで話題の藤原氏と関係の深い奈良県にある春日大社の公式X(Twitter)アカウントです。
新年は深夜から投稿が続きました。初太鼓を奏で参拝者を迎える動画での投稿や、早朝に行われる歳元祭という斎行の様子も動画で投稿されていました。新年の投稿はおごそかで伝統的な風物詩を感じさせる神社ならではの投稿でした。一方で、お正月の期間は周辺の交通事情や混み具合もX(Twitter)で発信するなど、親切な情報も投稿していました。

投稿イメージ:春日大社(X(Twitter)アカウント)の年末年始の投稿。動画でおしみなく儀式の様子を発信するサービス精神をぜひ閲覧してほしいです。

まとめ:年末年始は特別な投稿で区切りをつけ、ユーザーに印象を与えよう

年末年始における企業や団体の公式アカウントの投稿から、以下の傾向が見受けられました。

(1)干支をモチーフにした投稿

 お正月に合わせて、干支をテーマにしたクリエイティブな画像を活用した投稿が今年も目立ちました。年始の挨拶として干支を取り入れることで、季節感を強調し、タイムラインが華やかでした。年賀状のような投稿をすることで、季節の変わり目をしっかりと演出できるので干支は画像に取り入れたいところです。

(2)仕事納めと仕事始めに投稿する企業も 

SNSのインプレッション数(閲覧数)は、特に大晦日や元旦などの休日に下がる傾向が見られます。企業アカウントによっては、大晦日の12/31や元旦の1/1に投稿を避け、エンゲージメント対策として仕事納めや仕事始めの日に投稿をする企業アカウントも多くなりました。

(3)X(Twitter)とInstagramで同一クリエイティブを活用

同一のクリエイティブを、複数のSNSプラットフォームに投稿する企業が増えています。SNSごとにユーザー層や仕様が異なるため、投稿文やハッシュタグはそれぞれのプラットフォームに最適化しています。リソースを効率的に活用し、広範囲にリーチすることが可能となります。

(4)公式キャラクターを活用した特別デザイン

公式キャラクターを所有するサービスや企業では、お正月仕様の特別デザインを用いた投稿がよく見られます。ファンにとって、キャラクターの特別な姿は親近感を感じさせ、企業のサービス精神を感じられます。こうした投稿はファンとの関係強化につながります。

今年のお正月もたくさんの企業アカウントの投稿を楽しませていただきました。こちらの記事がSNS運用を担当された方の参考になればと思います。

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